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[社会] 大長今ブームに乗った '韓流ジャジャンミョン'' 本場中国を揺さぶる



最近、中国では ‘大長今ブーム’が熱い。 史劇大長今が先月、湖南衛星TVを通じて中国に放映され始 めた後、中国には大長今症候群が続いている。 大長今で放送されたとおりに薬を作ってくれと言う中国人 がいるかと思えば、主人公である李英愛のように顔を直してくれと言う中国女性も増えている。 特に注目さ れるのは、参鶏湯・神仙炉のような韓国の宮廷料理が中国に拡散しているという事実だ。 料理大国の中国 に食物文化を売り物にした韓流が吹いている。 しかし食物文化の韓流はジャジャンミョンにも現われる。 中 国から韓国に渡って来てから 100年目を迎えた韓国のジャジャンミョンが、ジャジャンミョンの本場中国に逆流 している。編集者注

韓国人がたくさん集まって住んでいる北京の望京には、 1990年代末から一つずつ出来始めた中華料理の店 が最近になって押し寄せている。 紫禁城、モンチャジャン、クムジョン、ウンヘソン、望京ジャジャン、イルミソンジ ャジャン、逸品ジャジャン、東海楼など一、二ヶ所ではない。 路地を回ればジャジャンミョンを売る家が見えるほどだ。 望京だけではない。 韓国留学生がたくさん集まっている北京・五道口にもジャジャンミョン店の看板があちこちに目 立つ。 青島、威海、煙台、上海、瀋陽など韓国人が進出した所であればどこに行ってもジャジャンミョンを作る家が大 きな看板を掲げている。

このように増えるジャジャンミョンを作る中華料理の店には、韓国人だけが来るのではない。 所によって違うが、 3名 中1名は中国人の客だ。 これらの中国人は人によっては中国の元々のジャジャンミョンよりも、韓国のジャジャンミョ ンを好む。

1905年、仁川の清租界地(外国人居住地域)で中国人が経営した中国飲食店・共和春でジャジャンミョンを売ってか ら、 100年ぶりに韓国のジャジャンミョンが中国に流れこみ、ジャジャンミョンの歴史がまた始まっているのだ。

◆‘800年の古都’ 北京を代表するジャジャンミョン=物産が豊かな所には料理が発達する。 元が首都に定めた 後、 800年の間中国の政治の中心地だった北京にも料理が発達した。 ‘北京ダック’と呼ばれる焼鴨料理である ‘カオヤ’も北京で誕生した料理だ。 ジャジャンミョンも北京を中心に誕生した。 カオヤが高級料理ならジャジャンミョ ンは庶民の食べ物だ。 米よりは小麦がたくさん生産される中国華北地方では小麦粉を利用して作った麺料理が特に 多い。 ジャジャンミョンが作われたのもこのような地域的な特性を背景にしている。 今も北京には ‘老北京炸醤麺(伝 統北京ジャジャンミョン)’という看板を掲げたジャジャンミョン専門店があちこちにある。 ジャジャンミョンは北京の ‘ツァ ジャンミェン(zha jiang mian)’が韓国式に変わった名前だ。 北京のジャジャンミョンは北京を取り囲む河北、山東省等 でも随分以前から庶民の食べ物として存在していた。 中国では今も南方や北方地域ではジャジャンミョンをあまり食 べない。 韓国には中国人がたくさん入って来始めた旧・大韓帝国末、山東出身の中国人によって流れこんで来たも のと推定されている。 仁川・清租界で門を開いた共和春はそれを代表する所の一つだ。

しかし北京のジャジャンミョンは韓国のジャジャンミョンとは特に違う。 北京のジャジャンミョンは韓国のジャジャンミョ ンより水気がなく煮足らないような麺に塩辛いチュンジャンを一さじぐらい入れて混ぜて食べる。 中国のジャジャンミ ョンは韓国人には一般的に ‘塩辛い’と言う感じがするだけで、なかなか ‘美味しい’とまでは感じられない。 しかし 中国人はジャジャンミョン一杯で美味しく食事を済ます。 現在、中国のジャジャンミョンの価格は、北京では一杯につき 5〜8元で売られている。

◆中国に上陸する韓国のジャジャンミョン=韓国のジャジャンミョンは料理の材料で中国のジャジャンミョンを圧倒する。 中国のジャジャンミョンにはない肉と野菜を入れ、チュンジャンにもキャラメルを入れる。 料理材料が豊かだから、味は別 としても、少なくとも見た目だけでも営養食に見えるのは当然だ。

こんな韓国のジャジャンミョンが中国に上陸したのは 1990年代末だ。 ジャジャンミョンの本場北京で大規模に韓国のジャ ジャンミョンを初めて売った所は ‘紫禁城’。 北京望京の中心部に位置する大規模なアパート団地である望京新城にある 紫禁城は、 1999年に門を開いた。 朴クァンジャ紫禁城社長は “開業後、韓国人はもちろん中国人まで寄り集まり、一時 は行列を作ってジャジャンミョンを食べるほどだった”という。ジャジャンミョンは中国人にも不思議に受け入れられた。 “当時だけでも韓国のジャジャンミョンの味をまともに出すことができる材料が珍しかったので、チュジャンを含む材料 は韓国から中国に直接空輸して来なければならなかった”と朴社長は述べた。

以後、ジャジャンミョンを作る家が一つ二つ出来、望京地域だけでも 7〜8 ヶ所のジャジャンミョン店が盛業中だ。 これ らの中には韓国人が経営する所もあるが、中国に帰って来た華僑や朝鮮族が経営する所もある。 朝鮮族は元々、韓 国のジャジャンミョンを作らなかった。 しかし中国内の朝鮮族も韓国または中国内で韓国人が経営する中華料理の店 でジャジャンミョンの料理法を学んだ後、独自に中国内で韓国ジャジャンミョン市場に飛び込んでいる。青島、威海、煙 台、上海、瀋陽等にもジャジャンミョンを売る中華料理の店は 10ヶ所余りになる。 最近では韓国の大資本が中国でジ ャジャンミョン・フランチャイズを始める動きも見られる。

さらに注目されるのは、最近、韓国のジャジャンミョンがさらに早い速度で中国に伝わっているという事実だ。 中国に門 を開いた韓国式中華料理の店だけではなく、韓国料理を専門にする食堂でもジャジャンミョンを売っている。 最高級 コースの韓国料理にもジャジャンミョンが入って行く。 朝鮮族のある食堂にはジャジャンミョンが初めからメニューに登 場している。

朴社長は “中国で韓国ジャジャンミョンの歴史はまだ始めの段階にある”と言いながら “早いうちに中国の食堂でも韓 国のジャジャンミヨンを食べるようになるだろう”として、 “朝鮮族が韓国のジャジャンミョンを学んだように、中国人も韓 国のジャジャンミョン料理法を学んでいる”と述べた。

(世界日報 カン・ホウォン記者 2005年10月18日)
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