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[特集] 朝鮮族村の農業機械化台頭現象

吉林省機械化農業の幕を開いた朝鮮族村



9月 29日記者は舒蘭市平安鎮金星村の秋の現場を取材した。

金星村は 800万元を投資して、吉林省で唯一、稲作で全面的な機械化を実現する省級 プロジェクト現代農業示範園に選定された後、今年、初の機械化稲作をした。

金星村書記・高テイルの案内により水田に出て見ると、爽やかな秋の香りが漂う平原 では農民たちが熱心に稲刈りをする睦まじい姿が見えて来る。その中でやたら目立っ て田を動き回る連合収穫機が目をひいた。 一人が収穫機を運転して三人が稲穂を受 け出していた。

今春から金星村現代農業示範園では現代化した播種機、耕運機、田植え機、収穫機で 稲作の完全な機械化を実現し、成功裏に一年間の農業を終えた。こうしてこの朝鮮族 村は吉林省の水田農業機械化の幕を開いた。

新しい現象、金星村の農機械合弁会社

近年、朝鮮族の農村は農村労力の都市や海外への大規模進出により、遊休土地が大量に出現している。

それに国家の農業に対する優遇政策の恩恵で、大規模な農業をする朝鮮族の農民たちが出現している。 しかし大部分の大規模農業経営をする農民たちは、在来的な方法や尽力を使う方法に留まっている。

記者が舒蘭市新光村崔マンボク書記と磐石市取柴河鎮三興村のチョウ・ビョンウク書記 に農業の機械化について話したところ、 “機械化の有利なことは分かるが、機械化に必要な 金額がおびただしいので、村でも個人の力では投資しにくい”と言う。

金星村の総人口 3300人、農地面積 630ha、600人余りが海外へ進出、 1000人余りが沿海都市へ進出した状況だ。 農村人口の大移動で農村労動力が相対的に 不足している状況において、金星村には大型農家が出現し、稲作をする農家が 70戸余り、なかでも 5ha以上の稲作をする農家が 30戸余りだ。 農村の労動力がま すます弱くなる状況で、稲作の機械化実現は不可欠な課題となっている。

こんな状況において、国家、集団、個人(資金投資)、土地所有権株式制を実 施した金星村の “農業機械合弁会社”は新しい活路と見られる。

株式に参加した村民は合弁会社の農業機械を共同で使うことができ、株式参加と脱退 は完全に自発的だ。

国家で無償で投資して購入した金星村現代農業示範園で購入された農業機械では、国 産播種機 2台、一台の価格は 1万 9000元。

72.4馬力耕運機 4台、一台の価格は 9万元。

日本製田植え機 3台、一台の価格は 7万 8000元。

2万 9000元の携帯田植え機一台。

韓国製収穫機の価格は 19万 6000元。

乾燥器 2台、一台の価格は 28万元。それ以外に農業機械に使われる附帯施設まで合わせれば、 総金額が 200万元余りだ。

金星村で計算して見た水田農業機械化の必要性

記者は金星村の幹部と群衆に会って農業の機械化作業と人手による農業方法を比較してみた。

30年余りずっと農業に携わって来た高テイル書記は、今春のような低温で、それに雨の頻繁な 気候は珍しいと述べ、もし伝統的な農業方法で稲作をすれば、通常の季節より 農業の季節が半月ほど遅くなって稲穂の成長に大きな影響 を及ぼしたはずだという。 今年、金星村現代農業示範園は、機械化作業で気候の影響を 免れ、伝統的農業方法の手続きを縮小、時間短縮が大きいことが機械化作 業の顕著なメリットだと述べた。

今年は、播種から全て機械化作業を行った。 金星村のある村幹部はこのように計算してくれ た。前に人手により種蒔きをした時、種子が均一に拡がらず、人力と時間を随分と 消耗した。 今年、播種機を使ったら、機械が精巧で、播種が均一に農業の季節 や時間を随分と繰り上げることが出来、それが最高のメリットになって、多くの人力と 物力が節約されたと言う。

耕運機の場合を見てみよう。

伝統的な稲作をする方法は、春に田を耕し、田に水を引き入れて初めて田植ができる。 現代的な耕運機は、耕すことと水の引き入れを一体化し、直接田を やわらかくしてくれるという一次的な作業を進行、 72.4馬力の耕運機は一日に 5 haをこなすことが出来、水さえ入れればすぐに田植ができる。 耕運機は田を深く 掘り下げるので、稲が地中に根を深く伸ばすことができるし、土壌の中の栄養分を 充分に吸収してしっかりと育つ。

田植え機の場合:

今年、直接、田植え機の作業をした金星村村民はこのように計算してくれる。 人手による田植は一人が 一日に 0.1haをこなすことが出来るが、人件費は日割り 45元、 人手により 進められる田植は、稲穂の間隔が均一ではなく、水田ごとに 稲の本数が平均的にならず、稲穂が随分と浪費され、稲穂が倒れてしまう 場合も多く、稲が土壌の中に根付く時間もかかり、成長に影響 を与えるため、生産量も著しく低かった。

田植え機を使うと、 0.1ha当たりに使われる費用は 30元、一日に田植え機 は 3haの田植を果すことができた。田植え機は稲の間隔が均一で、水田 ごとに稲の本数が揃い、稲の浪費や倒壊する現象は全くなくなり、 農業の季節時間を大量に繰り上げることはもちろん、人件費の減少、 時間の節約と農作物が成長する時間と成熟期を拡大し、生産量が著しく伸びた。

金星村の機械を賃貸して使った隣村の農民:

“人手より機械化のメリットは比べ物にならないほど大きい多いでしょう”

金星村の農業機械は金星村だけでなく、周りの他の村でも積極的に使っていた。

春光朝鮮族村のある村民は、収穫機を使えば金額と時間が随分と節約され、収穫機 を使って収穫をする自分の耕作地で、記者の取材を喜んで受けてくれた。

農夫が一日に 0.1haの収穫を完遂、人件費はhaごとに 500元、 脱穀はha当り400元、人手で 1haの収穫と脱穀をすると、 使われる人件費は 900元だ。

収穫機はha当りの貸し賃 600元、 一日に 3haの収穫を果す ことができ、そのまま直接脱穀もして、米粒が零れ落ちる。

収穫機が田に振り撤いた藁を縛る人件費はha当り 100元ずつと 計算すると、収穫機はha当り700元もあれば、収穫と脱穀を同時に果す。 収 穫機は人手で進めるよりha当り 200元が節約され、大量の時間が短縮 され、人力、物力の浪費が多い人手農業とは比べものにならない、とその農民は感 慨無量だ。

(吉林新聞 コ・ソルボン記者 2005年10月15日)
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