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[特集] 中国ハンギョレ社会、どこまで来たか?−山東編

成熟して行く中国第二のハンギョレ社会



山東半島に朝鮮族 18万名、韓国人およそ 12万名。
韓国大衆投資 1位、朝鮮族都市進出 1番地。
青島を中心に各地にコリアタウン続出。
生活の新しい基盤、教育文化インフラ基本形成。


“ここでは中国語が分からなくても通じる"

山東半島ハンギョレ社会の実際についての話だ。 諸所にハングル看板が貼られ、韓国語が通じるのは勿論、 現地人も韓国語を学ぶブームが起こり、対話疎通に特に困難を感じないほどだ。

地理的歴史的に、感情的にも我が民族と近かった山東半島は、改革開放の堰の水に従って新しい天地を求めて 来た朝鮮族と、大衆投資の前哨地と見た韓国人の大挙流入で、現在、東北3省に続く中国第二のハンギョレ社会 に急成長している。 青島を中心として、威海、煙台、日照、済南、坊、沢など山東半島全域に韓国人と朝 鮮族が続々と進出しており、自給自足機能を備えたコリア商圏も続出している。

創始期、二桁の数字に過ぎなかったハンギョレ社会は、 20年間の成長を経ておよそ 30万名に迫っているという。 KOTRA青島貿易館、青島韓国商会、煙台韓国商会、威海韓国商会、青島朝鮮族企業家協会及び各地の朝鮮族 老人協会などによれば、山東半島に朝鮮族が約 18万名、韓国人がおよそ 12万名に達している。 地域的に見れば 青島に朝鮮族 12万名、韓国人約 8万名、威海に朝鮮族 3万名余、韓国人 1万5千名余、煙台に朝鮮族 2万名余、 韓国人 1万2千名余、日照、坊、済南、沢等に朝鮮族およそ 1万名、韓国人 1万名余が暮しているものと推 定されている。

山東半島ハンギョレ社会の形成過程

朝鮮族の山東進出は韓国人より早く、大連水産学院を卒業して煙台市外事弁公室渉外課課長まで勤めた現・煙台市 朝鮮族老年協会ソン・イクギュ会長(71歳)は、1961年 12月にここへ配置され、その後続いて青島や威海等の海軍に 勤めた退役将校出身が多かった。 その頃一つの都市に朝鮮族が 10世帯余前後に達し、故郷や氏姓を問わず親兄 弟のように身近に過ごしたと言う。 1980年代中・後半から東北3省の朝鮮族がここへ入り始め、1989年に威海に進出 した威海ボムジン実業有限公司・権ジュイル総経理(黒龍江省五常市)のような人がこの部類に属する。 1990年、威海 −仁川間の威東フェリー航路が開通し、韓国に親戚訪問に行く東北3省の朝鮮族が雲のように群がって来たが、山東 ソウル機械設備有限公司・朴ジョンフン総経理(黒龍江省五常市)のような一部の朝鮮族は、韓国親戚訪問を終えて帰 郷した途端に新しい生活を求めてここに来るようになった。

韓国投資企業第1号としてトプトン電気公司が 1989年青島市城陽区仙家寨村に陣取り、韓国企業の山東進出に突 破口を開いた。1990年の威海−仁川間の威東フェリー航路が開通し、1992年中韓修交、1994年駐青島韓国総領事 館が開館されるなど、相次ぐ好材料の作用で、韓国の製靴、紡織服装、包装、玩具などの労動集約型企業が大挙進 出し始めた。 現地政府や国営会社で韓国企業誘致を目的に朝鮮族の公務員や営業社員を募集することを始めとし て、韓国企業に就職したり韓国人関連サービス産業に携わる朝鮮族が雲集し、山東半島ハンギョレ社会は徐々に大 きくなって行った。

青島市民族宗教局によれば、1996年までにしても青島市の少数民族の人口 1万3500人のうち、朝鮮族の人口が 1000人余りに過ぎなかったのが、現在は 12万名にもなる。威海市や煙台市も青島ほどには朝鮮族人口の増加幅 が大きくはないが、それぞれ 3万名、2万名に達している。駐青島韓国総領事館によれば、韓国人も IMF金融危機 をきっかけに、ほぼ倍に増え、現在青島に 8万名、威海に 1万5千名、煙台に 1万2千名、その他の地域に 1万名余 に達する。

