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[社会] 中国居住の脱北者、二世教育・健康問題が深刻

脱北者たちが徐々に中国に定着し、北朝鮮からの脱出方法も家族を連れて来る「計画脱北」が増え、 脱北者二世に対する教育や健康問題などが新しい問題点になっている。 先月、中国の脱北者の実態を調査して帰って来たアメリカ・アジア太平洋人権協会長であるユ・チョ ンジョン牧師は、中国内の脱北者が随分減ったように見えるが、脱北者たちの脱出方法が変わり、む しろ脱北者の数はますます増えている、と自由アジア放送で明らかにした。

ユ牧師は、去る 96年から大量脱北が始まり、2002年までは北朝鮮の住民たちがやたらに脱北し、宣教 師やNGOの代表などがアパートを借りて 10人から 20人ずつかくまい、面倒を見て来たが、 2001年 と 2002年の間に特にスペイン大使館を通じる亡命事件以後、中国政府の大々的な取り締まりで、延吉 などの大都市で脱北者たちが消え、東北3省に隠れたと伝えた。

したがって中国延辺地域にある韓人教会は、最近は脱北者たちのための活動をほとんどしていないのが 実情だ。

脱北者、中国に定着。家族を連れて来る計画脱北が増える

脱北者のうち、強制送還されていない人々が中国社会に隠れて定着、 2002年以後からは北朝鮮にいる 家族を計画的に連れて来る計画脱北が増え、一人を脱北させるのに必要な費用は3千元で、最高 6〜7 千元にまでなっているが、北朝鮮に残った家族はもちろん親戚まで連れて来ている。

彼らは中国で生活しながら公安(警察)を避ける方法もそれなりに会得し、家族を脱出させるにも携帯電 話やタクシーなどを利用して、姿を見せずに安全に待避させるという。

中国に定着した脱北者のうち、男たちは労動を、女達は遊興街などで働きながら、日当 20〜25元位をも らいつつ貧しい生活をしながらも韓国へ行くことを希望しており、アメリカの北朝鮮人権法が通過した 後にはアメリカに親戚がいる一部の脱北者たちはアメリカ行きを希望していることが確認されている。

脱北女性、中国で結婚して子供も徐々に成長、住民登録が出来ず教育も受けさせられず

脱北女性が中国に定着する方法の中には、朝鮮族や漢族と結婚するものがあり、彼らの子供達が 3〜4歳、 多くは 7歳で徐々に成長しているという。

しかし子供の母親である脱北女性たちは、身分が露見するのを恐れて、住民登録ができず、子供たちが 幼稚園はもちろん学校にも行くことができない。

ユ牧師は "今度訪問したある村の場合、 200世帯のうちに 17人の北朝鮮から来た女性が暮していた。 ところが 17人のうち 16人が子供を生んだものの、問題はこの子供達の戸籍が作れず、住民登録がで きない。 父の名義でなら出来るのに、母親の身分が露見するのではないかと本人自ら心細く、戸籍簿 に子供を登録させる事ができなかった"という。

中国に 5〜10年生活し、各種の疾病に苦しむ

脱北者たちが中国で 5〜10年、困難な生活をしながら各種疾病に病む人々も増えているという。

ユ牧師は彼らのうち "35歳以上は一つ二つの疾病があり、 50歳を過ぎた人々は 3つ以上の疾病を持っ ている。 一番多い病気は肺疾患と胃腸系統の病気。 そして目が完全に悪くなり、関節炎・神経痛は、 寒い場所では体を曲げて寝ることすら出来ないところから来る病気のようだ"という。

特に女性の脱北者たちは二、三回と売られて通ううちに精神疾患を随分と患っているが、お金がなく て病院にも行くことができないという。

脱北者たちのために臨時居留証と治療機会が切実に必要

このように脱北者たちの中国での生活の問題点が明らかになり、まず脱北して朝鮮族や漢族とともに 住んでいる女性たちには子供が 18歳から大人になるまで安心して暮すことができるように臨時居留証 を与えるようにし、疾病で苦しむ脱北者のためには治療を受けられるようにする中国政府の対策が必要 だと指摘されている。

そのためにはこれから中国政府が脱北者問題に協力するように、人権団体やUNなどの国際機関が率先 して中国を説得しなければならないと思われる。

一方、アメリカ・アジア太平洋人権協会会長であるユ牧師は、今度調査した資料を根拠に、米国務省と アメリカ上下院、ホワイトハウス、UN、人権団体等を対象に、脱北以後 10年も苦痛に晒されている 中国内の脱北者問題を再度提起する計画だと述べた。

現在、中国で生活している脱北者はNGOでは 3〜4万名、韓国政府では 3〜5万名と推定しており、 一部の関係者たちは 30万名以上いると主張している。

(ノーカットニュース アン・ユンソク記者 2005年10月13日)
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