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[社会] 中国市場を開く人々−キムチ戦争



中国最大節日の春節の時であった。 D、L企業を含む中国に進出した韓国企業は、悩んだ挙句、中国のパートナー にキムチを贈ることにした。 キムチがサーズ(重度急性呼吸器症侯群)の予防に効果があるという噂が立っていた ことと、韓国文化を示す最も特色ある贈り物という考えからであった。 キムチをもらった中国人たちは意外な反応を 示した。 中国人ごとに “ティンハオ(挺好:本当に美味しい)”を連発した。 キムチが中国の上流社会にとって、 もはや珍しい食品ではなくなり、キムチの味が中国人を魅惑したからだった。

◆火が付き始めたキムチ市場争奪戦=中国で時ならぬキムチ戦争が起っている。 在中同胞が雑貨屋式で作って売った 中国キムチ市場に、韓国キムチはもちろん北朝鮮キムチまでが押し寄せながら中国全域が沸き立っている。 大規模 生産業者から家内手工業水準の工場に至るまで、キムチを作って売っている所だけでも 100ヶ所を越える。 何年かの間 に中国キムチ市場が急速に拡がった結果だ。

中国にキムチ工場が爆発的に増えた理由は、中国内の韓国人が増えたからでもあるが、裕福な中国人がキムチの味を知 り始めたからだ。 このように拡がるキムチ市場を背景に、中国では韓国キムチが 15年前に日本市場に上陸した時に似た キムチ戦争が起っている。

中国内最大のキムチ生産地は青島。 ここだけでも 20ヶ所に達するキムチ工場が稼動している。これらの工場で作られる キムチは大部分韓国へ送られる。 そのためか、国内のキムチ戦争は北京を主な舞台として起っている。

北京キムチの最古参はつい最近まで、吉葉、霊生など、朝鮮族のキムチだった。朝鮮族のキムチは 1990年代に入って韓国人と 在中同胞を背景に、順調に稼いで来た。 しかし最近、状況が変わっている。 国内市場を席巻した宗家キムチと韓爽キムチ、 景福宮キムチなど韓国キムチが中国の内需市場を開拓し始めたからだ。 これらは雑貨屋に近い朝鮮族キムチを追い抜き、 中国市場を動かし始めた。

こんな流れを主導する宗家キムチは北京市東北の密雲区に大規模な工場を建て、今年から販売戦に出た。宗家キムチの目標は 中国人にキムチを食べさせるということ。 これによって去る 7月から裕福な中国人が集まる日本三井グループ系列のデパート である華堂と新世界、ローソンと共に大型スーパーチェーンである京客隆、億客隆などにキムチを供給し始めた。 北京はもちろん、上海、青島、天津市場でも新たな拡張に入って行った。

宗家キムチの李ドンヒ常務は “コーヒーを飲まない中国にスターバックスが参入したように、韓国キムチも中国人の中に入っ て行くだろう”と述べた。

河善貞キムチも最近、北京地域で生産を始めて中国市場拡張に乗り出している。

◆味付けが勝負=韓国内のキムチブランドとは違い、中国で誕生した韓国キムチブランドも領域を広げ始めた。 中国市場の 開拓に乗り出したこれらのブランドの代表といえば、韓爽キムチと景福宮キムチだ。

中国南部の桂林でキムチを作って売った韓爽キムチは、今年初、北京の大興区に工場を建て、根付き始めた。韓爽キムチは 去る 5月、北京に上陸した日系セブンイレブンの売場に供給されている。景福宮キムチは青島を根拠地にした韓国キムチブランド だ。 1990年代末から落ち着き始めた景福宮キムチは、青島と上海のキムチ市場を席巻している。 上海でマーケットシェアは 70%を越える。

しかし中国市場でキムチ戦争はまだ序幕に過ぎない。 中国のキムチ市場の規模は現在 50億ウォンを超えるものと推算される。 こんな中国キムチ市場はこれから爆発的に成長する可能性があるものと分析される。 若い層を中心に中国人がキムチを好み始 めたからだ。

韓爽キムチ・李ウンスク社長は “中国の所得水準が高くなるほど、キムチ市場も早く拡がる”と述べた。 2008年北京オリンピックに前後して中国キムチ市場は 200億〜300億ウォン台に上るはずだという見通しもある。

大きくなる市場では競争も熾烈になるのが当然だ。 資本力と清潔なイメージで押れ気味の朝鮮族キムチも、韓国キムチの上陸 に戦列を整えている。 北朝鮮キムチも韓国の僑民を狙って中国市場に入り込んでいる。 日本のキムチも中国進出に乗り出す 可能性がある。

しかし明らかなことは、キムチ市場に味の戦争が起っているという事実だ。 キムチ市場では味で立ち後れれば淘汰される。 小規模資本でも誰が味をよく出すのかによって市場版図が変わる可能性がある。このため、中国キムチ市場で開かれるキムチ 戦争は、時間が経つほど無限の競争に落ちこむ動きを見せている。

北朝鮮キムチも成功の予感

海棠花・妙香山ブランドで進出

韓国僑民・朝鮮族同胞を集中攻略

北朝鮮キムチが中国市場に相次いで上陸している。 中国市場はもちろん、韓国と日本輸出市場を狙っているのだ。

中国市場で北朝鮮キムチ生産を主導する所は平壌の朝鮮高麗ホテルだ。 外貨稼ぎに関する限り、北朝鮮で右に出るも のはないほど多くの領域に手を伸ばしている朝鮮高麗ホテルは、海棠花キムチに続き妙香山キムチを進出させて、 中国キムチ市場を広げて行っている。

中国に進出した第 1号の北朝鮮キムチは海棠花キムチで、10年前、北京でオープンした海棠花食堂とともに進出した。 北京西南部の豊台区に工場がある海棠花キムチは、去年一年間 600トン余りのキムチを生産、日本にまで輸出した。 海棠花食堂では韓国の観光客を相手にプレゼント用キムチまで作って売る。 海棠花キムチは北京の一部のホテルにも供給している。

これに対し、妙香山キムチは今年 1月、山東省青島で生産を始め、北京・青島・天津・煙台など韓国僑民と在中同胞を 集中攻略している。 妙香山キムチの関係者は “朝鮮高麗ホテルの役人と朝鮮科学院食料研究所の研究員が直接派遣され てキムチを作っている”とし、 “品質に関する限り最高なものであるとの自信がある”と述べた。 妙香山キムチの工場に は韓国の輸入業者数名が既に来たそうで、早いうちに韓国にも上陸する可能性があると見られる。

関心事は北朝鮮キムチの競争力だ。 海棠花キムチの関係者は “北朝鮮キムチと統一キムチを含め、平壌だけでもキムチ 工場が 10ヶ所余りある”として、 “中国に進出したキムチは北朝鮮でも一番おいしいキムチ”だと誇った。

(延辺通信 2004年10月20日)
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