他郷に立ち上がるハンギョレ生活の新しい基盤

朝鮮族と韓国人が集まって来て、山東半島は青島を中心に諸所にコリアタウンができている。 地域によって諸般 の環境が割とよくなっている所もあって、現在は萌芽状態の所もあるが、今後も増える韓国人と朝鮮族労務帰郷 者が加わり、徐々に拡がるものと見られている。

青島の 12の行政区域の中で、コリアタウンが基本的に形成された所は、城陽区と李 滄区を挙げることができる。流亭国際空港を擁して青島の北関門に位置する城陽区 は、韓国企業が一番早く進出した地域であると同時に、現在朝鮮族と韓国人が一番多 く集まって住んでいる所だ。 流亭国際空港から市内に入って来る重慶北路トール ゲートの両側に平壌万寿館、フンイウォン百貨店、セジン自動車、メサン電気オンドル、 現代フォークリフトなど 150社余りのハンギョレ業者が並んでいる。 それ以 外にも中城路北・莱陽農学院から南側 ‘オボクジョン' 韓国食堂に至る 1kmの距離に 80軒余りの街並が続き、南村付近と城陽世紀公園の周 辺にも 60軒余りの街並が続いている。城陽区立体橋東西に位置したワリ村は、平 凡な農村だったのが、韓国企業の進出とともに韓国村に変わって行っており、ここに も 50軒余りがある。 青島最大の城陽区卸売市場にも 20軒余の朝鮮族ブースが設置 された。 統計によると城陽区内に開業した朝鮮族、韓国人の商店は 800軒、そのうち 90%以上が飲食店、カラオケ、食品店などのサービス業に携わっている。 現在、城陽区内 には 4万名の朝鮮族と 1万3千名余の韓国人が住んでおり、人々が集まって住むア パート団地も増えている。 城陽世紀公園前の南村内に位置したヨルヘウォン 高級アパート住宅区には韓国人 300世帯余が居住、盈福詳小区には朝鮮族 100世帯余り、 シンチョン花園にも朝鮮族 100世帯余りが暮している。 渤海湾大酒店の裏側に位置した渤海 湾花園の 900世帯余りのうち、朝鮮族と韓国人が 80%以上を占めている。

青島の朝鮮族最大の密集地域と呼ばれる李村を中心にこの李滄区には朝鮮族 3万 名余、韓国人 1500人が住んでいる。 長さが 200mにもならない浜河路の両方に は金星広告、チョンウォン食品、舒蘭貿易、韓国城など 90軒余りの店がぎっしりと並び、 ‘韓国街'と呼ばれており、浜河路市場にも 40軒余りの朝鮮族ブースが 設置された。 当時、青島は他地域より物価が安く、アパート価格も安く、朝鮮族 がたくさん集まって来たが、現在はアパート坪当たり価格が 4800元以上に跳ね上がり、 一般の人には手が届かない。 調査によればバイトン花園に 朝鮮族と韓国人が 270世帯余り、ヒョンウォン小区に 250世帯余が住んでおり、 新たに開発するアパート団地ごとに 10世帯から何十世帯ずつ入居している。

駐青島韓国総領事館、青島韓人商工会、青島韓人ゴルフ会など韓国の機関と団体 がある労山区のサムウアパート、ルイナ花園、チェンシルンウェン花園など 30ヶ所余りの高級アパート団地と花園別荘に韓国人 1000世帯余り、朝鮮族 100 世帯が住んでおり、青島の富裕街である市南区にも朝鮮族 6000人余り, 韓国 人 1万名余がクムド花園、浜海花園、ボクテ広場、ボムヘミョンイン広場 など高級オフィステルあるいは高級アパート団地に暮している。 そして青島 の衛星都市である膠州に朝鮮族 5千名余、韓国人 1千2百人、莱西に朝鮮族 3千 名余、韓国人 1千名余、平度に朝鮮族 6百名余、 韓国人 5百名余、即墨に朝 鮮族 3千名余、韓国人 1千名余、膠南に朝鮮族 3千名余、韓国人 6百名余が住んでい る。

