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![]() [社会] 延辺‘3怪’ 昔、東北には三種類の財宝 (高麗人参、鹿茸、不老草)と並んで三不思議があったが、それは、 煙突 が家にあり、窓戸紙を中から貼り付け、子供を背負って育てるということだった。 東北に暮す人とっては、これが不思議だという話自体が理解しづらいが、気候が湿潤で暖かい長江以 南の人々や韓国の人々から見る時は、いかにも不思議に映るようだ。 民俗、地理、気候学的な特性に適 応した東北人たちの生活方式に起因したことなので、それにあれこれ文句を言う余地はない。 ところが、この東北 ‘3怪’を我々の延辺‘3怪’として再びアップグレードすれば、その現象は醜聞として残る 。その第一は青年たちの老齢化だ。 延辺の村落ごとに、たいてい老人専用のゲートポール場がある。 日本に由 来するというこのスポーツは、現在、延辺で旋風を起こしている(延辺では門球という)。 老人たちの身体鍛錬場であると同時にシルバータウンと言っても構わないこのゲートポール場に青年たちが 6月 のニラの如く沢山集まって来るというのだ。 青年たちにゲートポール場へ来るなといいたいわけではない。お互い が構わないのなら、いくらでも老人たちと交流すればよい。 問題は、活動場所がふさわしくないという問題もあるが、 青年たちにすべきことがないということだ。 ここで指摘しておきたいのは、この青年たちの中に漢族の青年たちはほとんどいないという事実だ。 朝鮮族青年たち がゲートポールを打って余裕を楽しむ時、漢族たちは仕事を、金儲けをするというのだ。 二番目は、老人会館の占領だ。老人会館をあちこち覗いて見れば、そこには必ず青年(未婚青年)らが座布団を敷い て座り、 ‘チャンだ、モンだ’と叫びながらパチンパチンと将棋を打つことに熱中し、老人たちと勢いあまってマージャン に熱をあげる未婚青年たちが沢山見られるというのだ。 老人会館は言葉のとおり、老人達の活動センターであって、 若い人々がむやみに出入りする場所ではない。 三番目は農村で多忙を極める春の耕作、夏草取り、秋の収穫の時期にも、垣根の下にうずくまって座ってべちゃ べちゃ <<雑談>>に熱をあげる若者達を見ていると、大部分、土地のない村民たちだ。いや、土地を他人に与えてし まったのだ。 離農を勧奨して第3次産業への従事を進めている現時期、考えてみれば仕方が無いことなのかも知れ ないが、彼らは手の平ほどの狭い土地を汗水たらして守るより、初めから他人に与えてしまって、収穫物をお金で買 って食べる方が得と考えているのかも知れない。 中には妻を外国に送って、家の釜がそれなりにうら寂しくなって土地を投げ出した村民、外国ビザが出るのを待つ村 民....など、事情はさまざまだが、それでも農業が嫌いで、仕事もしたくないという者がいてもおかしくないという気がする。 延辺‘3怪’、 これは決して生活方式の差と軽くやり過ごす ‘東北3怪’ではない。 ゲートポールも良いし、将棋も良い し、出国も良い。問題は、勤勉でなくなり、大金と一発主義に未練を置く私たちの姿が問題ということだ。 (延辺通信 2005年5月19日)
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