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[社会] ‘鉛キムチショック’震源地中国では・・・


▲中国延辺朝鮮族自治州延吉市にある野菜市場で、現地人が四川省等から出荷されたトウガラシを売っている。(ムン・ソンヒョン記者)

先月末、中国吉林省延辺朝鮮族自治州延吉市メイン・ストリートの‘野菜市場’。 200〜300件の野菜・果物店が密集している農産物卸売り市場だ。 “私たちの畑の白菜で 作ったキムチです。 どんな農薬が出たというんですか。” 市場の真ん中で食品衛生法に違反し たキムチに対して罰金を賦課しようとする公務員と露天商が争っていた。

最近、中国政府は有害農産物輸出国という汚名をすすぐため、大々的な取り締まりをしているが、 力不足のようだった。 農作物生産から販売まで零細業者が大部分である点を勘案すれば、取り締まり の実効性が疑わしいのが実情だ。

こうした状況の中、延辺州農業委員会の関係者は “吉林省長春と瀋陽では、基準以下の農作物を搬入 すれば厳罰に処する”と安全性のみを強調した。

しかしこんな規制も高価な有機農産物に限定されているというのが現地商人たちの説明だ。 最近、 鉛成分が多量に検出されて非難されている中国産キムチも、政府で重金属許容基準の作成どころか、 生産工場の現況さえ正確に把握することができない。

私たちの食卓を中国産キムチが占領したが、現地では ‘鉛キムチ’を規制する方法がないのだ。 現地の公務員たちは “衛星放送を通じて中国産キムチ関連ニュースを見た”とし、“しかし、鉛成分 が多量に検出されるキムチ工場は 100分の 1 ほどだ”とそっぽを向いた。 現地の商人たちの安全不感症も 問題だ。ある商人は“農作物の生産者たちが零細であまりにも多く、どこでどのように育てるのかわから ない”と伝えた。

去年、韓国内に入って来た中国産キムチは 7万2千トンで、 2001年(393トン)より 180倍も増えた。 主要な キムチ生産地は青島と丹東など朝鮮族密集地域。 20〜30坪の小規模工場で生産されて食品衛生上問題のある 製品が国内に大量に入って来るが国内の輸入業者たちは値段だけ計算する。 生産・流通システムがまともに なっているのか確認しないまま安物製品だけを好むからだ。

野菜市場で売る白菜キムチ、チョンガクキムチ、若大根キムチの価格は 500g当たり 3〜5元程度で国産の 5分の 1に過ぎない。 ここで売れる四川省の唐辛子粉の価格は 500g当たり 5元に過ぎなかった。 商品陳 列台の周辺にハエがうようよしても密閉容器や冷蔵施設を取り揃えた露天商はほとんど見当たらない。 ここで接した中国産キムチは特に赤色を帯びていた。 またサクサクした感じが少なく、グニャグニャ したものが多い。 キムチの発酵を抑え、流通期限をふやすためにキムチの汁を減らしたのも特徴だ。 しかし中国産と国産材料を交ぜれば、こんな区別法も役に立たない。

現地では‘代工’(荷担ぎ商)に対する批判も出る。 韓国の零細輸入業者たちが “(品質に関係なく) 無条件に値段だけ下げてくれ”と要求するというのだ。 こうして見ると原産地の表示どころか重金属や 各種の検疫手続きを経ない ‘不良キムチ’が無制限に韓国内に搬入されているわけだ。

現地のある輸入商は “大連、威海など韓国行の船の出港が頻繁な港には荷担ぎ商が搬入する唐辛子粉と 胡麻、ナムルなどがうず高く積まれている”として、 “これらは農産物搬入量の基準をはるかに超える 場合もしばしばある”と語った。

(京郷日報 ムン・ソンヒョン記者 2005年10月3日)
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