その昔、海上王・張保皐将軍が新羅館を設置した威海市は、UNから ‘世界住居環境改 善最適模範都市'に選定され、ハンギョレが集まって来て、現代の ‘新羅坊'に なりつつある。威海市街の朝鮮族と韓国人街区は大きく 3ヶ所に区分され、 市政府を中心に環翠区と経済技術開発区、先端技術開発区の第王宮などだ。 朝鮮族たちが一番多く集まって住むアパート団地は先端技術開発区の帝王宮、ここに は約 400世帯の朝鮮族が暮している。 韓国人が一番多く集まって住む アパート団地は経済技術開発区皇冠小区で、ここにも約 400世帯余の韓国人が 居住している。 それ以外にも市中心の財富広場にも約 100世帯の韓国人と朝鮮族が 暮しており、開発中にある ‘韓国城'も今後のコリアタウンに成長 する潜在力を持っている。

煙台市で韓国人と朝鮮族が一番多く集中している地域は莱山区の石溝屯村 と黄海城市花園で約 500世帯余が住んでいる。 周辺に韓国人が運営するクラ ウンホテル、新羅ホテルなどがあり、食堂、食品店、美容室などのサービス業者が 30軒余 りに達する。 大型韓国企業が進出した煙台経済開発区にも黄海別荘、ジャホウェ ンなどと浜辺地域に韓国人と朝鮮族がたくさん住んでおり、少ない所は 10世帯余 り、多い所はおよそ 100 世帯ずつ集まって住んでいる。 開発区の泰山路と珠江路 付近だけでも、チョンジョンフェ、トンドヤチなど 10軒余の韓国食堂があり、開発区全体 で見れば朝鮮宮、貴賓、白頭山、仁川商行など食堂と商店が 50軒余に達する。

ハンギョレ教育文化インフラの基本造成

山東地域のハンギョレ社会は他の地域とは違い現地定着に一番重要な要因になってい る教育、 文化のインフラも基本的に構築されており、新しい跳躍の足場を作っている。

青島地域の朝鮮族の一大居住区になっているこの李滄区東部に位置した青島朝鮮族 小学校は、 2000年8月に設立された。 国家の正式認可を受けて運営されるこの学校は、 12 人の学生でスタートしてから、今は 26人の教職員に 170人余りの学生を持つ学校に成長した。 現在、幼稚園と小学校 6学年生の全員寄宿制を実施しており、今後は中高などの 学部も増設する計画だ。 金チャンウン校長は、現在は運営資金が厳しいなど さまざまな制約要因があるとはいえ、最上の教員レベルで民族文化と言語の普及の 先頭に立つと明らかにした。

青島韓国学校(法人代表・李テヒ)は去年 7月、国家教育省の正式認可を受けて韓国人の子供 を対象に運営されている。 幼稚園から小学部まで設置されており、今後は高等学 部を増設する予定。 現在、学生 210人余り、 教師が 30人に達する。

煙台韓国国際学校は中国で公式認可された 7つの韓国国際学校の一つとして 2001年 に設立された。 朴チャンヒョン校長によれば、幼稚園から高等学校課程まで 設置されたこの学校は、韓国人の子供を相手に運営、現在、学校の教職員は 60人余り、 学生は 380人余りに達している。

1992年に設立された煙台颯韓国語学校(校長ネン・スルヘ)は、漢族に韓国語を 教える学校だが、現在、中央民族事務委員会など該当部署の支援を得て朝鮮族と韓国人を 相手にした幼稚園、初等部と中学部、高等部まで備えた総合学校にする計画だ。

青島韓国商工会シン・テクジュン事務局長によれば、中国海洋大学に 450人、青 島大学に 500人、科学技術大学に 35人等 1000人余りの韓国人留学生が中国語を勉 強している。

