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[教育] 教育者の視覚から見る我が民族子女の教育

躾は人材養成過程のカギ

フランスの有名な作家バルザックは、“教育は民族の最も偉大な生活原則だ”と言った。意味するところは、 一つの民族の興亡は教育を離れては成し得ないということだ。しかし激変期に直面した私たちの民族教育は、 人口出生率の低下、外国外出ブーム、教師陣の不安定など、多くの要素によって疲弊している。特に未成年教育 の中心となる家庭教育に存在する問題点がますます深刻になっているのが憂慮される。

上澄みが清ければ下の水も清い

少なからぬ家庭で、親が当然に子どもの模範にならiなければならないのに、むしろ良からぬ影響を与えている ということが痛ましい現実だ。

社会像として、ブームになっている誕生祝い、大事小事にすぐ飲み食いする習慣が、未成年たちにも及んでいる。 龍井市の某中学校のいくつかのクラスを対象に調査したところによれば、30%以上の学生が誕生日を過ごす時に 友達を呼んで“宴会”を開くと言う。金額の小さな学生が30〜50元、多い学生は200元余りを上回っている。 特に贈り物の贈呈はさらに規模が大きい。50元以上する遊び用人形、高級な服、精巧なアルバム、化粧洗浄用品 などだと言う。もっと情けないのは、一部の中高生たちの中には直接、現金で誕生祝いをする学生もいるというのだ。

少なからぬ学生たちが各種の節日、運動大会、サッカー試合、“12.9”活動などの口実で、あるいはクラス同士 あるいは友達同士で飲み食いする。食べて飲んだ挙句、酔って吐いて喧嘩までする現象があとを絶たない。

こんな現状になったのは、子供達だけの責任ではない。まず、自宅の大人たちが襟を正さなければならないと思う 。上澄みが濁れば、下の水も濁るはずだ。親たちの模範の役目は、未成年の子どもたちに、何にも替えがたい影響 を与えるということを肝に銘じなければならない。

苦い薬が病気を治す

最近、多くの家庭で子を一人ずつ育てるようになると、金枝玉葉のように奉じて、子どもの意のままになる親が多い。

現在、政策のおかげで出国して商売し、経済的に暮しが楽になったことだけは事実だ。とはいえ、子がやりたいよう にばかりしていたら、どうなるか?学校で勤倹節約を提唱し、学生らしく素朴な身なりを要求しても、ブランドの服、 ブランドの靴、高級外国製カメラ携帯、MP3など、小遣いも何百元ずつ持って歩く子供達が少なくない。

一部の父兄たちは子が無頼の喧嘩に嵌り、経常的に家に入って来ず、インターネットに没頭して学業から逃避し、早期 恋愛にうつつを抜かしていても放ったらかしておく。

我々の親たちの時代には厳しい生活に苦労したので、代わりに子どもたちには楽をさせてあげよう、ただそれだけの思いで、 親たちは子どもたちを“幸福児”に、人を,羨むことのないようにするため、忙しく働いて稼いだお金を子に渡す。 しかしこれらの“幸福児”らが、まるで温室の中の花草のように世の中を恐がり、社会に適応せず、競争に淘汰され、 後には“無能児”に変ってしまうのではないかと心配だ。豪華と贅沢だけを望み、苦労を嫌がって思い通りに世を渡ろ うとすると、社会から見捨てられるしかない。ちょうど、動物園の檻の中に閉じこめられて一日三食の肉を食べた虎が、 山に入って行けば飢えてしまうのと似ている。

“小皇帝”、“小公主”として育てられた結果、多くの未成年者たちが困難にぶつかれば、挫折に勝てずに犯罪の道に 嵌るようになる。金枝玉葉が秋の落ち葉のように捨てられるのではないかと心配になる。

大事な子なら鞭を打ち、可愛い子であればあるほど厳しく育てるのが親の妥当な教育方法ではないのか。

病気に合わせて薬を使わなければならない

少なからぬ家庭で子どもの躾が厳しい。しかし“厳寒”の末、子どもが“外の畑”へ飛び出す現象をよく見る。

ある親たちは、子どもの成績が落ちれば無鉄砲に罵詈雑言を浴びせたり、鞭で叩いたりする。ある親たちは子どもが少し でも異性の友達と電話で連絡しあうだけで恋愛しているのではないかと疑う。甚だしくは子どもの日記帳を見るとか、 手紙を奪い取るとか電話のメモを写し出しては相手に電話をして見るなど。

こんな挙動は子供達の幼い心に釘を打ち込むようなものだ。この間、陝西省渭南市の中級人民裁判所で、凶犯を雇って 親を殺害した23歳の犯罪容疑者チョウ・ジガンに、故意殺人罪で死刑を言い渡した事件がメディアにて報道された。 犯罪容疑者チョウ・ジガンは、結局親の管轄と教育に不服で、殺人を犯した。こういう“めちゃくちゃな”子がどこ にいるかという考えと同時に、親として適当ではない教育方法が結局は子も台無しにし、自分も殺されてしまう禍をも たらした。実践が示してくれるとおり、教育は体罰や悪口では通じない。子どもに問題がある場合、原因を調査して経 常的に個別に話をするとか、学校と連携を取って教員の幇助を受けるとか、子どもとの距離を近付けて心理状態にふさ わしく正確な教育をすることが望ましい姿勢ではなかろうか。

子が竜になってほしくない親はいない。私たち父兄たちが立派な模範になれる親、厳格だが寛容でもある理解力のある 親、子に賞賛激励を惜しまない教育者型の親になってほしいと思う。   

(延辺日報 キム・ソンチョル記者 2005年4月26日)
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