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［社会］　'中国産キムチ' 現地業者たちの声 [編集者注] 中国産キムチの安全問題が拡大し、国内はもちろん中国現地でも大きな問題になっている。 しかし中国現地では韓国内の反応が中国内の実態を正確に把握しないまま過剰に感情的という指摘が出ている。 連合ニュースは韓国人が最も好む副食として最初に挙げられるキムチの安全問題と係わり、中国現地のキムチ生産業者の声、憂慮される今後の推移、望ましい対策などを考察してみた。 "今度のキムチ騒動で青島のキムチ業者たちは既にほとんど門を閉めた状態になりました。" 中国産キムチから鉛成分に続き寄生虫卵まで発見されたという知らせを聞いた中国山東省青島のキムチ生産業者 である S社の C社長は "是非、消費者に正確な事実を伝えてくれ"と韓国言論の報道行動に不満を現わした。 現地でキムチを生産して韓国市場に納品する C社長は "ここにいるキムチ生産業者たちは大部分が零細な規模"と して "実際のところ、正当な問題提起なら理解するが、現地の事情をまともに把握しないまま消費者たちだけを脅かし て逃げだす現在の姿は本当に間違った現象"と強調した。 彼はまず '中国産キムチ'が安全ではないという指摘について "韓国と違い、こちらは化学肥料をほとんど使わない"とし、 "化学肥料に染まった韓国白菜とは違い、事実上有機農野菜だから、むしろより安全だ"と述べた。 また韓国へ輸出するためには、中国の品質検査所と税関など何段階もの検疫手続きと韓国食品医薬品安全庁の検疫 まで通さなければならないから、 '安全問題'も大きな問題にはならないと説明した。 彼は "韓国産の白菜で作ったキムチ も精緻な検査をすれば、まったく同じ問題が発生するはず"という。 彼は現在、青島など '中国産キムチ' 生産業界の雰囲気について "おおよそ 160社余りの業者が活動しているが、今度の 事態で大部分が営業を中止したり売上げ減少で大きな困難を経験している"と伝えた。 160社の業者の中で韓国の独資企業は 20〜30社余りに過ぎず、大部分の企業は中国人や朝鮮族との合資形態にて 運営されている。 C社長は "今度の事態で韓国内の白菜が '金の延べ棒'のように聳え立ち、韓国の大企業が作ったキムチ製品だけが よく売れるのを見れば、誰が最大の受恵者なのかすぐ判ること"と言いながら "本当に韓国の庶民と青島の零細業者の ことを思えば、客観的で現実に即した問題提起をしなければならない"と述べた。 現地のキムチ生産業界の関係者たちは、中国の不始末な食品安全意識を指摘する韓国内世論と違い `業者たちの商 売気'を今度の騒ぎの最大の原因として取り上げた。 青島で直接農場とキムチ工場を運営する Kキムチ関係者は "韓国の輸入業者たちが無条件に低い価格を要求するか ら、韓国への輸出はあきらめて僑民などを相手に製品を供給している"と述べた。 一部の国内輸入業者たちの場合、原価にも及ばない価格を提示して低級材料を使い、非衛生的な作業環境でキムチを 作っているのが現実だ、とこの関係者は強調した。 中間商人たちがズルさえしなければ、中国産キムチも安全問題から 解放されるというのだ。 一部の専門家たちは今度のキムチ騒ぎで、ともすれば最近、中国内に吹いている '韓流ブーム'に打撃を与えかねないと いう恐れも囁かれている。 実際にキムチ騒動以後、上海などにある韓国食堂は普段なら韓国料理を求める中国人たちの 足がパッタリと途絶えた状態だ。 上海浦東のある食堂主人は "中国人たちはもちろん、食堂にたびたび来る外国人も '韓国キムチは安全なのか'と、あま り来たがらない"とし、 "去る 2003年のＳＡＲＳ騒動以後、キムチが人気を呼んだが、今度の一件で寒風が吹いている"と 述べた。 農水産物流通公社上海支部チョン・ギチャン支部長は "ＳＡＲＳ騒動の余波と最近の大長今など韓流ドラマの人気まで加 わり、中国内の韓国料理に対する関心がいつになく高い状況で 'キムチ騒動'が起きて残念だ"と述べた。 彼は "'韓国料理＝安全・高級'という認識が損われないように、今度の騒ぎが一日も早く解決されなければならない"と 言いながら、関係当局はもちろん、韓国内の言論でも全般的な状況を考慮した慎重な対応が必要だと強調した。 （聨合ニュース 　イ・ウタク記者　２００５年１０月２６日） Copyright(C) 朝鮮族ネット