韓国留学生誘致を目的に山東大学威海分校では 2003年 7月、韓国学院を設立、金 チョルブ院長によれば、この学院で勉強する韓国留学生は 230人に達し、卒業生は累計 1000人余りに達している。 調べによれば威海のファドン芸術学校、大光華国際留学生学校、 外国語教育センター、威海翻訳学校、チュンセ外国 語教育、ハルピン工科大威海分校などで中国語を学んでいる韓国学生が 300人余 りに達する。

青島、威海、煙台などの地域に朝鮮族や韓国人を相手にした幼稚園、言語学院は 60余りに達する。煙台のクムシン商務有限公司・金ヒオク理事長 (吉林省琿春市)は北朝鮮から師範を招待して 7つの北朝鮮テコンドー道場を運営、テコンドーの普 及と広報の先頭に立っている。

青島大韓体育館・李イムウ館長によれば、現在ここで 140人の韓国学生がテコンドー を学び、 70人の韓国人が海東剣道を修練し、エアロビクスとヨガにも 20〜30人 の韓国人が行き付けで利用している。

団体が主軸になってハンギョレ社会を構築

山東地域ハンギョレ社会が急速に膨脹し、初期の嗜好や趣味生活によるゴルフ、 サッカー、釣り、囲碁など各種の同好会に限った団体が発展し、韓国商会や朝鮮 族企業家協会、朝鮮族老年協会などのようなハンギョレ社会の求心点が出現した。

現在、青島、威海、煙台等には韓国商会を中心に韓国人社会の和合と団結が成り 立っている。 青島韓国商会は青島市政府と駐青島韓国総領事館と協調して 2回に及ぶ 韓国週間の成功裏の開催を成し遂げ、青島地域に強い ‘韓流'を伝えた。 李スヒャン会長は、 会員企業及び現地進出の韓国企業に対するサービスを拡大し、対政府の紐帯を 強化し、韓国企業の合法的利益を確実なものにするために最善をつくすと強調した。 煙台 韓国商会の蔡キュジョン会長によれば、煙台韓国商会は煙台居住の韓国人と韓国人社会の核 心として、各種経営上のジレンマ事項の調査、協力、及び請願業務の処理と政府事業の協力などの 活動を展開しており、毎年韓国人体育大会も開催している。 煙台韓国商会傘下の投資誘致 部(部長・李ジョンハン)では、煙台市各地域の投資環境及び優遇政策諮問と会社設立、運営に必 要な業務も代行してくれている。 2002年、韓人協会と韓国企業協会の合併により設立された 威海韓人商工会は、威海に進出した韓国人と会員企業の親睦と協力を通じ る権益守護、企業経営にぶつかるジレンマ解消と情報交流などの各種活動を活発に展開 している。

1997年 37社の会員企業で出帆した青島朝鮮族企業家協会は、今、李滄区、城陽区、 黄島区に分会を置いており、 170社余りの会員企業を持っている。 朝鮮族企業家協会は対内的には 企業のために奉仕し、対外的には朝鮮族社会のために奉仕し、朝鮮族社会と政府を連携 する架け橋の役目も充実して遂行しており、名実共に青島朝鮮族社会の求心点になっている。 朝鮮 族企業家協会は青島朝鮮族社会の運動会、送年会、招請公演など多くの行事を主 催して来ており、現任の黄民国会長は青島市政協委員として活躍している。

青島朝鮮族老年総協会(会長・金ジェリョン)は傘下 に 19の分会があり、会員数も 900人余りに達している。 各分会は各々活動室を所有し て文芸競演と運動大会を開催、青島市の各種行事にも招請公演をしている。

威海朝鮮族老年協会(会長・白マンソク)は 3つの分会があり、環翠区老年協会だけでも会員 が 250人余りに達している。 毎年、老年運動大会と文芸公 演を開いており、政府の行事に常に招請されている。 今年 9月10日、市政府広 場で '威海住居節'慶祝大型公演を開催し、関連部門から高い評価を受けた。 そ して関連部門の支持を得て 2003年第1回朝鮮族運動会を主管したのに続き、今年 10 月2日と 3日、第2回朝鮮族運動会を主管する。

