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[経済] 人民元平価切上げで、笑ったり泣いたりの朝鮮族

中国人民銀行は 7月 21日 19時から米ドル対人民元の取引価格を 1:8.11に調整すると公告を発表した。 これは人民元の価値が調整前より 2% 上がることを意味する。我々朝鮮族はドル取引が頻繁なため、 これに対する反応が誰より敏感だ。 記者が阿城、五常、尚志、海林など朝鮮族密集地域を電話取材したところによれば、 朝鮮族の中には人民元平価切上げで笑う人があるかと思えば泣く人も少なくない。

某村から阿城市内に引っ越して住んでいる金女史は、今回の人民元平価切上げで、何もせずにただで何千元も儲けたと 喜びを隠せなかった。彼女の紹介によれば、夫が韓国へ行って 5年ぶりに帰国してから今年の 6月に再び韓国へ出た。 韓国に行く前、夫が、 ‘黒竜江新聞'に載せられた、現段階では手元のドルを人民元に兌換するのが上策だと助言した 記事を見て、韓国で儲けて来て貯金したお金(その頃はドルで貯金したという)を全部取り崩し、再度人民元に変えて貯金 したのだ。 ドルをほんの2ヶ月前に損だけはしたくないと思って置き変えたのが、案外に何千元も儲けることが出来たのは、 新聞を見て新聞の記事通りにしたおかげだと感謝することを忘れなかった。

これと反対に尚志市の某村から尚志市街に出て、家を買って子どもの勉強の支援をしているという朴女史は、まったく 同じく人民元へ以下切り上げを経験した朝鮮族だが、笑いではなく溜息をついた。 朴女史もやはり、夫が出稼ぎで韓国に 出ているが、彼女は新しいアパートを新調する計画で夫がドルを送ってくれるのをそのまま、子どもを勉強させるのに 必要なお金を除き、全て貯金通帳に入れて集めた。 ところが普段は人民元レートに大して気を使わず、情報に注目もせず、 今回の平価切上げのために損失を受けたという。 彼女は幸い、金額が多くないので損失も知れているとはいうが、 座して儲けることができるお金を儲けるどころか損してしまったため、何日も気分を害して仕事が何も手につかないと訴えた。

これに比べ、お金を預けるに値する人がいなくて、自分の本人名義で貯金通帳を作っておいて韓国に出て、お金を稼ぐ 都度その通帳に送金して貯金して来た人々の場合はより悲惨だった。海林市の某朝鮮族村のチョン氏の家族がまさしく そのケースだった。 今も彼らは、必ず本人の身分証でお金を引き出さなければならないとする関係規定のため、 人民元平価切上げというニュースを知りながらもどうすることも出来なかった。 お金が目減りするのをただ座して 見ていなければならないという、手のつけられない状態だ。

記者が阿城、五常、尚志、海林など朝鮮族の国外出稼ぎの重点地域にて調べたところによれば、このようにニュースを 知らない、もしくは知っていても、目減り分は大したことがないと思うなどの原因により、手元のドルをそのまま持っ ている人がかなり多くの数を占めている。銀行側で公布した数値ではないが、半分以上の地域でその比率を 50%を超え るものと推測した。予想外の驚くべき結果だった。 朝鮮族の理財意識とと理財水準がそのまま見えるのも問題だが、 それより家族がが血の汗して稼いだお金に対する無感覚な心理が、より大きな問題なのではないか。

人民元レートの形成メカニズム改革精神によれば、ドル対人民元の取引価格は人民銀行が公布したドル取引中間価格を 基準として上下 3%内で推移することができる。 これは現在 2% 上がったベースからさらに上下することがあり得る ということだ。 中国光大銀行ハルピン紅旗支店の金リョン副支店長は、これからドル対人民元の取引価格の趨勢を総合 的に勘案すると、今でも現有手元のドルを人民元に変えて預金するのが望ましく、これはドル値が落ちてもたらされる経 済損失をあらかじめ防止することができる効果的な対策だと認めた。   

(黒龍江新聞 コ・ボムリョン記者 2005年7月29日)
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