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[文化] 中国で韓国人初の書道展を開いた青年書道家・孫東俊インタビュー

ひたすら ‘自分'だけの作品を


▲ 開幕式での孫東俊と李強(前列二人)

韓国の有名な青年書道家・孫東俊さんが 10月 15日、韓国人では初の中国の有名な青年書道家・李強(中国 青少年書道補副主筆)と共に北京炎黄芸術館で一週間の ‘中韓書道名人 2人展'を開いた。

この日、簡素に開かれた開幕式には、中国文化芸術界連合会の責任者たちと著名な書道家、北京大学の教授 及び中央美術学院など大学の学生たちと書道愛好家たちが百人余り参加し、祝賀とともに作品を観覧した。

書壇の既存風土に対する作家の果敢な意欲を見せてくれると評価されるこの書道展では、過去と現代を貫流する 多様な造形美学的意識体系の流れを総体的に反映している作家のアバンギャルド的な意図とは異なるジャンルと の交流を通じて、境界を越えた美学世界を追い求める孫東俊の努力が見えた。

展示場で記者は、孫東俊書家を簡単にインタビューする機会を持った。

記者: 最近、 ‘大長今' の放送で大陸で ‘韓流'がさらに激しくうねる時、韓国の方が中文書道で大陸で書道展 を開くということが非常に新鮮に感じられます。

孫東俊: 何か ‘流'というのは、おそらく何らかの共通した文化的な脈を土台にしているのではないかと思います。 東アジアで ‘韓流'がもてはやされるのは、まさにこの地域の人々の共通した文化のためだと思います。 書道は中 国で出来たものなので、韓国の書道もやはり中国書道と脈を共にするのです。 だからお互いに交流することは自然 な事ですね。

記者: どうして書道をするようになったのか知りたいんですが。こんな書道展を開くまでには、多くの努力が必要だった と考えられますが...

孫東俊: 祖父が書道をしていました。祖父は ‘男は字を上手に書くことができなければならない’と言いました。 それ で長孫として私は、 5歳の時から祖父に付いて書道を学び始め、今までずっと書道の勉強をしています。 1990年に韓 国で最初に円光大学に書道学科が出来、そちらへ行って書道を専攻しました。 後に京畿大書道修士を出た後、一時、 中国浙江大学で研修をし、今は成均館大大学院で博士課程を踏んでいます。

記者: 青年書家として大韓民国美術大展特別賞を含め、何度も韓国内の賞を受け、東アジア美術大展特別賞も受けまし たね。また展示会も 10回余り参加しましたが、国外展は今度が初めてですか?

孫東俊: そうです。 初めてですが、韓国人で中国で最初の招待展を開くということが嬉しいです。

記者: ずっと書道をしておられましたから、中国文化に対する理解も深いと思いますが、今日中国で書道展をしなが ら感じられたことは何でしょうか?

孫東俊: 中国と韓国の書道が性格、情感などでお互いに違う点があります。 しかし自分の表現としての作品がまさ にその作家−人を見せてくれるという面で共通しています。悪い心では字になりません。 立派な自分になってこそ、 自分だけのものを創作することができるのですね。

記者: この書道展をきっかけに、青少年書道愛好家たちに特別に伝えたいことはありませんか?

孫東俊: 今、青少年たちが ‘西洋’といえば何でも良いと思って深くはまり込みますが、決してそんなことはありませ ん。 やたらにはまり込めば、自分のアイデンティティを失ってしまいます。 書道は東方の特殊芸術なので、必ず書道 自体の伝統的脈絡を引継ぎながら、他の文化芸術の長所を吸収し、過去の再演ではなく他人を踏襲することでもない、 自分だけの芸術を創造することに力を尽くさなければならないと忠告したいです。

記者: 今後についてはどのように構想していますか?

孫東俊: 今度は中国書家との合同招待展なので、これからは韓中日の青年代表書道人たちが共にする場がほしい ですし、ひいては西洋にも書道人ではないが墨を扱う人々がいるので、彼らと世界的な出会いをして筆墨精神を守り たいです。   

(黒龍江新聞 リ・ジャンス記者 2005年10月22日)
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