煙台朝鮮族老年協会(会長・孫イクギュ)は 1992年に設立されたが、莱西区、開発区、 致富区など3個の分会を置いている。 普段には各分会別に活動し、 1年に一度ずつ運 動会と文芸公演を開いている。 2001年から煙台市朝鮮族老年芸術団を設立し、政府 の各種行事に参加しており、派手な受賞経歴を持っている。 煙台市朝鮮族老年協会は 該当部門と朝鮮族、韓国人企業家たちの支持と声援で 1995年、煙台市第1回朝鮮族運動 会を開催して以来、今まで連続 5回も続けて来ている。

ハンギョレ社会の経済実態

KOTRA青島貿易館の資料によると、韓国の対山東投資は累計 7108件、投資額は 79.88億 ドルに達し、韓国の対中投資 1位の地域になった。 韓国と山東の貿易額は韓中貿易額の 14%を占め、現在、韓国は山東の最大輸入対象国であり、輸出対象国としては日本、アメリカ に続き 3位を記録している。 加工貿易に携わる現地の韓国投資企業の機械設備、原副資 材輸入額が山東全体の対韓国輸入額の 70%以上を占め、山東の対韓国輸入品は電気 機器類、プラスチック製品、鉄鋼、燃料油、織物、有機化学製品、皮、 光学、計測機器類、自動車等であり、輸出品は電気機器類、鉄鋼、編物・衣類、ボイ ラー、機械類、鉄道車両、魚介類、皮製品、アルミニウムなどだ。

現地に進出している韓国企業は、投資額が 1000ドル未満の中小製造業者が 90%以上を占め、纎維、 衣服、電子、機械、履き物、玩具など労動集約型産業に偏重している。 そして地理的 に韓国と一番近く接していて定期海運及び航路が開設されている青島、煙台、威海地 域に韓国の対山東投資の 90%以上が集中している。

韓国企業の対青島投資は 2004年末、累計で 6831項目、契約額 125.12億ドル、実 投資額 67.57億ドルで、それぞれ青島市全体の外国人直接投資の 38.3%、32%、34.2%を占 め、投資項目は紡織、機械製造、食品加工、皮革製品、玩具、プラスチック、電子通 信、家具など 40余りに達する。2003年基準で韓国企業が納めた企業所得税は 5.4億 元で、全体外資企業納税総額の 18.4%を占め、韓国企業雇用職員数は 30.2 万名で外資企業従事人員の 59.5%を占め、韓国企業の輸出実績は 210億元 で外資企業輸出の 46.35%を占めた。

煙台の外資企業 8653社のうち、韓国企業は 2286社に達し、韓国企業の実投資額は累計で 30億ドルに達し、香港に続き 2位を占めた。 投資項目は服装、皮製品、電子、機 械、家具、重装備など 20余りに達する。 煙台に進出した主要な韓国企業は、大宇総合機械、 現代重工業、青湖グループ、大韓セメント、LG、SK、テルソン電子などがある。

韓国は威海の最大投資国であり、 2005年 7月末累計で 3151項目、契約額 73.3億 ドル、実投資額は 33億ドルで外資企業総投資額の 65.3%を占める。 今年の 1〜6月ま で、韓国から誘致した項目は 337件、契約額は 13.89億ドル、実投資額は 4.97億ドルに 達する。 2004年、威海と韓国の輸出入総額は 26億ドルで、威海市の輸出入総額 の 47%を占め、なかでも輸出は 12億ドルで威海市総輸出額の 36%、輸入は 14億ドルで威海市輸入額の 64.5%を占める。今年の 1〜6月まで威海 の対韓国輸入額は 7.99億ドル、輸出額は 6.42億ドルに達した。威海に進出 した主要な韓国企業は大宇自動車部品有限公司、三星、威東航運、金融水 産有限会社などがある。

KOTRA青島貿易館・郭ボクソン館長によれば、現地政府の投資誘致戦略の 修正と現地進出企業の労動力難、高賃金難、電力難などの要因で、今まで韓国 投資の大部分を占めた製靴、紡織衣類、包装、玩具など労動集約型産業は徐々に減少 している一方、電子、化学纎維、自動車部品などの技術集約型投資が増えており、投資額 が 1億ドル以上に達する大型プロジェクトが青島、威海、煙台に集まっている。

