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[社会] 北朝鮮に吹く開放の風、延辺まで遠征ショッピングブーム

平壌大同江成宝ホテル(百貨店)のモデルになった 中国延吉市・成宝ホテル内の売場。 ここでは韓国商品が最高の人気品目で、北朝鮮の人々も頻繁に訪れる。


“韓国産圧力釜と麺製造機がなくて売ることができないほどに北朝鮮の人々の人気が高いです。 北朝鮮の高官たちも韓国商品を捜して、一部は天津などから遠征ショッピングに来たりします。”

去る14日午後、中国延辺朝鮮族自治州の首都である延吉市の中心部、光明街にある成宝ホテル デパート売場。この一帯をまるで‘リトルソウル’と勘違いするほどBYC、アガパン、ビッグマン、クク、 ヘンナムジャキなどの韓国商品で溢れ、月曜日にもショッピング客たちで大繁盛していた。

現地の商人たちは北朝鮮の人々も韓国商品を買おうと、随時出入りしていると言う。彼らキッチン用 電子製品から靴、服類、アクセサリー、洗濯乾燥台、時計、指輪など韓国産生活用品をよく買って行くとのこと。

ある商人は“価格はものともせずに、韓国産ならば無条件に買って行く人もいて、ブローチ一つの価格で 北朝鮮でズボン一着を買うことができるので、ためらう人もいる”という。ショッピング客は荷担ぎ商人だけ ではなく高官から一般人まで多様で、遠く北京、瀋陽、天津などにいる北朝鮮の人々も‘遠征ショッピング’ を厭わないというのだ。

ある電子製品売場の商人は、“キッチン用電子製品を大量に購入し、電気ミキサーは清津や羅津などの 貿易港を無事パスするための‘ロビー用’として注文して行く商人もいる”と仄めかした。彼は“荷担ぎ商人 たちは北朝鮮で売れば儲かりそうな新商品がないかと助言を求めたりする”と付け加えた。

ある履き物店の主人は、一名‘孝行履き物’を示しながら“こないだのお正月にはこの履き物を300足も注文 して清津港を通じて入って行った商人もいる”と言った。北朝鮮は個人貿易を許していないが、一般人たちの 間で韓国商品の密輸入が露骨に行われているだけでなく、北側のデパートから直接取引を申し入れて来た事例もある。

韓国商品が北朝鮮の住民の生活の中に‘静かに深く’浸透しながら、経済開放の門戸を徐々に開いてい るというのだ。特に北朝鮮政府が韓国籍の投資家である鄭永彩・成宝グループ会長とデパート建設契約 をしたことも開放の波が押し寄せていることを示している。

ここの韓国商品が北朝鮮で人気を呼ぶのは、韓国で3〜5年前に作られて流行に乗り遅れたものでも中 国産より品質が優秀だから。アクセサリー店の主人は“高くて洗練されたものよりは、地味な品物をたくさん 選ぶ”として、“どうしてもアクセサリーは北朝鮮の人々の衣服水準に似合わなければならないという点を 考慮するようだ”と言った。

デパート商人たちは、三星、LGなど韓国の輸出入企業の電子製品を持ちこみたいが、3〜5年前に作られ た商品の在庫が残っていないのが残念だと指摘する。成宝の鄭永彩会長は“現在、北朝鮮の人々にとって、 延吉市は第2の香港の役目をする所”として、社会主義から市場経済に変化した中国の姿を見るようだという話も付け加えた。

北朝鮮は2002年 7.1経済管理改善措置以後、朝鮮国際貿易促進委員会と朝鮮海外同胞委員会などを 通じて外国企業誘致に積極的だ。しかし南北関係が核問題などで冷えている間に、中国は北朝鮮の 流通市場を掌握しつつある。

中国瀋陽の中旭グループは温州商人300人余りを率いて、去年、平壌第一デパートに5000万元を 投資した。中国は‘北朝鮮投資合作戦略セミナー’を開いて延吉など中国全域の大都市の朝鮮族30万名を 積極的に活用して北朝鮮市場を攻略している。今年に入って北朝鮮の高麗航空がひと月に3回の 延吉〜平壌間直航路線を許可されたことも、このような雰囲気を裏付ける。

北朝鮮は同胞企業の投資誘致にも積極的だ。北朝鮮に精通した現地人は“北朝鮮が去年10月、 164人の海外同胞、韓国人企業家を対象に平壌貿易商談会に招待し、破格的な税金減免特典を 申し入れたことも同じ脈絡”と伝えた。

平壌をよく訪問するというある商人は、“平壌の街に行けば‘私たち同士、私たち式で’という文句が 大きく掲げられていることも、韓国商品に対する関心度を反映するようだ”と述べた。        

(国民日報 イ・ドンフン、ソ・チヒョン記者 2005年3月22日)
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