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[特集] 北朝鮮、中国東北第4の省になるのか− 国境交易路を行く

'茂山鉄鉱石' を積んだ中国トラック、列をなして国境過ぎる
琿春は '北朝鮮のイカ'… 和龍は '北朝鮮産鉄鉱の都市'
恵山銅鉱・会寧金鉱など、中国と投資交渉




西の白頭山から東の日本海に至るまで 516kmの豆満江国境に接している中国吉林省・延辺朝鮮族自治州には、 北朝鮮との交易通路が合計 9ヶ所ある。 白頭山から東方へ行くと、中国側の双木峰、和龍市崇善・南坪、 龍井市三合・開山屯の道路 5ヶ所、図們市の道路と鉄道、琿春市圏河と沙子道路などだ。

北朝鮮と中国間の交易が急増し、両側交通路の拡張、改善補修作業も進んでいる。中国・和龍市と北朝鮮・茂山 市を連結する南坪国境橋はしばらく通行が切られた後、去る 2003年、長さ 160m、幅 12mの新しい姿で開通した。

去る 5日、延辺自治州所属、和龍市南坪税関の豆満江橋の上では、川の向こう側・北朝鮮の茂山で採掘した鉄鉱 粉を積み出すトラックが続々と渡って来ていた。 これらのトラックはこちらから自動車で 20分ほどの中国地域の選 鉱工場へと走り、真っ黒な鉄鉱粉を下ろす。 この選鉱工場は茂山鉄鉱石の輸入のために最近完工された。 アジ ア最大の露天鉄鉱山である茂山鉄鉱の鉄鉱石は、日が暮れるまで中国に越えて来ていた。 あるトラック運転手は “仕事が忙しすぎて何日も和龍の家に戻れなかった”と言う。去年から茂山鉄鉱石の中国への輸出が本格化し、 和龍は中国辺方都市の中で鉄鉱粉を最も多く輸入する都市として浮上した。

北朝鮮が経済難打開のために輸出する地下資源は鉄鉱石だけではない。アジア最大の銅鉱床である恵山青年 銅鉱も今年の内に中国との合作開発プロジェクトを確定する方針だ。 また会寧金鉱、満浦亜鉛鉱なども中国側と 合作交渉を進行中だ。貨物運送のために数年間、北朝鮮・羅津〜先鋒を往来した朝鮮族の文氏は、 “北朝鮮は 天恵の地下資源を自国で開発・加工する余力さえ不足している”とし、 “加工もしていない原石を中国にタダ同然 の価格で渡している”と述べた。

去る 4日、北朝鮮・会寧と対峙する龍井市・三合税関には、北朝鮮の親戚に生活必需品を送ろうとする朝鮮族の 同胞たちで溢れていた。 平壌にいる弟が会寧に来ているという消息を聞いて、急いで生活必需品を準備して来た という朝鮮族同胞は、服類、ラーメンなどを詰め込んだ10個余りの大型ボックスと包みをトラックに積むために慌た だしかった。 1年に一、二回、弟に品物を送るという彼は、 “北朝鮮の住民の生活が経済改革措置以後、多少良 くなったという噂もあるが、うちの弟は相変らず衣食に喘いでいる”と切ながった。

また延辺自治州第2の都市・琿春は、去年 2万トン余りの北朝鮮産のイカを輸入、‘イカ都市’という別称を得た。 琿春を通じて北朝鮮・羅津〜先鋒と取り引きするシェントン貨物運送公司のトラック運転手・李氏は “貨物の増加 で、会社側が相当なお金を蓄えた”とし、 “早いうちに老朽化したトラックを皆新しいものに入れ替るだろう”と伝えた。



延辺自治州を含む吉林省は、去年 1〜11月、対北朝鮮の交易額が 2億4800万ドルに達し、今年は 3億ドル突破 を目標にしている。 中国最大の国境都市である鴨緑江辺の丹東を含む遼寧省は、去年の対北朝鮮交易額が 3 億8900万ドルに達した。 中国全体の対北朝鮮交易額は 2000年の 4億8800万ドルから 2002年の 7億3800万ド ル、 去年の 13億8500万ドルへと急増した。

豆満・鴨緑江辺 17ヶ所の交通路で結ぶ
中国、茂山鉄鉱に 5000億ウォン投資、連日大量搬出
北朝鮮の大衆交易比重、去年 39%にまで急増



去る 1日午後、中国延辺朝鮮族自治州の豆満江辺国境の都市・図們市税関には鉄鉱原石を満載した 大型トラック 7台が列をなしていた。 トラックはおびただしい荷重にどうやって堪えるのかと不思議な位に 過重な物量を積んでいた。 これらの中国トラックは北朝鮮で積み出た鉄鉱石の通関を待つところだった。

図們税関展望台関係者は “最近、北朝鮮から鉄片(鉄鉱石の砕石)が大量に搬入されている”として、 “北朝鮮が 出すものは全て売り切ったのか、未加工の鉄片を無差別に放出している”と述べた。

図們より豆満江上流に位した北朝鮮咸鏡北道・茂山の茂山鉄鉱の鉄鉱石も ‘中国のブラックホール’に吸い込ま れている。 去る 5日、茂山市と向い合った延辺自治州 南坪〜崇善の区間では、茂山から鉄鉱粉を積んで来 る 13トンの中国トラック 10台余りが行き交っていた。 中国最大の対北朝鮮投資プロジェクトといわれる茂山鉄 鉱開発事業は、去年 12月、吉林省が稼動率の低調な茂山鉄鉱開発におおよそ 40億元を投資すると明らかにし、 今年に入って鉄鉱粉の中国搬入も本格化しているのだ。

去る 1日から 5日間で、全体を見回した豆満江一帯の 9ヶ所の中国・北朝鮮間の交通路は、最近急激に増えている 両国の交易状況をいきいきと見せてくれていた。 これらの交通路を含め、 現在中国と北朝鮮を繋ぐ合計 17ヶ所の 交通路(鉄道 3ヶ所、道路 11ヶ所、 水路 3ヶ所)の大部分の交易量が大きく増えている。

地下資源の交易をはじめ、中国・北朝鮮間で交易が急激に増加しているのは、 2002年の北朝鮮の 7・1 経済管理 改善措置の施行がきっかけになった。 中国海関叢書統計によると、 2002年の北朝鮮の対外交易総額のうち対中 交易の比重は 25%だったが、 2003年には 33%、昨年には 39%にまで増えた。 一方、北朝鮮の 3大交易国の 一つである日本は、 2002年の 13%から去年は 7%に落ち、韓国も 20%レベルで下降線となっている。



中国〜北朝鮮〜韓国を繋ぐ大規模な三角貿易に携わっている延吉市政協委員の李ミョンスク氏は、 “最近、豆満 江辺の延辺地域と鴨緑江辺の丹東一帯の対北朝鮮交易量が大きく増えていることは北朝鮮の経済難と中国の 原資材需要がうまく結合されたため”と述べた。

しかし両国交易の爆発的な増加は、北朝鮮経済の中国依存度を急速に深化させ、北朝鮮が経済的に中国 の ‘東北 4省に転落するかも知れないという恐れが高まっている。高麗大・南成旭 教授は、 “中国が市場も まともに形成されない北朝鮮に積極的な投資をするのは、経済的な動機より政治的目的から始まったもの”と警告した。   

(朝鮮日報 ヨ・シドン記者 2005年7月14日)
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