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[経済] 中朝、自由貿易市場まで作る

北朝鮮−中国経済 '密月'

"柳多島自由市場開放は目下盛んに進捗中だ。 中国と北朝鮮 両国政府は遅くとも 2005年 12月末までに 批准することで合意した。去年 6月、中国海関総署、吉林省政府、琿春市政府に続けて批准文書が通達された。 今、中国琿春市政府は朝鮮側の批准を指折り数えて待っている。"

中国東北3省のうちの一つ、吉林省琿春市政府当局者の言葉だ。

去年 11月末、十日間、吉林省と延辺自治州一帯へ行って来た朴テサン韓国放送通信大教授は、現地の朝鮮族を 通じて琿春市政府と接触してこのような事実を直接確認した。

柳多島は中国琿春市と接する北朝鮮東北部の小さな島。 行政区域では北朝鮮咸鏡北道賽別爾郡に属する。 この島は柳多橋を通じて豆満江対岸の北朝鮮と繋がれていて、琿春市とは沙子橋で繋がれている。

北朝鮮が柳多島を中国との自由市場として開放したのは、このような地理的特殊性が勘案されたものと見られる。

朴教授は "今度の訪問で中朝間の活発な国境貿易の現場を確認することができた "とし、 "柳多島自由貿易市場 は北朝鮮が国境貿易の活性化を通じて開放経済に出ようとする動きと見られる"と述べた。

北朝鮮が中国との主要な国境貿易通路が北朝鮮からの脱出経路に利用される点をよく知っている点を勘案すれば、 北朝鮮の柳多島の開放決定は経済を優先する政策基調の変化をうかがうことの出来る部分だ。

KOTRAの分析によれば、北朝鮮は 2004年、中国との国境貿易を通じてかなりの利益を得た。

2004年、北朝鮮は中国との国境貿易で 1億5637万ドル分を輸出して 1億4368 万ドル分を輸入した。 黒字を記録したのだ。

中国との貿易全体で赤字になっている北朝鮮としては、ここに力を注ぐしかない。

柳多島に国際自由貿易市場を開設する事にしたのも、国境貿易活性化のための北朝鮮の苦肉の策と見られる。

中朝間国境貿易は貿易全体の 20%に過ぎないが、増加速度は一般の貿易に比べて早い方だ。

中朝間貿易において、企業間の外貨決済で正常な通関手続きを経る一般貿易が 45%、中国政府が関税優待措置 を適用する荷担ぎ商中心の国境貿易が 20%で全体の 65%ほどを占める。

残りは北朝鮮または中国産の物品が第三国に輸出される前にしばらく相手国にとどまる保税輸出入、加工貿易で 構成される。

北朝鮮は中国との交易で慢性的な貿易収支の赤字を見ている。 中国海関総署の統計を見れば、北朝鮮の対中国 貿易赤字は 2000年の 4億ドルから 2004年は 2億ドル水準に減った。

しかし去年は 9月までに北朝鮮は中国に対して 4億ドルの赤字を記録した。 朴教授は現地の朝鮮族の助けで、 柳多島付近で中朝間国境貿易で取り引きされる物品を調査して見た。

彼は "荷担ぎ商を通じて北朝鮮から中国に移る品物は、タラ、ニシン、マス、わかめ、明太、タコ、イカ、貝、干魚など、 大部分ガ海産物だった"とし、 "漢方薬を除けば、農産物はほとんどなかった"と述べた。

一方、中国から北朝鮮に入って行く品物は、米、油、石鹸、衣類、靴、酒、タバコ、中古TV、VCR、鉄物工具類などが主だった。

北朝鮮は 2004年、国境貿易で黒字を記録したが、取引品目をよく見れば北朝鮮の内需充足にも全く不足している 水産物を売って、中国から生活必需品を持ちこむわけだ。

中朝国境貿易の増加は、中国の辺境地域活性化政策によるものだ。 辺境貿易を許可された中国企業は、 増値税(付加価値税)と関税をそれぞれ 50% 減免され、一般の貿易業者より価格優位に立つことができる。

中国の平均関税率が 12%、平均増値税率が 17%である点を勘案すれば、辺境貿易業者の場合、一般の 貿易業者よりおおよそ 14%の価格優位の状況で商売を始めるのと変わらない。

南ソンウク高麗大北朝鮮学科教授は "中国は中朝間交流の拡大に対して相互利益を追求するものだというが、 我々は北朝鮮経済の中国従属を憂慮している"とし "ただ北朝鮮に対して、中国のような経済協力方式の適用を 要求しなければならないだろう"と述べた。

禹サンミンKOTRA北東アジアチーム責任研究員は "中国の対北朝鮮投資は、北朝鮮経済の再生と産業再建に 有利な方向に作用する側面がある"と言いながらも "北朝鮮が中国の消費地に転落しかねない"と指摘した。

また中国に対する北朝鮮の経済依存度が深くならないように、アメリカや日本など友好国の役目を導き出し、 韓半島内の力の均衡を維持するべく努力しなければならない"と述べた。

(毎日経済 ユ・ボンソク記者 2006年1月6日)
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