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[経済] 私だけの稲作−米粒一粒で収穫増を目論む多収穫栽培

米粒一粒で 94g、ha当り 9400kg収獲可能


▲ 2002年から米粒一粒づつ育てる育苗方法を試し始め、ずっと良い苗を育成し続けており、 去年は1ha当り 1万kgの収穫を挙げ、
農民たちの関心を集めている崔ソンヒョンさんは、 今年も良い苗を育て、田植をしている。

普通、農民たちは収穫高を面積で計算しながら農業をする。 しかし米一粒が生み出す収穫高を計算し ながら農業をしている人がおり、珍しい農業といわざるを得ない。 その主人公こそが図們市 月晴鎮 馬牌村の崔ソンヒョンさんだ。

何事も他人の真似をせずに最善の方法を求める性格の持ち主である崔ソンヒョンさんは、数年来、農業 も研究しながら続けたが、自然法則に順応しながら条件を創造し、穀類の潜在力を最大限に発揮させる ことが彼の農業において一番のカギであることを何回も肌で感じた。

6月 1日、 記者が彼の田植え現場を訪ねた時、彼はひたすら夫人とともに今年の田植えを仕上げていた。 彼は、今年は去年より 3日繰り上げて 4月 10日に種籾を蒔いたが、 5月の低温多雨で苗が往年より 2〜 3日延ばして、しっかりした苗を育ててから植えなければ良い収獲を得ることができないと言った。 元々我 が州で稲作栽培技術のコーチである月晴鎮馬牌村だが、今年も往年と変わりなく田ごとに同じ密度で植え た苗が格好よく縦横に並んでいたが、そのなかでも崔ソンヒョンさんの田だけは特別にひと目で判った。 同 じ列でも崔ソンヒョンの田はしっかりと手入れされており、苗一本づつの形が揃っていた。 密度が 50×30× 25cmで一致しており、苗ごとに茎が 5本位だったが、いずれも米粒一粒から出来たもので、その姿は米粒 三粒を植えた苗に似ているか、それ以上だった。 州農業技術普及所の廉インリュル教授は、こんな育苗は いまだに崔ソンヒョンさんにしか出来ない、と賞賛を惜しまなかった。

超稀植栽培により厳しい冷害にも大きな影響を受けなかった崔ソンヒョンさんは、今年の農業の結果に ついては到って平気だった。 私たちは田で今年の正常収獲を計算して見た。 特別な災害がなければ往 年の経験から見れば、米粒一粒を植えて穂 35本を出すことができる。 穂 1本に出来る米粒を 平均110個と 計算すれば、35本の穂、すなわち春に撤いた米一粒で、秋には 3850個の “子孫”を育てることになる。 100 0粒の重さを 25gとすれば、米粒一粒で 94g収穫することができ、ha当り(苗1万株) 9400kgの米を収穫する ことができることになる。

努力した分だけ収穫できるという話がある。 誰もして見たことがない事−米粒一粒を振り撤いてそれを 100 %活用して、また茎が 5〜6本出るようにする方法を発見したということは、崔ソンヒョンさんが数年間農業を しながら、どれだけ稲について研究したか、また稲を知るためにどれだけ汗を流したのかが分かる。 崔ソン ヒョンさんの育苗方法は、まだ公開されてはおらず、また他の人々にとってみればとても難しくて冒険的だ。 しかし誰も崔ソンヒョンさんのように真面目に農業をすれば、農民ごとに自分なりの農業が出来るのではな いかと思われる。   

(延辺日報 シン・ヒョンスク記者 2005年6月9日)
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