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[社会] ロシア沿海州の韓民族ネットワーク

高麗人-朝鮮族-南北韓農業交流活発

人口 206万名が住むロシア沿海州は、南は北朝鮮の清津、西には中国最大の工業団地の一つである 長春とハルピンなどと接している。 海路では束草〜ザルビノ〜ウラジオストク港を含め、南側と活発な交流活動をしている。 これらの地域にはいずれも韓民族が住んでいるという共通点がある。 沿海州の高麗人、中国の朝鮮族、北朝鮮そして韓国、それぞれ名前は異なるものの、根は一つだ。 この中でおおよそ 20余りの少数種族が住んでいるここ沿海州が、北東アジア韓民族ネットワークの新しい場として登場して来ている。 70年余り前、カザフスタンやウズベキスタンへ強制移住された高麗人たちが沿海州に再び足を踏み入れたのは 10年余り前に過ぎない。 しかし彼らは 10年余りで急速に沿海州に根付いている。

沿海州ウスリースク内の 10の市場の中でおおよそ 3つの市場を韓人たちが掌握しており、他の市場でも高麗人たちの活躍が目覚しい。 高麗人が掌握している市場は、セスチキロメーター市場とキタニバザール市場、中古自動車市場などだ。 セスチキロメーター市場は 6km 市場という意味で、野菜など青果物を専門に扱っている。 キタニバザール市場は消費財を販売する市場で、一名中国市場という意味を持っているが、高麗人たちが商圏を牛耳っている。 中古自動車市場は主に日本の中古自動車を輸入して来て販売する所で、ここの高麗人は今後、韓国の完成車工場を建てるのが夢だ。

高麗人たちがこのようにあっという間に腰を据えることができたのは、中国と北朝鮮、韓国などと無関係ではない。 特に最大の穀物輸出地である中国を近隣において、朝鮮族とのネットワーク形成が高麗人の絶対的な 支持基盤になった。 中国朝鮮族から安値にて野菜や果物などを輸入し、沿海州一帯で販売しながら、相対的に高値で販売する ロシア人たちとの競争が可能になったわけだ。 ここでは中国人の沿海州進入を阻もうとするロシア人が、相対的に危険の少ない高麗人を優待する高度の 政治的な論理も介入している。

最近、中国が最大の穀物輸出国から輸入国に転換の兆しを見せる中、既存のネットワークが少しずつ変化して来ている。 沿海州を開拓した高麗人が野菜と穀物を中国の朝鮮族を通じて輸出しながら、両者間の補完関係がはっきりとして来た。 このような変化が可能なのは、広くても全く開拓されない沿海州の沃土を高麗人が開墾して遂げることを前提にしている。 実際、ウスリースクの友情村は近隣に 1,000万坪の土地があり、近隣に韓民族が移住するクレモバ村も 1,000万坪の沃土が高麗人を待っている。 しかしカザフスタンやウズベキスタンなどから移住した高麗人のうち、かなり多くの数が農村に定着 することができず、都市貧民に転落した点が障害となって作用している。

また彼らの大部分がまだ以前の国家の国籍を維持し、ロシアで土地を所有することができない点も 改善しなければならない点だ。 このような理由により、この地域の高麗人たちは祖父母の故郷である韓国に多くの期待をかけている。 韓国で積極的な支援を広げて沿海州と活発な交流を結べば、ロシア政府が高麗人に対する処遇を改善させる ことができるという希望を持っている。 ここには領土拡張を念頭に置いて住民をどしどし移住させる中国を牽制するために、高麗人が相応しいという ロシアと高麗人の利害関係が合致する点もある。

金ヒョンドン北東アジア平和連帯事務処長は “最近、ロシア一帯が石油販売で上昇期に乗っている” として、“時期的に沿海州を韓半島において重要な地域なので、政府と地方自治次元の交流活性化のため の努力が切実だ”と述べた。

(江原日報 シン・ヒョンチョル記者 2005年10月4日)
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