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[特集] 領事館を好感持てる公館に−瀋陽

韓国駐瀋陽総領事館・呉甲烈総領事インタビュー

東北地域は朝鮮族集中地域で、また駐瀋陽韓国領事館の請願業務の相手の大部分が朝鮮族なので、 領事館は管区内韓国人官吏と該当地域の中韓交流推進はもちろん、朝鮮族管理センターとしての役 割にも力点を置いているという公館の性格の説明に始まり、インタビューに臨む駐瀋陽韓国領事館 ・呉甲烈総領事は、赴任後 1年間余り、現地の韓国人社会と現地政府間の対話チャンネル構築、公 館のイメージ改善、 現地韓国人社会と現地朝鮮族間の関係改善などに全力を上げて来た。

韓国人社会の対政府対話チャンネル作りに全力

東北3省に進出した韓国企業は、中小企業が主で数的には多いが、規模が小さく産業構造次元が低い という特徴を持っている。また、現地に進出した韓国人の組織体である韓国人会の数も多いが総合的 な規模は小さいという現実から始まったかどうかは分からないが、東北3省各地域の現地政府の韓国 企業と韓国人に対する関心は沿海地域に比べて随分不足しており、韓国人社会は韓国人社会なりに韓 国の慣行に従い、現地投資家として政府との意思疎通が相当に不足だったことが、呉甲烈総領事が赴 任して目にした現実だったと言う。

呉総領事はこんな関係の維持は、時間がたつほど外資誘致に力点を置いている現地政府の次元でも、 現地に進出して根付いて暮さなければならない韓国人たちにも、百害あって一利なしと考えた。在外 公館の政府チャンネルを利用した両者間の関係改善に率先的に行動した。

彼はまず、遼寧を含む東北3省省政府と韓国人集中都市を訪問し、政府官員たちに現地に進出した韓 国人の投資と生活苦情を伝達、政府からの現地の韓国企業に対する良質のサービスを促し、彼らに韓 国の産業の対中国移転の必然性から韓国投資誘致に対する自信感を引き立てると同時に、事実上一番 効果的な投資誘致手段は、既に進出した企業に対するサービスを強化して彼らをより早くより多く成 功させることだと説明した。 そして行く先々で公館次元での現地政府と現地韓国人会の間の懇談会 を開くなど、韓国人と現地政府間の対話チャンネル作りにも格別の配慮をした。そして韓国人団体に は現地政府に不満だけ言うのではなく、現地政府の投資誘致に協調することが現地韓国人や現地政府 にいずれも利益になるということを説得し、韓国人の現地追加投資がされればこそ韓国人社会の医療 、教育などの公共事業も保障され、現地政府の声も大きくなり、より良い政府サービスの提供を受け ることができると説明する。

彼の努力で現在、瀋陽、長春、大連、ハルピンなどの大都市では、政府高位官員が定期的に韓国人会 を訪ねており、主動的に苦情を理解して解決策を模索するなど、望ましいサービス姿勢を見せ始めて いる。また各地域の韓国人会も現地政府の対韓国企業誘致に率先するなど、望ましい姿が見え始めた 。 最近、瀋陽市政府で瀋陽市韓国人会と韓国学校に無償で建物、敷地を提供した事、瀋陽市政府と長 春市政府が韓国で投資誘致活動をする時も、現地韓国人会会長が同行して現地進出の韓国企業の成功 事例発表をするなどの事実が典型的な事例だ。

好感持たれる公館構築のために

昔の瀋陽領事館といえば、東北3省の朝鮮族にはビザなどの請願業務と係わり脹らむ期待とは反対に 不便さと疎外感が甚だしく、悲しみと痛みさえたびたび感じられた場所の代名詞だった。 しかし今 は昔のそんな印象が日一日と変化している。

しかしそんな変化の裏には、領事館全体の役人の多くの努力が込められている。 呉総領事はまず好 感の持てる公館構築という目標を立て、請願サービスの改善に力をつくした。

彼はまず領事館を訪ねる請願者たちが気楽に待遇される感じを受けることができるように、請願室環 境を改善した。 現在、請願室には高級な椅子を配置してインターネット、新聞、雑誌を利用すること ができるようになった。

