xxxxxxx
朝鮮族通信 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[文化] 北朝鮮の国宝級文化財、中国へ流れる

脱北者等通じ流入、イミテーションとの烙印で放置

中国に国宝級文化財の可能性が高い遺物が、北朝鮮から大量に流入し、行方不明もしくは 大部分が慣行的にイミテーション扱いで放置されており、至急の対策が求められている。 特にこの遺物は、最近中国や日本の収集家たちや各博物館が入手の動きを積極的に見せ ており、もし本物である場合、民族の貴重な文化遺産が他人の手に渡るのをただ見守っていなければならない状況だ。

この流出文化財は、ここ数年の間、北朝鮮と中国の国境地帯を越えて来たものなどで、 主に脱北者たちが持って来る。もちろん専門遺物密売団と、数は少ないものの北朝鮮が 直接派遣した商人たちが持って来る遺物もないわけではない。

遺物が取り引きされる地域は大部分が韓国人が集団居住する東北3省だが、作品の 規模や知名度の面ではやはり北京の朝鮮族集団居住地である朝陽区高麗村が代表的だ。

問題なのは、大変な価値のある宝物までもがイミテーションと一緒にされており、 価値が全く認められることのないまま放置されているという事実だ。甚だしくは、一部の骨董品商や、 たまに鑑定のために中国を訪問する韓国の学界及び鑑定専門家たちは、中国内の北朝鮮遺物は全部 偽物だと簡単に決め付けていること。

しかし必ずそのように否定的に見るだけではいけないという声も多い。 15年間、中国全域を回りながら北朝鮮の文化財を収集したキム・ヒヨン氏の“玉石を区分しなければならない。 にせ物によって貴重な国宝級文化財がごみ扱いをされてはならない。”という言葉のように、 イミテーションが氾濫しているからといって、北朝鮮の遺物全部を切り捨ててはいけないという主張だ。

実際、この雰囲気のせいで、現在一部の専門家たちによって本物と確認されたにもかかわらず、 イミテーションの烙印が押されたままの大変な宝物もないわけではない。遺物、遺跡の宝庫と呼ばれる 中国でさえ、出土したことがない世界唯一の貴重な遺物である6世紀高句麗期の‘金銅版王室貴族行列図’ が代表的なものである。 5年前、北朝鮮平安北道で出土して中国に流れこんだが、イミテーションであるとの 疑惑をかけられたまま、北京のあちこちを転々としている。 国内にただ3点しかないという国宝級高麗仏画‘水月観音図’もまた同じ。 最近、一部の鑑定専門家たちが高麗後期の著名な画家の一人である金祐文の図書と至大 1年(1308年)と いう文を根拠に本物と判定したにもかかわらず、適切な待遇をされていない。

さらに水月観音図は日本のある収集家が法外な価格で執拗に売り渡しを要求、まかり間違えば韓国には 戻らない運命になってしまう可能性が高い。

朴寿根などと共に現代韓国美術史を代表する巨匠・李仲燮が北朝鮮で描いたことが確認出来る 所有画‘抵抗’の運命も同じである。牛の絵で有名な彼が北朝鮮滞留時代である1944年から51年まで、 故郷の元山で描いたことが明らかであるのに、真偽論争に巻き込まれている。

その上、北朝鮮美術界を代表する朝鮮美術家同盟中央委員会のチェ・ソンリョン常務副委員長などの 元老4人が本物であることを認める保証書まで添付しているにもかかわらずである。

中国内の北朝鮮遺物の中には、イミテーションがかなり多数に至る。また遺物の購入も適法するとは 言い難い。しかし、だからといって民族文化の結晶である貴重な国宝級文化財である可能性が高い 遺物を捨ておくというのは困ったものである。

今からでもこれらに対する偏見を捨て、文化財を政府レベルで実態把握すべく積極的に出る措置が 必要だと指摘されている。   

(文化日報 ホン・スンド記者 2005年3月23日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット