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[文化] 民族口演スターの養成を重視しよう

第2回全国少数民族曲芸展演 2位受賞者・李玉姫氏の一家見



今年 1月 7日夕方 9時 45分、中央テレビ放送第1チャンネルの “曲芸雑談”という 番組を通じ、李玉姫の “セセバルロチン(口煩い老親)”が全国に放送された。

“ここを私の夫が通り過ぎるのを見ませんでした。 またできない漢語を話さ なければならないんだな。” このような朝鮮語で始めた李玉姫は延辺式の中国語に モンゴル族と朝鮮族歌謡、そして日本のPOPを添えてそこに新彊とモンゴル舞踊、イ ンド舞踊の踊り動作をまぜながら漫談 “セセバルロチン”を独特な雰囲気で続け た。 全国 12億の人口を対象とする中央テレビ放送第1チャンネル、李玉姫の演技は 全国の家庭の奥座敷に届いた。

第2回全国少数民族曲芸展演が去年 10月 13日から広西・南寧で開かれた。 李玉姫は漫談 “セセバルロチン”(崔インホ作・演出)にて南寧へと発った。 出る時は朝鮮語で公演して字幕が漢語で出るのかと思っていた。 ところがいざ行ってみると状況が変わった。 何百部にも達する少数民 族の種目が全部漢語で公演された。李玉姫の公演する劇場は 2000人 余りを収容できる劇場だったが、審査員たちだけが観衆席にいた。 李玉姫はいきがかりで朝鮮語に漢語を交ぜて漫談を披露し、歌と踊りも交 ぜて入れた。口真似で録音機早送りの音を出した時、審査員たち が可笑しさのあまり吹き出した。

実は、李玉姫は毎日点滴注射を打つ状況だった。 長年の持病である低血圧に加え、 気温の変化で慢性喉頭炎が発作を起したのだ。 李玉姫は汗が雨のように滴り、 頭がクラクラしたが、遂に耐え抜いて公演を終えた。 審査の結果が出たが、 2位だっ た。 展示公演が終わった後、主催側では人気を集めた公演を CCTVの “曲芸雑談”という番組で 特別撮影すると言った。 その日の夕方、受賞種目の公演と中央TVの録画が あった。 ところが李玉姫の手順が一番最後だったので、夜中に公演を終 えた李玉姫は舞台裏で涙を流した。 普段の 50%の実力も発揮できなかったと自 分を果てしなく責めた。 私を愛してくれる延辺の視聴者たちに何といえばよいのか。

中央TV “曲芸雑談”のスタジオでは、李玉姫は実際に出演をする段になったら 小さな間違いでもするのではないかとすごく心配し、夜も寝られず、咽喉炎が またぶり返し、血圧が下がって舞台がぐるぐると回るような気がして、のどが爽やかに開かれな かった。 その時、王ムンファが司会者の気質を発揮して “延辺の有名な口演俳優が 緊張しておられるようなので、拍手で激励しましょう!”と叫び、観衆たちが応じてくれた。 李玉姫はしばし撮影を中止して舞台裏に行き、水を飲みながら高鳴る胸を鎮め、声 を整えた。 こうして李弾姫は5回も撮影を中断して、ようやく漫談 “セ セバルロチン”の撮影を終えた。 李玉姫が自分は不満足なので、明日また撮ろう というと、製作担当者たちは李玉姫の自分に対する要求が高過ぎると言った。

中央TV放送 “曲芸雑談”は李玉姫の 16分の “セセバルロチ ン”を 1チャンネルを通じてそのまま放送し、その後 3、4、12チャンネルでも再放 送した。

“延辺で李玉姫といえば ‘スイロウ’や‘セセバルロチン’で知らない人がい ないほどに知られているが、全国試合や全国 TV舞台では田舎の一区域俳優に過ぎなかったので す。 こうして中央TV舞台に第一歩を踏み出したのですから、これからは私たちの口演も堂々と全国の 有名な口演、小品スターを育てて、私たち延辺の文化ブランドとして作ったらと思います。”

李玉姫氏は、私たちの口演が中央TV舞台に進出する可能性があるというのは興奮 を禁じ得ないことだと言った。 既に第一歩を踏み出したのだから、二番目、三番目もあるだろう。 ただ、問題はどのようにすれば中央TV舞台を通じて全国的な反響を得るの かということだ。 第一に、才能ある朝鮮族の演出がなければならないだけではなく、その土台 で漢族たちが楽しめるように包装して指導してくれる漢族の演出もあれば良いだろ う。 そして口演作品の創作も我が民族の特色が鮮明で、同時に中央TVの目に入ることが できるように形式、 内容に気を付け、他民族が受け入れてくれるものなら 良いだろう。 口演作品の翻訳は文字翻訳より生活用語の翻訳が多いから、延辺の朝鮮族生活 に慣れた漢族の翻訳者がやれば良いと言った。

“セセバルロチン”の場合、言語より口真似を使って模倣して歌とダンスをすることが 多い。 これは他の民族俳優たちと一緒に舞台で公演できる可能性を示唆し てくれる。 口演スターを育て、私たちのブランドを作らなければならない。 これは完 全に可能な事だ。 私たちの世代でも良いが、次の世代には必ず口演スターを育てなけれ ばならない。 政府でも口演スターの養成を重視してくれると良いだろう。 スターは その価値を見積ることができない文化商品だ。一人のスターの働きがどれだけ大きいのかは 私たちがよく知っている事実だ。 一日も早く趙本山などと肩を並べる延辺の口演スターが誕 生するように祈りたい。   

(延辺日報 キム・インソン記者 2005年7月15日)
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