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[文化] 金在瑩、最初の小説集`象'−韓国



移住労働者問題を小説で本格的に扱った金在瑩の初の小説集‘象’が実践文学社から出版された。

表題作は現代文学を専攻した教授 350人が選んだ ‘2005年今年の問題小説’(青い思想)と作家たち が選んだ ‘2005 今年の良い小説’(図書出版作家)と並んで上がった作品に、この地の暴力を 全身で受け止め、絶望の時間を耐える移住労働者たちの生を哀切溢れる視線で描いている。

主人公‘私’はネパール人の父と朝鮮族の母との間で生まれたが、出生届も出来ず文書上に存在 しない 13歳の少年だ。 豚小屋を改造したねぐら 5つの中の一つに、十何年の労動で健康を損な った父とただ二人が住んでいる。 母は貧乏が嫌になって他の男と共に逃げ出した。 ミャンマー、 バングラデシュ、ロシアから集まった移住労働者たちで構成された隣人たちからは、誰の指が切ら れたとか、故郷に送金するお金を盗まれた、 火事で命を失ったなどの話ばかり聞こえて来る。

本はこれ以外に伝統踊りを公演するのだとばかり思って来てみると、退廃業店へ売り飛ばされた ロシアの女性の話を描いた ‘九つの青いソーヤ’、所帯持ちの男を愛して捨てられた女と妻から 捨てられた男が苦しい現実を耐える姿を描いた ‘水底に隠れた鳥’ など社会の下積みで疲れ、 辛い生活を続ける人々の話を盛り込んだ 10編の小説が載せられた。   

(京郷新聞 イ・サンジュ記者 2005年12月14日)
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