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[特集] 引越荷物事業に跳び込んだ韓国商人たち



中国進出ブームが止まらない。 企業はもちろん、個人も新しい機会を求めて猫も杓子も中国へと発つ。 日一日と増加する中国内の韓国人は、既に 50万名の線を超えたと推定される。 去年まででも 30万名に 及ばない水準だった。 2008年北京オリンピックが開かれる時には 100万名を上回るだろうという見通し も出ている。 このように国境を越える人口移動は、韓国内の産業が中国に移って行きながら国内には就 業とビジネス機会が急減しているのに比べて、中国では増えているからだ。 中国進出ブームに乗って中 国市場では引越荷物事業が新しい好況業種として浮上している。

韓国人がたくさん集まって住む北京の望京には、引越荷物を積んで運ぶ車が絶えない。 一日だけで 10台 余りが出入りして、 そのかなり多くの数は包装引越荷物車だ。 包装引越荷物により引っ越す人は、十中 八九韓国人だ。 韓国から中国に運ばれて来る引越荷物から中国内で動く引越荷物に至るまで多様だ。

包装引越荷物が押し寄せるのは北京だけの現象ではない。 山東省青島、煙台、威海、上海、天津、遼寧 省の瀋陽など、韓国人の多く住む所にはまったく同じ現象が起きている。景気不況と住宅市場の沈滞で、 韓国内の引越荷物業者は門を閉めなければならない状況に陥っているのに比べて、中国内の包装引越荷物 事業は時ならぬ好況を享受している。 中国に生活の基盤を移す人が増えているからだ。

中国で最大の韓国系引越荷物専門業者である極東海運航空の咸弘万社長は “韓国人の中国進出ブームは引 越荷物にそのまま現われている”という。 この隙に乗じて韓国内の引越荷物業者の中国進出も加速化し ている。


◇咸弘万・極東海運航空社長 (左側)、白雲大・大成物流社長

◆中国に渡って来た韓国引越荷物事業=中国との交易が増え、中国には ‘フォワーディング’と呼ばれる 複合貨物斡旋業者が爆発的に増えている。 彼らは貨物運送を受託して、品物を顧客が望む所まで配達して くれる業者だ。 韓国企業の拠点都会である青島と上海にて事務室を運営している韓国内複合貨物斡旋業者 は 500余り。専門引越荷物業者とともに彼らの中にも引越荷物を扱う所が一つ二つと増えている。 中国の 引越荷物需要が爆発的に大きくなっているからだ。

国外引越荷物業界は国外移住規模が月数千件に達するものと推定する。 これらのうち半分以上が中国に行 く引越荷物だ。 咸弘万社長は “引越荷物の需要は最近、毎年 20〜30%ずつ増えている”として、 “特に中国内の引越荷物市場が急速に大きくなっている”と述べた。

国内引越荷物事業が中国に上陸したのは、 1990年代中盤、極東海運航空を含む国外引越荷物業社が進出 してからだ。 以後、増加した引越荷物業者は到底推定し難いほどだ。 北京だけでも極東海運航空とワール ドブリッジ、ユニワールドなど韓国人が運営する専門引越荷物業者が5、6ヶ所にのぼる。 青島には大成 物流、アフロ海運など 6〜7ヶ所が営業中で、煙台と威海にもそれぞれ 3〜4ヶ所の専門引越荷物業者が盛業 中だ。 これらの外にも一部の複合貨物斡旋業者も引越荷物事業に手を出して、 朝鮮族が運営する群小引越 荷物業者も市場に飛び込んでいる。 これらを合わせれば中国内の引越荷物関連業者の規模は 3〜4倍以上に 増す。 中国でも ‘引越荷物春秋戦国時代’が本格化する動きを見せているのだ。

これによって最近にはこれらの業者同士で市場争奪戦をしている。 極東海運航空を含む一部の業者は、 北京、上海、青島、大連等にネットワークを形成し、市場拡大に出ている。 朴秉勲・セントイン タナショナル煙台支社長は “高級引っ越しに属する中国包装引越荷物は、他の貨物斡旋業に比べて、 より多くのインフラを整備しなければならない。 小さな資本では進出しにくいが、それでも市場競争は ますます激しくなるだろう”と展望した。

