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[経済] <インタビュー> `企業天国' 蘇州工団・金蓮玉さん

シンガポールと 94年合作開発。
`企業の難題解決示範特区'として運営。
`工団管理委'にすべての決定権..
中央政府の介入なしに `難題' を迅速処理。
外国人の投資申請から承認まで僅か `数日'..
企業活動、勤労者の生活を徹底保障
外国の有名企業、大学、病院等続々入住..
三星電子等韓国企業 70社余り誘致


中国の上海から西の方に 80km位離れた所に蘇州という都市がある。

多くの韓国人に蘇州は隣近の杭州と共に中国の有名な観光地のうちの一つとして知ら れている。

'東洋のベニス'といわれるように、ここには水路が多く、名前に現われているように 昔のから魚と稲(禾)、すなわち食べ物が豊かだった。 '空には天国があり、地には蘇 州・杭州がある'と言われるほどだった。

この蘇州が最近、新しい視覚にて注目されている。

他でもなく、住みやすく企業活動をやりやすい '企業の天国'として浮上しているの だ。

中国政府はここ蘇州工業園区を `企業のシャングリラ(地上の楽園)'にするため、入 住企業と勤労者たちに各種の恩恵を与えている。

胡錦涛、江沢民、呉邦国ら中国の最高リーダーたちは、蘇州を尋ねて自分たちがどれ だけ経済成長と外国人投資誘致に深い関心を持っているかを誇示した。

特筆すべきなのは、蘇州がここのみならず中国全域を企業活動をしやすい所にするた めの一つの示範特区として運営されているという点。

蘇州に入居することを希望する企業や既存の入住業者が、深刻な難題として感じるい くつかの点は、全て蘇州市や中国中央政府に報告される。

市や中央政府は企業の難題を最大限解いてくれた後に、この事例を全国 の他の地域政府に知らせる。 類似の企業の難題が報告されれば同じ方法で解いてあげるように という主旨からだ。

企業を運営しやすい地域だけに留まらない。

良質の生活が保障される地域として、蘇州では持続的な開発が進められている。

大規模な公園が出来、高水準の医療機関が入居し、夜間でもゴルフを楽しめるよ うに 27ホールのゴルフ場が真ん中にある。

注目されるのは大学院過程の大規模な学校施設を市政府が提供したこと。

ここでは既に中国内外の 10の大学が先端産業分野の大学院過程を設置し、学 生たちを教えている。

最近ここを訪問した韓国の物流研究シンクタンク IBCフォーラム(理事長・金満堤) のメンバーたちは "蘇州工団こそ私たちが研究しなければならない所"という意見で一致した。

中国の発展の姿と経済成長の軌跡を追跡するのであれば、上海浦東地区だけではなく蘇 州にも行って見なければならないというのだった。

蘇州工団管理委員会の韓国企業投資誘致担当・金蓮玉(32)主任に会って、蘇州工 団がどれだけ住みやすく企業活動をしやすい地域なのかを調べた。

金主任は朝鮮族 2世で、この管理委員会の投資誘致局に属し、韓国へよく往き来してい る。

-- まず蘇州市と蘇州工団の立地条件について手短に説明してください。

▲ 昔から水の都市、絹の都市として知られた蘇州は、市街地基準で総面積が 1千650平方km(5億 坪)で、人口は 260万名です。 蘇州工団の行政地域の広さは 282平方km(8千5百万坪)で、このうち中 心開発区域である 70平方km(2千1百万坪)が中国とシンガポールの合作で開発されました。

蘇州から上海浦東空港までは乗用車で 1時間半の距離で、高速道路はドイツ水準により 建設されています。 蘇州の時のどこからでも高速道路へ入るのに最大 8分しかかかりません。 空港は上海新市街地の浦東空港と上海旧市街地の虹橋空港など2ヶ所を利用 することができ、上海一円に上海港、太倉港、常熟港など4ヶ所の国際港があ ります。 ここ 20年の間、蘇州市の経済は年平均 15%の高速成長をして来ました。

-- 蘇州市の経済が中国経済において占める比重はどうですか?