調査によれば、朝鮮族業者は青島地域に 2千社、威海地域に 1千社、煙台地域に 500社、日照、済南、坊、沢などその他の地域に 5百社に達するといわれ、 山東地域に千万元以上資産を所有している企業も 80社余りに達している。

目立つ政府次元の韓国投資誘致ブーム

山東地域でハンギョレ社会がこのように発展、壮大になったのは、賢明で勇敢な 我が民族の優秀性もあるが、各地方政府の次元で推進する投資誘致優遇政策、 サービス政府の建設、投資環境の改善など人為的な努力からも切り離すことができない。

青島だけ見ても、中韓修交以前から日本を通じて韓国に民間使節団を派遣し、投資誘致 を推進させた。1996年から韓国企業のためにサービスセンターを設立、 10回余り、 人材招聘大会を召集、韓国企業の労動力の難問題を解消させている。 今も美談として伝 わっている事例で IMFの時の青島蛟河プラスチック有限公司の韓国 親会社が不渡危機に陥り、運営資金が緊張した当時、青島市政府で全幅的に支援した。 この会社は危機から脱して経営が好転し、現在、青島屈指の企業として浮上し、韓国の親 会社も不渡りから脱して正常な軌道に乗るようになった。 このような噂が 伝わると、幾多の韓国企業が青島へ集まって来た。 それ以外にも煙台、威海、済南等 でも韓国企業のためのサービス窓口を設置、就業と社会保険など各項の労動保障事務を処 理している。 そして各地方政府ごとに韓国に事務所を開設し、投資誘致を積極推進し ている。

山東に籍を置いた在韓華僑は 4万名、 山東の各地方政府ごとに華僑資源を充分に 利用して華商協会との紐帯を強化、投資を積極推進している。 現在、華僑は山東の発 展におびただしい寄与をしており、韓国に出る農産物の 80%、衣類の 70%が山東か ら出ている。

山東地域には現在、韓国週が盛行で、青島は既に 2回開催しており、済南、臨沂、 煙台、威海、棗荘、莱陽等でも次々に韓国週を開催して ‘韓流'に接している。 現地居住の韓国人により生み出された文化環境を造成するため、青島、威海、栄城市 では韓国語TV放送を開通、多くの新聞でも韓国語版を開設しており、威海日報、 財経日報、煙台日報は既に開設され、青島の半島都市報も準備中という。

山東の各地方政府で韓国語の人材を重視しており、青島だけでも去年、副市長が直接 人事担当者たちを率いて延辺に行き、 100人余りの朝鮮族公務員を誘致した。 このよ うな政策で青島市労山区・尹ミョングム副区長、青島開発区投資誘致局・金 グァンリュン局長、青島保税区投資合作委員会・朴チョルヨン副主任など朝 鮮族幹部たちが大挙して登用されている。 威海、煙台等でも市区郷鎮に朝鮮 族公務員を起用している。

山東各地には中国人の韓国語人材量産システムが稼動しており、現地人たちの中に韓国語ブーム が起こっている。 山東大学、中国海洋大学、青島大学、煙台大学など主 要大学にいずれも韓国語科が設置されており、一般専門学校や高等学校でも韓国語学科 を設置したところがいろいろある。威海だけでも韓国語学校が 60ヶ所余りに達する。 威海情報工程学校には 300人余りの学生が在学中で、煙台颯韓国語学校は在校生が 800 人余りに達している。 調査によれば現在、韓国語学科卒業生の就職率は 100%に達して いる。

上記の努力で山東と韓国は 1日経済圏、1時間経済圏として近くなっており、人的・ 物的 交流も活発に展開されている。 青島と仁川を繋ぐ航空便が毎日往復 5便以上に達 し、青島と釜山にも週往復 5便など、煙台と仁川航空便も毎週往復 18便、 煙台と大邱も毎週往復 4便運航されている。 威東フェリーの威海−仁川、青島− 仁川、韓中フェリーの煙台−仁川などの船便も週往復 3便運航されている。

