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[教育] 半時間だけでも、もっと寝かせて下さい

かばん族、朝の眠気との戦争


▲ 厳しい寒さもかえりみず朝早く登校する学生たち。 ホ・ヨンファ記者

中学 3年生であるチョルイは、朝六時半に家を出ると、夕方七時を過ぎて家に帰って来る。 高校 3年生 のミエそして高校 2年生のチェイルもやはり朝六時半に学校へ行き、夜九時を過ぎて家に戻るが、大部分の 中高は夜九時が下校時間だ。 それに朝に遅刻すれば、ある担任教員たちは遅刻生を廊下に立たせたまま、 一限目の授業を受けさせない罰を与えたりする。

延吉市の高校の担任教員である金イェファ(仮名)先生は、ある日の朝、出勤しようとしていたら、クラスの学生から かかって来た電話を受けた。

“先生、 私今直ちに学校へ行けば遅刻しないでしょうけど、トイレへ行けば遅刻すると思います。今、トイレへ行き たくてたまらないんですが、どうしたらいいですか? トイレへ行くべきでしょうか、行かずに登校すべきでしょうか?”

担任教員はもちろんトイレ行きを承諾したが、幼稚園、小学生でもない高校生が、トイレ行きを願う電話をかけて 来るとは、担任教師としては笑うに笑えない話だったことだろう。 しかしこのあまりにも幼稚なエピソードから、 我が学生たちがいかに朝の遅刻に対して神経を逆立てており、また学校側が朝の登校時間をいかに厳格に統制 しているかを窺い知ることが出来る。

中学 3年生そして高校生たちは、進学のために一般的に夕方 11時頃まで勉強する。 学校では朝七時から夜九時 まで、そして家に帰って来てまた 11時あるいは 12時まで勉強するこの子たちは、一体何時間寝ることが出来るのか? たかが 6〜7時間しか寝ることができず、それに高度に集中した精神労動はこれらの大脳を極度に疲れさせる。 前日の疲れが消えてもいないのに、寝不足による翌日の疲れが加わり、そして戦争のような昼の勉強が始まれ ば疲れに疲れが重なる悪循環の繰り返しが延長される。

まどろむ手前まで追い込まれた状態だから、食欲も湧かず、朝御飯を抜く学生たちが大半だ。 専門家たちは 朝御飯を欠かせば集中力が落ち、成長盛りにある子供達の睡眠が不足すれば成長にも影響があると言う。

学校での半時間が勉強にどれほどの効果をもたらすのかは分からないが、朝の登校時間を半時間だけでも延ばせば、 十分とはいえないまでも、半時間、あるいはそれ以上の疲れを癒す睡眠が取れるのではないかと思う。

“先生、半時間だけでも、もっと寝かせてあげて下さい。”   

(延辺日報 カン・ジョンスク記者 2005年12月21日)
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