◆中国の引っ越し文化と競争力=中国の引越荷物はまだ‘包み’水準にとどまっている。 北京市内で 引っ越しを一度することによってかかる費用は 200〜300元ほど。 包装引越荷物より 10倍位安い価格だ。 安値にて引っ越しをしたら包装引越をするというのは提案しにくい。こうしてみると、中国で行き交う引 っ越しの姿は、大部分包みに包んだ引越荷物をトラックに積んで運ぶもの。 梯子車を利用しないのも特 徴だ。

大成物流・白雲大社長は “中国業者に引越荷物を預ければサービスの質は落ち、人は人で疲れ、品物まで 紛失してしまうケースが多い”という。朴ビョンフン支社長は “このような状況が韓国の引越荷物企業等 にとってはチャンスをもたらす”という。 信用と優秀なサービスを売り物にし、高級引越荷物市場を取り 込む余地があるからだ。

最近では中国の富裕層が包装引越をし始めた。 北京の高級住宅街に暮す中国人の中には、韓国系業者に 引越荷物を預ける人が一人、二人と生じている。 咸社長は “引越荷物技術なんて、大したものではな い”と言いながらも “しかしサービス競争で韓国と中国の引越荷物業者では大きな差がある”という。 家を掃いて磨くことで紛失時の損害賠償に至るまで、すべてのことが違うというのだ。

朴秉勲支社長は “しかし中国の引越荷物市場進出には多くの制約がある”とし “最大の難点は物流倉 庫と人力を確保して引越荷物通関による問題を解決するノウハウを身につけること”と述べた。


◇大成物流引越荷物運送チーム

中国産が国内市場を侵食している。中国から近い輸入港である仁川・釜山・平沢港には、中国産の 商品が毎日山のように積まれる。 これらの商品は、どこを通って入って来るのか。 青島と煙台、 威海など山東省の交易港が最大輸入ルートとして浮上している。 これらの港には山東省はもちろん、 広東・福建省で生産される商品まで集まって来て、中国産商品の国内流入を加速させている。



山東省の港が中国産商品の輸入ルートに浮上したのは、旅客と貨物を同時に積んで運ぶフェリーが 仁川〜山東省の港を毎日行き交いながら、ここを通じて国内に入って来る中国産貨物の運送期間が 大きく短縮されたからだ。 仁川から青島・煙台・威海・石島 など山東省の 4つの港を行き交う フェリーは、港ごとに週 3回ずつ運航している。 山東省に品物が到着さえすればいつでも当日出 発する港を尋ねて、仁川行きフェリーに積むことができるようになる。 山東地域の港を出発した フェリーは、翌日午前には仁川に到着する。 これにより ‘世界の工場’と呼ばれる広東省から送 られる品物も、山東省ルートを利用すれば仁川まで輸送されるのに 5日しかかからない。 船を利用 した中国産商品の貨物運送が航空貨物に劣らないほどの速度を持つようになったのだ。 広東省で作ら れた品物が香港や福建省福州を経て釜山や仁川に運ばれれば、いくら早くても 8〜10日かかる。 上海 ・杭州から国内に入って来る貨物もこれに劣らない。

貨物運送業者であるセントインタナショナルの朴秉勲・煙台支社長は “運送期間が短縮され、韓国と 中国の市場融合が加速する現象が現われている”という。 山東省ルートを通じて中国産商品の国内流入 が早くなり、 同時に韓国産商品の中国市場進出も早くなるからだ。 朴支社長は “少なくとも物流面で は中国産商品の運送は国内と特に差が見られないようになった”と付け加えた。

山東省輸入ルートが浮上したのには、中国の安い運送費が一役買っている。広州から煙台まで 2000 km近くの道路をトラックで 1回、 貨物を積んで運ぶのにかかる費用は 180〜200元に過ぎない。 これらのトラックは山東省で生産される果物を中国南部へ運送した後、韓国に行く貨物を積んで 帰って来る。

(世界日報 カン・ホウォン記者 2005年11月22日)
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