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![]() [文化] バレンタインデーとペペロデー 以前は節日といえば、美味しいものを食べることができるというので待ちこがれたものだが、 今は節日に食べたり飲んだりするのはうんざりする程だ。去る2月、1ヶ月だけ見ても私たちの 伝統節日であるお正月、上元とともにいつから始まったかは分からないが、 バレンタインデー(恋人節)という西洋の節日まで経て見ると一ヶ月間ずっと祭りの雰囲気だ。 ところでここで注目すべきは、現代社会で節日毎に少し堅苦しい意識のようなものはま すます消失し、(もちろん伝統文化は保存しなければならない)新しい節日を作って新しい 流行文化を作り上げているということだ。バルレンタイデーはキリスト教の偉人バレンティヌスの 祝日だ。遠征する兵士の結婚を禁止したローマ皇帝クラウディウスに反対した弟のバレ ンタインが処刑された270年2月14日を記念日とし、この日から鳥が発情を始めると言う 西洋の俗説が結合した風習だという。当初は両親と子どもが、愛の教訓と感謝を書いた カードを取り交わした風習が、今日では男女が愛を告白して贈り物を取り交わす日になっ た。若者達の間で特に女性が男性にチョコレートを与えるのは、チョコレート製造会社でこ んなプロポーズという特定の日を狙って、チョコレートのように甘い愛という販促活動をしていることと無関係ではない。 そこから一歩一歩進んで、とうとう毎月14日を特定節日にしてしまった。 1月14日を充実した一日 を計画的に過ごしなさいと日記帳をプレゼントするダイアリーデー、 3月14日は以前に女性から贈り物 をもらった男性がお返しのために好きな女性にキャンディーを買って上げるホワイトデー、また4月14日は 恋人のいない人々のために、彼らが黒い服を着てジャージャー麺を食べて寂しさを慰めるブラックデー・・・。 こうして見ると現代の節日は特定日に特定の意味を付けて繰り返しながら、流行文化になり、それ が続けば一つの風俗になったりする。韓国ではバレンタインデーなど外国に由来した風習に対して、 ペペロデーという韓国地元の記念日が青少年たちの間に流行している。この風習は5年前、 釜山-嶺南地域の女子中学生の間で、しなやかな体つきを維持しなさいという意味で国産菓子 のペペロ(チョコプリッツ)を取り交わすことにより始まった。製品の形を連想させる11月11日が まさにその日だ。青少年がこの日ペペロを花束模様にあつらえてプレゼントしつつ、ダイエットに 必ず成功しなさいというメッセージを送るとか、食事の代わりにペペロを食べて長い足になりなさいという話を伝える。 実は我々にも、私たちの風俗習慣をよく見せてくれる現代に作られた節日がある。 8月15日ならば 朝鮮族の老人節(もちろん光復節と重なるが)は、少なくとも中国で暮す朝鮮族たちは殆ど知っている事だ。 老人節も80年代、延辺の東盛涌鎮老人会で始まったものだが、今では我が民族の良き風俗文化として 広く位置づけられている。 こうしてみれば、現代の節日というものは、特定の日に特定の意味を付与して地域社会に良い文化 を定着させるものだ。いつも小さな事から始まり、それが繰り返しになり習慣になれば、一つの風 俗として残る。 5年前から毎月最後の週の土曜日夕方に、延辺テレビ放送では‘愛に行く道’とい う番組をやっている。愛の電話一本で集められたお金で不遇な学生たちを助けている。私たちの寄付 文化の一つの種になっている。食べたり飲んだりの節日より、少しずつ節約して不遇な隣人を 助ける文化を作って行くのが、より社会的な価値があるのではないか?既に新学期を迎えたが、 私たちの子供達のために2月28日に不遇な学生を助ける行事を誰かが始めると良いだろう。 民族のために出産を奨励するのも良いが、現在いる子供達をきちんと育てることも必要だ。 延辺大学朝文学部 新文学博士リ・ボンウ (黒龍江新聞 2005年3月4日)
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