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[社会] “ハンギョレ共同体導く新聞” 黒龍江新聞・李振山社長インタビュー


▲ 李振山社長は生命工学を専攻した学者出身で、日本留学を経た。
朝鮮語と中国語、日本語を駆使する北東アジア時代のエリートだ。

1957年1月に創刊された黒龍江新聞は、再来年に創刊60周年を迎える。黒龍江新聞は省級新聞で、中国朝鮮族新聞 の中でも最大の規模を誇る。

総職員 140人、 12階の社屋には印刷工場を含めて編集室、記者室などを別に備えている。黒龍江新聞が最も誇るのは、 1階にある工場だ。 北京からも新聞を印刷してくれと言って来るほどで、黒龍江新聞が備えている印刷施設は最高と 言える。

“一日に午前の何時間かだけを除き、昼と夜を分かたず、毎日 12種類の新聞を印刷します。 新聞用紙も 判型別にすべて取り揃えています。” 李振山社長の説明だ.

黒龍江新聞は省政府の支援を受けているが、それは全予算の 30% 位で、残り 70%は自ら用意しなければならない。 購読料と広告費でも財政を賄うことができるが、現実的にいくばくもなく、まさに印刷工場を通じて運営費の大部分を 賄っているというのが、李社長の率直な答えだった。

それなら購読料と広告費はどの位なのか? 資本主義国の新聞社にはこんな質問は失礼かも知れない。 しかし 李社長はこだわることなく虚心坦懐に返事をくれる。

“黒龍江新聞の発行部数は現在 2万部を超えることが出来ません。 韓国企業が沿海地域へたくさん進出し、 黒龍江省に居住する朝鮮族農村人口が 68%も 減ったのです。 新聞の主要購読層が上海、北京、青島、威海など の沿海都市に散らばっているからです。”

生存戦略と言うべきか?でなければ中国の言論も本格的に市場競争時代に入ったと言うべきか? 黒龍江新聞は 敢然と省級地域新聞というイメージを一変させ、全国紙を志向し始めた。

青島を中心にした沿海消息、東北3省を包括する東北ニュース、天津ニュース、上海ニュース、華南ニュースなど、 黒龍江新聞は韓国人と朝鮮族が進出して行く大都市を中心に支社を設立し、地域版を作り始めた。

李社長は “北京オリンピックをきっかけに、在中韓国人が 100万名を越すと主張して来た”として、それにふさわしい 新聞運営戦略が必要な時だと強調した。

“毎日 8面ずつ発行される日刊紙は、朝鮮語文法に従わなければならないという中国の新聞法規定があります。 しかし週刊誌はその規定に従わなくても良いのです。 それで各地域版をセクションにした週刊誌は合計72面を発行 しますが、韓国語綴字法に従って記事を作成し、韓国人も易しく見られるようにしたのです。 そして韓国人が知らな ければならない中国の法律を翻訳して載せています"といい、運営方式は各地域版の広告収益金は各支社が取る ものとし、本社には印刷費だけ支給する条件だと説明した。

また李社長は “黒龍江省が大部分農村地域で、朝鮮族村民の耕作地が多い地域であり、土地を保存するためにも 先進的な農耕方式を取り入れなければならない”と言う考えを持っており “来年には農村経済セミナーを開催する計画” であることを明らかにした。

黒龍江新聞の記事内容中、一番重点的に扱うのは、去る 8月末から特別企画報道している ‘中国ハンギョレ社会、 どこまで来たか?’だ。 朝鮮族社会の人口移動だけでなく、韓国人、朝鮮族、北朝鮮人を含め ‘ハンギョレ’と通称し、 中国で新しく形成されている ‘コリア共同体’ 形成過程を深層取材報道して注目されている。

李社長は “農村から都市へ進出した朝鮮族がどのように民族文化を成しながら、維持しながら生きて行くか、 文化の建設に関心を傾けなければならない時”と強調した。

去る 12月 8日、黒龍江新聞社で行われた李社長とのインタビューを通じて、これからは中国の同胞新聞も政府 支援に寄り掛かるのではなく、自ら自立することができるように変わらなければ生き残ることができないということを、 黒龍江新聞の変化を通じて確認することができた。   

(在外同胞新聞 キム・ヨンピル記者 2005年12月16日)
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