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[文化] “朝鮮義勇軍最後の分隊長 2”出版記念会、盛大に挙行

国内外作家と学者らが参加


▲ 左側から鄭判龍、曹龍浩、金学鉄、文正一、趙南起

世界反ファッショ戦争勝利 60周期を迎え、朝鮮族の著名な抗日闘士であり代表的な作家である金学鉄 先生の文化研究論文集 “朝鮮義勇軍最後の分隊長・金学鉄 2”の出刊記念会が開かれた。

延辺人民出版社、延辺作家協会、金学鉄文学研究会が共同主催したこの日の出版記念会で、延辺大学 朝鮮韓国学研究センター主任の金虎雄教授は、大会辞を通じ、文学でファシストと独裁そしてすべての 不義に対抗して戦った 20世紀東アジアの代表的な知性であり、母国語の美しさを最大限にいかして豊か な文学遺産を残した我が民族文学の巨匠だ。 したがって、最近の我々朝鮮族社会が経済、文化、教育の 危機を経験し、民族的総体性が緩んでいるこの時点で、文学の民族性に精一杯根付いて民族性と世界性、 歴史性と現代性を併せ持つ彼の文学世界は、私たち文人たちの鑑であり、貴重な遺産だ“と述べた。

引き続き、今度出刊した論文集の編集を引き受けた詩人チョウ・リョンナム氏が、本の出刊経緯と収録した内 容について手短に紹介した。 本は全体が 5つの部分からなっている。 第一の部分は “ある独立軍の敬礼”と いう名の写真集だ。 ここには全体で 57枚の写真が収録されており、なかでも 3枚を除く全てが、初めて公開さ れる資料価値の高い写真だ。 二番目の部分は “永遠なる分隊長”という書簡編と遺作編である。 ここには金 学鉄先生の親筆書簡とチョン・リョン、ジン・ミョン、カン・タク、チョン・ソルソンなどの著名な作家と人々の書簡 等が編集されており、やはり初めて公開されるものばかりである。 遺作も 6編入っている。 三番目の部分は 論文集であり、 30名の作家の 31編に及ぶ金学鉄関連論文が収録されている。 四番目の部分は、金学鉄先 生を追慕して書いた随筆と詩、回顧録等だ。五番目の部分は、付録部分であり、金学鉄年表と金学鉄先生が 活動していた朝鮮義勇隊と関連記念行事のニュースが収録されている。 この本にはしめて 67人の作家の 78 編の文章が収められ、総字数は 65万 3000字だ。

引き続き論文集を延辺大学図書館、延辺大学科学技術学院、州図書館などに寄贈した。

この日の出刊会で延辺作家協会主席で金学鉄文学研究会理事長である金学泉氏、北京民族大学朝鮮韓国学 研究所所長・李ウォンギル氏らが祝辞を述べた。金学鉄先生の息子・金海洋氏によれば、来る 8月 5日、当時朝 鮮義勇軍が日本軍と戦った湖北省胎缸山胡家荘に中共元氏県委、元氏県政府と延辺作家協会、韓国実践文化 社が共同で “金学鉄抗日文学碑”と “金サラン抗日文学碑”を立てることになる。 また今年北京から中文にて “ 金学鉄研究論文集”を出刊する計画だと言う。

金学鉄先生は中国朝鮮族文学の巨匠であるだ゜けでなく、著名な抗日闘士でもある。金学鉄先生は 1935年、上 海で反日闘争に身を投じ、 1938年、黄埔軍官学校を卒業した後、朝鮮義勇隊に入隊、分隊長として抗戦に参 戦した。1939年に中国共産党に加入し、 1941年、日本軍との交戦で負傷、捕虜になり日本の刑務所に収監さ れた。 1945年 10月、左側の足を切断したまま出獄した。 彼は 1951年から中央文学研究所で創作活動に携わ り、 1957年に現行反革命として追われ強制労動に参加、 長編小説 “20世紀神話”を書いた罪で 10年間の監獄 生活をした。 1980年には復権し、 25年ぶりに名誉を回復するようになり、65歳の年で創作活動を再開するなど波 乱万丈の人生を送って来た。 金学鉄先生は 2001年 9月 25日、延吉で他界した。

この日の出刊記念会には多くの文人と大学教授、 評論家と州内外のマスコミ、そして韓国、オーストラリアなど国 の来賓などしめて 40人余りが参加した。

(延辺日報 リ・イムウォン記者 2005年7月1日)
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