▲ 蘇州市の 1人当り GDP(国内総生産)は 7千ドルで、この都市が属する江蘇省 平均水準の 3倍、中国全体平均の 6倍です。 蘇州が中国で占める経済順位を分野別 で見ると、対中外国人投資総額の 15.7%がここに集中しているなど、外国人投資総額 順位は 1位であり、 輸出入総額は中国全体の 8.9%を占めるなど 3位、 地方生産総額は 4位です。

-- 蘇州工団はいつから開発が始まったのですか?

▲ 今から 11年前の 1994年にシンガポール財団と中国財団の合作で開発を始めまし た。 当時はシンガポール側が 65%、中国側が 35%の持分を持っていましたが、アジア地域の 外為危機の時、シンガポールの追加投資余力が落ち、今は中国側が 65%、シンガポー ル側が 35%を保有しています。 当時、シンガポールは自国企業が国内でのように良い 環境で企業活動ができる海外工団が必要で、中国は経済成長のために外国人投資 誘致などで既に相当なノウハウを獲得しているシンガポールの経験を伝授してもらう良い 機会だと考え、合作が成立しました。 中国の計画経済とシンガポールの資本主義経 済が結合したのは、中国では今唯一の事例です。 現在、最初に構想した通りに企業活動をしやす い地域として蘇州が成長しているため、両国の最高指導者たちがよくここを訪問して 深い関心を示しています。

-- 中央政府が蘇州工団に対して実質的にどんな支援をしていますか? 中国内の他の経 済自由特区と差別化された点としてはどんな点がありますか?

▲ あまりにも多くの支援がされているので、一つ一つ全てを列挙するのは大変ですが、例を 一つ挙げれば、ここは中国内の他の省や市にある投資金額の制限規定が適用されません。 普通、中国内の他の地域はその地域の開発区域に対する外国人投資金額が 3千万ドルを超 えると、中央政府の許可を先に受けなければなりません。 状況によっては国務院まで介入 することになりますね。 ここにはそれがないのです。

最近、台湾の半導体業者 UMCは、 12億ドル投資しましたが、我々の単独にて承認しました。 その 前に必要な税関登録、税務登録など書類手続きを踏みましたが、承認申請の後、 3日 ぶりに投資承認をしました。 他の地域で同じ手続きを踏めば、 1〜2ヶ月は充分 にかかります。

-- 蘇州工団に進出した企業が難題を感じることがあって、それが中国中央政府の部処 の法令間の相反により問題解決が遅れる場合、どうなさいますか?

▲ 蘇州工団は中央政府政府の特別な政策支援の意志によって作られたところです。例えば 工団組職の最高決定機構として '連合協調理事会'というのがあります。 中国側では呉儀 副総理の下、商務部、国家発展改革委員会、財政部、税関、国土資源部、江蘇省政府、 蘇州市政府の関係者たちが理事として参加しており、シンガポール側からは李顕龍 総理の下、外交部、貿易工業部、国家発展部、環境部、経済局の役人たちが属してい ます。

ここで企業の難題を分析して、代案を提示した後、蘇州工団だけで優先的に改善 法案を施行して見ます。 それでそれに成功したら、この事例を中央政府に報告します。 そして中央政府はこの事例を公表、 全国の経済開発区域で企業の難題を解決して くれた事例として活用するようにしています。

もちろんかなりの企業の難題は、連合協調理事会にあげる前に管理委員会や蘇州 市の次元ですべて解決してくれます。

-- 蘇州工団管理委員会の重要決定事項を蘇州市や中央政府の決栽を受けて施行し ますか?

▲ いいえ。 蘇州工団管理委員会は完全に独立した機構です。 もちろん管理委員会に蘇 州市の公務員が派遣されていたりはしますが、管理委員会の決定は独立的に施行されます。 一種の自治機構みたいなものです。 ここの行政区域内の住民関連事項は、管理委員会が独 自で決めます。

-- 企業の使う土地は各企業に分譲するのですか?

▲ 中国では土地は国家の物です。 それゆえ、工団内の土地は企業に長期賃貸します。 も し企業が途中で撤収する場合には、他の企業に同じ方法で貸してくれます。

-- その外、どんな長所がありますか?

