xxxxxxx
朝鮮族通信 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[文化] '中国の韓国伝統民家'研究書を出した北京工業大・金俊峰教授



“1930、40年代の我が民家の形態を最も完全な形で見つけられる所は、 中国東北地方の朝鮮族居住地域です。 しかしそれさえ中国の ‘セマウル運動’式住宅改良事業で消え つつあります。”

中国北京工業大学で建築学を教える金俊峰(47) 教授が最近出した ‘中国の韓国伝統民家’は我々の 建築史の空白を補ってくれる著作だ。 延辺朝鮮族自治州と近隣の中国東北地方で、私たちの同胞が どんな生活の家を作って暮すのかを几帳面に調査したこの本は、まず中国内の韓人の居住文化を最 も幅広く調査した報告書と言える。

さらに重要なことは、金教授が日帝末期の我が民家の様式と以後の変化を、この本を通じて事実上 ほとんど唯一に実証しているという点だ。 延辺朝鮮族自治州と吉林、遼寧、黒龍江省地域、白頭山 周辺の村の同胞たちは 1930年代末から光復前後の時期に移住した者が多い。

文化財またはそれに準ずる伝統建築や、しばしば ‘班家’といわれる両班家の建築形態を考察した 論文や本は少なくないが、この時期の民家がどんな形態だったのか知らせてくれる資料はほとんど ありません。 “日本の建築学者・野村孝文の ‘朝鮮の民家’がほとんど唯一だと言えます。 1950、60年代、建築学分野に関心を持ち始めた時は、既に当時の民家はほとんど消えてなかったか らです。”

建築設計事務所を運営した金教授は 90年代初盤、延辺科学技術大 ‘錦湖館’の設計を引き受けた 縁で、 94年から 2002年までこの大学で講義をした。清華大学招聘教授を経て、去年からは北京市立 大学である北京工業大学建築城市学院教授兼、都市居住環境研究所長を担当している。

この本は延辺科学技術大時代から 10年間、学期の間は授業の一環として、休みの時には仁荷大、 延世大、成均館大の研究陣とともに訪問した中国東北地方一帯の 50余りの同胞村とそこの 1,000余りの民家を調査した結果だ。

家を実測して住人に面談し、居住空間の建築構造的要素と人文社会的特徴まで把握し、実際に 本にて分析した家は朝鮮族民家と一部の漢族民家を含めて合計215軒だ。



“漢族や満州族と一番違う点は、やはりオンドルです。 見かけがいくら漢族家のように見えても、 家になだらかにたたんでおいた布団や押入れがあれば、間違いなく同胞の住宅です。”厨房文化で も最も異なるのは、漢族や満州族は釜にふたがないのに、朝鮮族は専らふたのある釜を使うという点 です。漢族の家が一応入って行ってから勝手口と玄関に分けられるのと違い、朝鮮族の住宅は勝手口が別 に出ている点も違います。

活用できる空間の規模と家を拡張した程度によって一軒家、一軒半家、二軒家、三軒家、2部屋、 3部屋、4部屋、5部屋家に分けられますが、家の形は大部分 “一の字形”です。咸鏡道や平安道など、 北は勿論で、全羅道、慶尚道などから移住した人々が集まって住むので、 ‘L字型’ ‘コの字形’ などの形態が多様にありますが、 “寒い気候”が影響を与えました。 縁側が消えて、軒が短くなった ことも理由が似ています。

“伝統村を保存するという中国政府の政策”があることはあるが、朝鮮族住宅は住居環境改善事業で 現在、急激に変わっている。 草屋根が煙瓦家に、そして瓦屋根に変わり、窓と門の機能を併せ持つ部屋 の開口部が、寒い気候や現代化の潮流に乗って、ただ窓の機能だけで利用される。

男は居間に、女は厨に、と ‘男女区別’するように壁体を設置した空間は、開閉式ドアに取り替えて、 ますます開放する方向だ。 金教授の調査によれば、このように改造された民家の割合は、延吉周辺地域 が 76.0%、延吉から離れた地域は 59.2%、朝鮮族自治州外郭の吉林省、遼寧城地域は 30.8%、黒龍江 省は 26.7%を占める。

“接近が容易でなく、 時間と費用があまりにもかかるということが大きな負担だが、中国東北地域は私 たちの伝統文化と係わる、こういう実証的な研究を活発にできる所です。 北朝鮮の伝統民家の研究も一 緒に出来ればと思います。”

(韓国日報 キム・ボムス記者 2005年11月30日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット