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[社会] 龍井市、朝鮮民族民俗遺産の保存展示を問題視

反日遺跡地の発掘整理事業も至急  


▲ 龍井日本総領事館に陳列された日本帝国主義の侵略武器

中国 200万朝鮮族の百余年移民史において、吉林省龍井市は当時の教育、文化の中心地だった。 それだけに龍井市では、朝鮮民族の文化遺産が数多く発掘されているが、現在、龍井市朝鮮族民 俗博物館には、延辺全域でも民族遺産が最も多く所蔵されている。

記者に会った龍井朝鮮族民俗博物館館長兼、龍井文物管理所所長の金東洙さんは、“ 1982年にこの 博物館は全国初の民俗博物館に指定され、 2001年には国家文物局から全国特色博物館 100ヶ所に 選ばれたが、民俗遺産の保存と展示に歯止めがかかった"と訴えた。 この博物館に既に所蔵されてい る文物には、朝鮮族が当時移民して来て使った生産道具、人生の礼品、系図、文房高書、生活用品(織機など)、 屏風などが 3000点ぐらいもあるが、なかでも織機のような生産道具と屏風のようなものは、 80〜100余年の歴史 があり、いずれもイミテーションではなく、本物だと言う。

“現在、保存倉庫がわずか 20平米にしかならない場所に 3000点ぐらいの民俗文化遺産が保存されている状態で、 展示場もない状態で、どのようにして子孫たちに朝鮮民俗の歴史教育をさせられるのか"と金東洙館長は話し、 少なくとも 200平米になる展示館だけあれば、一部の遺産を展示すると述べた。

延辺朝鮮族自治州政協経済科学資源環境委員会の副主任である李スングク氏など 5人の政協委員たちは、 問題の深刻性が分かっており、先日に連合して “朝鮮族民俗文化遺産復旧、焦眉の課題"という題目で論文 を発表し、この博物館の文物収集保管と管理事業を全国民的文化遺産復旧事業にて網羅させ、 500平米の 朝鮮族民俗文化展示庁と 200平米の保管倉庫を建設することについて建議した。

李スングク副主任は次のように説明した。 毎年 7〜9月が観光シーズンだが、延辺では長白山を除き観光客 を惹き付けるだけの民俗的な目玉がないので、残念だ。 それで朝鮮民族の文化遺産を観光客たちに知らせ るため、一昨年に龍井が当時の我が民族の教育文化の中心地であったという事を勘案し、民俗博物館を開い てはどうかと問い合わせたところ、開くことができないという事実を知った。これではいけないと思った李スング ク副主任は、これに関する提案が州政協に上がって来るのを(龍井で提案をしたと言うのに受けることができな かった) 昨年末まで待ったものの、提案がなく、今年の始めに龍井に行って具体的な調査を実施した。 その結 果、既に所蔵されている遺産は、その民俗価値が金銭では測れない貴重なもので、今年の初めにあった全国 政協会議に提案する事にしたが、時間的に足らず、提案することができなかったと残念がる。

“重要なのは、これほどの遺産を重視するのかしないのか"にあると李スングク副主任は説明しながら、延辺が 民俗文化の発掘整理及び広報と観光ブランドの発掘整理をよくして初めて、本当に延辺を対外的によく広報 できると述べた。

由緒ある龍井という話は、何といっても龍井に教育文化、反日遺跡地が多いからだ。 世界反ファッショ戦争 勝利 60周期を迎え、龍井の教育文化、 反日遺跡地を発掘整理することは民族の苦痛を後世に知らせるため には非常に重要だと知識人たちは訴えている。

記者に会った龍井3.13反日記念事業会、崔根甲会長は、 “今まで掘り出したところによれば、龍井だけでも 3.13反日義士墓所、瑞甸書塾、尹東柱生家等々が 17件ほどあり、反日歴史教育の生々しい場だ"と言いな がら、政府、社会の深い重視を訴えた。

彼によれば、 3.13反日義士墓所(既に主要文物地域に指定されている)は各界の努力で修繕したが、参拜 する庭先が小さくて数百人の参拜客たちにはひどく不便を感じさせていると言う。 墓所の前は漢族の経営 する菜園が 3000平米余りもあるが、長い間交渉が進まず、窮地に追い込まれていると言う。 この問題を関 係部門に申し立てたが、先に土地政策によって与えた畑をむやみに処理することはできないというのが理由 であり、その次には、この土地を徴用したいのであれば、記念事業会と畑作の当事者間で協議せよという指 示があったと言う。 しかし土地の主人は、外国に出て働けるような条件を用意してくれれば土地を売ることが できるという条件を出しており、一介の民間団体がそんな条件を呑めるわけがないから、今まで交渉にならな かったと崔会長は陰鬱な顔で説明した。 そして最近、崔根甲会長は歴史遺物主義の次元で歴史遺物の発掘 で正しいことは正しく、悪いことは悪いと正確に ‘線'を引いてくれれば、発掘整理事業がよくできるのではない かと説明しながら、子孫たちに民族の恥辱を知らせてあげることは、これ以上延ばすことができない事業だと言った。

これ以外に、龍井日本総領事館旧跡も、そのまま保存されており、今は対外開放しているが、さらなる整理事業 も必要だと知識人たちは説明している。   

(黒龍江新聞 ユン・ウンゴル記者 2005年7月20日)
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