▲ 工団内に税関があって、上海浦東空港に入って来た貨物が上海で通関手続きを踏まずに、 ここに直接来ます。 上海空港に入って来て通関手続きを踏む場合 36時間も待 機しなければなりません。 しかしここに直接来れば、早ければ 4時間、 遅くとも 10時 間の内に貨物が企業に届きます。 税関には迅速で便利な物流緑色通路というのがあり、 24時間稼動しています。

工団内には輸出加工区(EPZ)という無関税地域があり、加工輸出をする企業にはとて も有利ですね。 そして公務員がいつも企業の立場に立って動きます。

-- 蘇州工団地域で働きながら生活する人々の生活の質や教育環境はどうですか?

▲ 蘇州工団は企業活動をしやすい所であるのみならず、住みやすい地域にするということが、 工団造成初期から私たちの目標でした。 蘇州工団が作られる前の 1994年以前には、中 国に社会保障制度というものがありませんでした。 現在、蘇州工団では中国で唯一の社会保障 制度を実施しています。 その代表的な例が公積金制度というものです。 これは韓国の国 民年金と似たものです。 これ以外に医療保険、老後保険、住宅保障保険、産業災害保険 などで勤労者たちの生活を潤沢にしています。

蘇州工団は金鶏湖を囲む地域を中心に、大量の緑化美化工事をした 緑化都市であり、現在外国人 6千名が居住しています。 彼らの子供たちはシン ガポール国際学校に通うことができ、工団内の最高水準の病院である九龍病院は、 一般人や外国人駐在員たちがすべて利用することができます。 病院医療陣 は国際的に公開採用します。

金鶏湖と沙湖の間には 27ホール規模のゴルフ場が来る 10月15日開場す る予定で、このうち 9ホールは夜間でも使うことができます。

蘇州市には大学が 6つ、独立科学技術研究機関が 63ヶ所、科学技術人 31万名 があります。特筆すべきは、蘇州市が工団内 10平方km(3百万坪)の地域に大学 院教育施設をすべて備えた大学院タウンを造成したということです。 ここには現在、北京大学、中国科学技術大学など中国の大学と、イギリスのリバプール大学、 アメリカのデートン大学と香港大学、シンガポール大学など外国系大学を含め、合計 10のの大学が先端産業関連大学院課程の分校を設立しています。 外国人教授たち には全員、工団内に建てられた別荘が提供され、外国人教授たちはここに講義録を持って 着のみ着のまま来れば良いのです。

-- 蘇州工団にある企業は、たいていどんな業種を営み、どの位入って来てい ますか?

▲ 外国企業は 2036社が入り、 216億ドルを投資した状態です。 去年の場合、 445社の外国企業が 41億ドルを投資しました。 中国企業は 1800社が入りました。 半 導体と TFT-LCD、 航空機と自動車部品が一番重要な産業です。 蘇州地域は中国内の TFT-LCD 生産 1位の地域です。 工団に投資した外資企業の中で、欧米の会 社が 42%、台湾、香港、マカオの会社が 22%、韓国・日本の企業が 18%、シンガポール企業 が 13%、その他の地域の企業が 5%を占めています。

韓国企業は 70社余りが蘇州工団に進出しています。 三星半導体は 1995年、初めてここに 登録した外資企業であり、三星グループの場合 4つの製造業者と 1つの研究法人が来ています。 韓国企業の総投資額は 12億ドルであり、なかでも三星の投資分が 9億ドルに達します。 80% 以上が中小企業であり、巨養、ソウル精密、セジン精密、チョンムン電子などがあります。

アメリカ企業ではナビスコ、ハネウェルナショナル半導体、バクスターなど が、ヨーロッパ企業ではボッシュ、ロレアル、シュナイダー、フィリップス、ボレックス などが、日本企業では日立、TDK、日東電工、松下R&D などが進出 しています。

蘇州市全体では、韓国企業が 8百余りあり、蘇州市地域に常在する韓国人 は 6千名余りです。

(聨合ニュース カン・イルジュン記者 2005年9月12日)
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