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![]() [社会] 中国市場を開く人々−満州へ行く韓国人達 ‘中国ブーム’は辺境の東北地方にも吹いている。 遼寧、吉林、黒龍江の3省には重化 学国有企業の競争力をいかすための遅巻きながらの改革事業が盛んだ。採算性の劣悪 な国有企業を退出させ、大々的な人力構造調整も進められている。厳しい変化が頻繁 に起こる東北地方には、韓国人も飛び込んでいる。国内に 吹く中国ブームと共に、 東北地方の地方政府が韓国資本誘致に全力を挙げているからだ。 吉林省の省都・長春。最近、この地を踏む韓国人が急増している。長春は過去、日本 の傀儡国家だった満州国の首都で、朝鮮末〜日本統治時代に満州へと発った韓国人が 住み着いた所でもある。 60年余りから 長くは100年余りの歳月が経った今、韓国人 は再び満州原野の都市・長春を訪ねている。 鄭尚憲・長春韓国人会の前首席副会長は “中国ブームが満州で吹き始めたようだ”とし、 “長春は中国に 渡って来る韓国人と彼らが作って行く韓人社会をひと目で見られる縮小版のように感じられる”と言う。 長春を訪ねる韓国人は、留学生から個人事業家、中小企業人に至るまで多様だ。 しかし彼らが味わう 希望も挫折も、中国の他の地域で起こることと似ている。 ◆長春留学の道に上る青少年たち=長春の中国人は教育に対する自負心が大変なものだ。東北地方 の名門学校が大挙して集まっているからだ。 吉林大学、東北師範大、長春大学、長春中医学院がこの 地方の名門だ。 特に吉林大学は中国内ランキング 8位の名門だ。 高等学校も同じ。 東北師大附中は 中国 4大名門で、 東北地方の非常に有名な共産党官僚の子弟たちが通うといわれている。 長春に名門学校が集まっているのは、 1950〜60年代の中国を支えた東北地方の経済繁栄を物語っている。 中国に渡って来る韓国留学生のうち、 2500人が長春で勉強している。 中国内最大規模の大学街が形 成された北京の韓国留学生が 1万名内外である点を勘案すれば 4分の 1にあたる規模だ。 注目される のは、長春地域の韓国留学生が恐ろしい速度で増加しているという事実だ。 2003年だけでも 1300人位 だった留学生数は、去年 1800人にのぼった後、今年には 2500人に増えたと推定される。安永万・吉林大 学東北亜研究所教授は、 “今のような増加傾向が続けば数年内に北京の半分にあたる 5000人に増える だろう”と述べた。 韓国留学生が増える現象は決して長春だけではない。 北京と上海、山東省済南など名門大学がある所 であれば留学に来る韓国学生が多くなっている。 ◆繁盛する長春の韓国留学産業=長春を訪ねる留学生が増えるにともない、留学事業も流行っている。 こ れらの中には小中高校生を 20〜50人ずつ連れて宿泊を提供し、中国の大学に入る受験勉強までさせる所 が登場し始めた。 こんな事業をする所は長春だけでも 3、4ヶ所ある。 一種の受験準備コースである ‘吉林 大学附属中学校 附属国際言語教育学校’も、韓国の小中高校生を募って中国の大学に行かせる教育をす る所だ。 中国留学ブームが満州の長春にまで迫った結果だ。 中国留学ブームが小中高校生にまで広がり、 長春に留学中の韓国学生 2500人のうち小学生は 100人、中高等学生は 300人を越える。 長春にある大学と留学院でも、韓国の留学生を長春へ引き入れるために韓国留学事業部門を大幅に強化している。 しかし中国内の他の地域と同じく、それらを取り巻く問題は一つ二つではない。鄭尚憲・前首席副会長は “ 留学とはいっても、はっきりした目標意識を持って長春へ渡って来る学生はあまり多くない”とし、 “留学生の うちかなり多くの数は、不節制な生活のうちに挫折する場合が多い”と語った。 ◆吉林省の投資誘致と長春の地を踏む韓国人=中国東北地方の韓国資本誘致戦略は激しくなっている。 吉 林省は去年、長春のメイン・ストリートに ‘韓国商業通り’を作り、この地域に投資する韓国小資本に対する投 資制限を大幅に緩和した。老朽化した重化学工業基地としての限界を飛び越え、新しい経済発展の原動力を 捜すためだ。 このためか、小商人を中心に長春に居住する韓国人も増えている。 長春に居住する韓国人は 2003年まででも 300人余りに過ぎなかった。 しかし今では留学生を除いても 1000人余りの線を超えた。 企業役員もいるが、彼らのうちかなり多くの数は、飲食店、眼鏡店、服屋、美容器具、居酒屋、インターネットカフェ、 化粧品店を経営する小商人たちだ。 長春韓国人会副会長である金賢九・龍水山カルビ社長は、 “長春へ渡って来る韓国人が最近大きく増えている”とし、 “長春は韓国資本進出の初期段階を迎えている”と語った。 彼は “どこでも同じだが、 中国に進出した韓国の小商人が成功しようと思うなら、現地人をとの交流を深めなければな らない”とし、 “これに失敗すれば中国に根付く上で多くの問題が起こる”と言った。 韓国の大企業が進出していない長 春は、最も消費規模の大きい階層が中国人だからだ。 長春 ''韓国通り'' が目立つね 韓国資本誘致イベント 路地にハングル看板続々と 中国吉林省長春のメイン・ストリートに去年 10月から ‘長春韓国商業通り’が出来た。この時から長春の同光路、 隆礼路、桂林路、西康路など 4つの通りには、延辺朝鮮族自治州でも見られるハングル看板が掛かっている。 この地域の商店看板にはハングルが中国語と並んで書いている。 この地域の商店主である大多数が中国人だ が、 それでも看板だけはハングルで書いている。 このような変化は、江蘇省蘇州市長を勤めた王a省長が去年吉林省省長に赴任してから起った。 蘇州市政府が 1990年代に経済開発区を作り、そこに一番先に投資して進出した所が三星半導体だった。 以後 、外国企業の投資者が続き、蘇州は上海隣近の最大工業都市に変貌している。 ▲ 鄭尚憲・長春韓国人会 前首席副会長 そんな歴史をよく知る王a省長は、奥地になってしまった長春に韓国資本を引き入れるという野心を燃やす計画 を推進して来たのだ。 この地域に投資する韓国人に対し、独資法人を作れる最小投資資本も、飲食店は 10万元、小売り業は 30万元、 卸し売り業は 50万元と低めだ。鄭尚憲の前長春韓国人会首席副会長は、 “中国の地方政府が韓国通りを作った ことは、中国のどこにも見られない事”としつつ、 “中国東北地方の指導者たちの韓国資本に対する関心がどれだ け大きいかがわかる”と語った。 ◇中国最初の ‘韓国商業通り’がある長春市同光路、桂林路 しかし ‘長春韓国商業通り’が作られた後、この地域で韓国の小商人たちがむしろ追い出される状況を迎えている。 韓国通りを作った途端に不動産ブームも起こり、中国人の家主たちが猫も杓子も店の賃貸料を法外に上げている からだ。 ‘韓国商業通り’とは名ばかりであって、この地域で事業をする韓国人はむしろ減っている。 このため、 長春の韓人社会では性急な韓国通り造成失敗論が囁かれている。 (世界日報 カン・ホウォン記者 2005年6月22日)
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