続いて感動サービス請願者評価制を実施、職員 12人に対する請願者の評価をアンケートを通じて評価 している。 調査で優秀な点数を得た職員は奨励し、低い点数を受けた職員は罰則を与え、最近 1回目 の調査に 170人が参加する反応を得、そのうち 90%が満足を示して良い成果を得た。

その外にも電話請願及び一般請願職員を相手に親切教育を実施し、去年 7月から電話相談センターを 設立運営するなど請願サービスの改善策に苦心した。

特にビザ請願に対しては、ビザ業務の 80%が朝鮮族と係わり、また朝鮮族の不満が一番多いだけにこ とさら気を使って画期的な変化をもたらしいてる。 まずビザ業務の件数が急増している。 今年の 1月、瀋陽領事館で処理したビザは 1万件。 今年の 7月は 1.83万件で、 1年間で倍に増加した。 代 わりにビザ発給不許可率は去年 20.4%で今年 12.5%と、ますます低くなっている。 こうした変化に は、ビザ発給原則の変化が裏付けられている。 過去には不滞の可能性があるだけでもビザが発給され なかったが、現在は発給規定さえ破らなければなるべく発給、 不許可の時には不許可理由の説明をす るようにしている。 そしてビザの予約待機時間も縮め、廃棄する方向にあり、今は大部分のビザが待 機時間が消えたが、結婚ビザだけは結婚の真偽可否、現地実態調査をしなければならないので待機時間 をそのまま維持している。 特に結婚ビザは偽装が多く、拒否事例が増えており、最近には偽装結婚が 知り合い訪問にを装うため、知り合い訪問の予約待機時間が増えているのが残念な現実と言いながら 、これに対する対策も準備中だ。 そしてビザ発給時間も正確に守るように制度的に規定しており、告知 交付日の交付率をほとんど 100%に引き上げ、特にビザの不正を阻むために過去の担当領事制を廃止し、 ロビー相手を隠匿させるビザの申し込みで無作為配分方式を取り入れ、ビザ発給後にホームページでビ ザ発給の可否確認を実施するなど、ビザの不正を徹底的に阻むプログラムを開発している。

同胞たちに対する願い

韓国人と朝鮮族の関係は昔はお互いに詐欺、忌避するなどの芳しくない事もあったが、これは 50年余 りの断絶期を経た結果と見なければならないし、中韓修交 10年余りが過ぎた今日、お互いの理解も深 くなっただけ近くなるしかないと言い切る呉総領事は、現在、韓国人は ‘新朝鮮族'という意識を持 ち始めており、どうせ中国に根付いて暮さなければならないことが現実であるだけに、現地の朝鮮族 とうまく行くことを願っている。 また事実上、お互いの関係は非常に肯定的な方向に行っていると言 いながら、瀋陽韓国人会と朝鮮族企業会間の定期会合、行事共同主催などを実例に挙げた。

朝鮮族に対する希望について、呉総領事は、朝鮮族は都市、海外進出と同時に子どもの教育に格別 の神経を使わなければならないと強調した。 親たちは先に子どもたちにより良い経済的条件を与え 、人材として育てるという考えで海外、 都市に進出するが、その結果は期待と異なり子の教育を台 無しにする場合が多いので、価値観の時代変化を綿密に見詰めて自分たちの価値観を子どもたちに 強要する失敗を乗り越えることを希望した。そして他人の下で働くことを憚って自営業を好むのは 、暮らしには差し支えがないが大きく成功する人が少ないという現実を指摘し、大企業で熱心に学ん で実力を養うことも必要だと述べた。 また朝鮮族企業間の合併、連合を通じて大型化することで競争 力を高めることと、過消費、物欲自制、信用重視など経済生活で気を付けなければならないいくつかの 点についても、いちいち注意を与えながらしっかりやって欲しいと述べた。

自称朝鮮族管理センターという名声に劣らないほどに、朝鮮族を注目、研究し、朝鮮族が幸福になる ことを願う、有難い姿勢であることは間違いない。 黒龍江新聞

(黒龍江新聞 チョウ・フィ記者 2005年11月15日)
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