団結して融合されるハンギョレ社会

山東ハンギョレ社会は朝鮮族構成員間、韓国人構成員間にて団結しているのはもちろ ん、朝鮮族と韓国人の間も比較的包容的に融合され、ハンギョレ社会のモデルになってい る。 今まである種の原因で朝鮮族企業家協会がなかった煙台、威海等に協会設立 準備委員会が設立されるなど、良い兆候が現われている。 去年、李ソンジン、徐ジョンミン、 崔ヨンドク、金ヒオクら、煙台の朝鮮族企業人と有志たちの発 起で、煙台市朝鮮族協会設立準備委員会が発足されて関係部門に正式申請し、 間もなく公式的な朝鮮族の合法的な団体が設立される見込みだ。 現在、煙台開 発区の朝鮮族企業人である徐ジョンミン、崔ヨンドク、許チファン、カン・マンドク、李ヨ ウォンら 5人はそれぞれ 100万元を出資して韓国に廃ビニールリサイクル会社を設 立、ここから出る収益金の 3分の1を会社拡張に投入、3分の 1を朝鮮族社会に寄付して 3分の 1を分配するという規定まで立てた。 今年の 9月11日、威海市に居住し ている朝鮮族を団結させて地域経済の発展に協力し、我が民族の伝統と文化を 受け継いで民族企業の振興に寄与するということに主旨を置いた威海朝鮮族企業人 協会準備委員会が発足した。

ここの韓国人も韓国商会を中心に各種同好会、同門会形式で固く団結している。 青島、威海、煙台等だけでもゴルフ、山岳、サッカーなど韓国人の各種 同好会が 50余りに達している。現在、青島韓国商会は会員企業が 657社、煙台韓国商会 は会員企業が 206社、威海韓国商会は会員企業が 493社に達している。

現在、青島、威海、煙台など、地域を問わず韓国商会に朝鮮族事務局長、 事務長を採用しており、朝鮮族と韓国人の間に平等、互恵、尊重の雰囲気が拡 散している。

駐青島韓国総領事館・辛亨根総領事は現在、この地域の朝鮮族と韓国 人は比較的調和した社会を構築しており、一部に不協和音もあるが、これにより否定的な視 覚でお互いを眺めることは禁物だと言いながら、韓中交流に果たした朝鮮族の役目を高 く評価した。

青島韓国商会・李スヒャン会長は、韓国企業の青島進出に朝鮮族の寄与が相当なものだとして、 今後のハンギョレ社会の和合をはかるために最善をつくすと述べた。 青島朝鮮族企業家 協会・黄民国会長は、朝鮮族と韓国人は不可分の関係と言いながら、相互尊重と理解の基礎 の上に今後の協会間、業者間の活発な交流と協力を推進する計画だと明らかにした。

煙台朝鮮族老年協会・孫イクギュ会長は、韓国企業の進出により、ハンギョレ社会が 大きくなり、子孫が自分のルーツを振り返ることができるようになり、民族的 な矜持も持つようになったとして、肯定的な視覚で韓国人に対しなければならないと力 説した。

煙台釜山ゴム製品有限公司・権キジョン総経理は、現在、大部分の朝鮮族企 業人が韓国会社の管理者から成長して今日に至ったとして、韓国企業の進出がなかっ たら朝鮮族経済群は話にもならなかっただろうと述べ、一部の人々の行動で朝 鮮族や韓国人全体を売り渡してはいけないと強調した。

このように韓国人と朝鮮族知識人たちの間に共感帯が形成され、既に山東地域全般のハ ンギョレ社会に浸透している。先日、青島韓国週間の成功裏の開催を祝い、韓 国商会で開いた宴会に朝鮮族企業人が大挙して招請され、韓国人と長年の友達の ように親しく過ごすなどの現象に見られるように、山東ハンギョレ社会は経済、社会、文化の 全般に至って相互依存、協力しながら、いっそう成熟した民族共同体として 発展、壮大になっている。

(黒龍江新聞 2005年9月22日)
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