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![]() [教育] 書店街、「間島の本」が溢れる (韓国) 間島領有権への関心の高まりにより、さまざまな企画...安寿吉の大河小説「北間島」も再出版
それから30年が経った後、相変らず間島への未練を捨てることができないまま、篠田はこの本を叙述した。 間島論争の根源になる朝鮮初期の時から、白頭山定界碑の建立(1712年)、乙酉-乙酉勘界談判(1885-1887年)、 20世紀初の日本と清の間島論争、間島協約(1909年)に至るまで、時期別につぶさに叙述している。歴史的事実を 興味津津に叙述することで、一編の大河小説のように感じられる。特に19世紀末の清ととの国境談判に出た勘界使・ 李重夏の国境談判実録を通じ、当時の両国の対話内容がそのまま収められている。 序論において、篠田は白頭山定界碑が1931年7月28〜29日の間に消えたと記録し、歴史を歪曲しようとする 謀略に「憤痛に堪えない」 と言う心情を表現する。もちろん日本人官吏で日本の領土野望のために研究をした彼だったが、 歴史的事実に近付こうとする彼の学問的態度に対して間島研究者たちは感歎を隠すことができない。 間島問題を研究したある史学者は"まだ間島研究が篠田の水準を越えることができない"と言った。 在野史学者として長い間、間島問題を倦まず弛まず研究して来た金得 ![]() 在野史学者・金得 ![]() 啓明大国際学部のイ・ソンファン教授が著わした'間島は誰の土地なのか'(暮し出版社)はソウル大 シン・ヨンハ教授の'シン・ヨンハの独島話'、高麗大チェ・グワンシク教授の'中国の高句麗史歪曲' とともに'領土紛争3部作'として編集して出版された。青少年が韓国の領土と歴史問題に分かりやすく 近付けるように著わした点で他の諸本と違う特性を持っている。 イ・ソンファン教授の本は手に軽く持って通うことができる大きさで、易しく接するようにした。 間島領有権論争の手引書と言えるほどに間島論争の核心を盛り込んでいる。最後の章で扱った'間島協約の効力問題' とエピローグの'大韓民国憲法第3条と領土問題'は、今後の間島領有権課題をどのように扱わなければならないかを 政治学者の視覚で提示している。 '両拳を握りしめて読む痛恨の歴史'(チプサチェ出版)は韓民族共同体発展協会で編集した本だ。 '痛みの歴史に求める我が民族の希望の話'という副題で分かるように、朝鮮民族の苦しい歴史を 叙述している。第1章から4章まで丙子-丁卯胡乱、乙未事変、乙巳条約、日韓併合など屈辱の過去が現われる。 最後の5章に現われた痛恨の歴史は、間島の喪失だ。 '西は鴨緑江、東は土門江'という題目で領土紛争は 続いていると説明する。序文の最後の句節で韓民族共同体発展協会のハン・ファカプ総裁は、 「眠れない夜!清の強圧にも屈しないで国土を守ろうとした土門勘界使・李重夏の話を振り返ってみよう。 私の首を切ろうとも、国土は一寸も渡すことができない」と結んでいる。
昨年5月に発刊された'高句麗は中国史なのか'という本も、題目には高句麗を標榜しているが、 間島関連の問題を集中的に扱っている。 1部で東北工程に現われた中国学界の高句麗観を叙述した後、 2部では多くの史学者と専門記者が東北工程はまさに間島論争から出発しているという事実を説明した。 '江北日記'(シンソン出版社)は間島移住が活発になった1872年5月30日から7月11日までに起こった ことを扱っている。平安道厚昌郡の官吏である崔宗範、金泰興、林碩根の3人が鴨緑江を越えて 西間島一帯を密かに探った漢文記録を韓国紀行文学研究所長であるチェ・カンヒョン博士が初めて翻訳した。 この本は朝鮮後期、飢えに苦しむ人々が理想郷を求めて間島に定着した後、貧しい生活をしている姿を記録している。 定着した朝鮮人たちは、中国人に借金をして奴隷に転落する人々が多いと朝鮮官吏に訴えている.訳者であるチェ博士は、 「この本を通じて間島開拓史の断面を見られる」「高宗初期の朝鮮と清の国境地帯の領土研究において具体的な資料になるもの」 と評価した。 間島領有権に対する関心と共に再出刊された'北間島'(未来の窓) 1-2巻は、尹東柱の詩'星を数える夜'と共に 間島文学の真髄と言える。間島という地域的な空間だけではなく北間島の朝鮮人の受難史を扱っただけ に'間島はわれらの領土'という事実を文学を通じて確認させてくれる。 '北間島'は解放の前、間島に居住し、 解放以後は京郷新聞記者として活躍した小説家・安寿吉が1959年から'思想界'に発表し始めた作品である。 リアリズム作家に評価される彼は、'北間島'を通じて間島を開拓した朝鮮人の生活をいきいきと描いた。 専門学者の間島シリーズ準備中 彼は間島協約について小説にてこのように叙述している。 "このようにして日本は豆満江以北の間島、 その領土と朝鮮住民を根こそぎ清国に渡してしまったのだった....これからは、ここがわれらの領土だと は決して口にすることができなくなった。北間島の朝鮮農民たちはすっかり他人の国へ来た'イミグラント'流浪の 移住民になってしまった。"国を失うと、土地まで忘れてしまった間島朝鮮人の生活を描いた大作だ。 最近のドラマ'土地'の上映で、間島を舞台にした小説が、今後の読者たちの気を引くものと期待される。 朴景利の小説'土地'は前半は慶南河東を中心に展開するが、後半は龍井を中心とした間島に主舞台を移す。 これまで北方領土問題を扱って来た白山学会の本と在野史学者たちの書籍は、商業性とは全く関係なく 間島研究者たちにだけ配布されるだけだった。多くてもせいぜい1000冊位の本を出刊、幾年もかけて販売して来た。 白山学会の陸洛現総務は、「そのうちでも、それなりに知られた本は700〜800冊販売された」 「当時は関心が低く、大衆に販売するということ自体、念頭に置かなかった」という。 間島領有権に対する一般人の関心が高まる中、出版界でも北方領土に対する本が読者たちの目をひくものと 期待している。小説'北間島'を再出刊した'未来の窓'のキム・ソンウク企画室長は、「ずいぶん前から再出刊を準備 して来たが、急に高句麗史歪曲問題が起こり、 自然に再出刊が注目されるようになった」と述べた。白山学会の陸総務は、「間島関連の本が最近たくさん 出るのは望ましい現象」として、「一般人の関心をもっとひくことができるように、既存の専門書から脱して 分かりやすく本を出すことが重要だ」と述べた。 間島問題の専門家たちで去年構成された間島学会でも、一般人を対象にした間島関連の著書の執筆を進めているという。 これまで間島問題を専門的に研究して来た盧泳暾仁川大教授(国際法)とチェ・チャングンソウル大 国際大学院研究員(史学)、イ・イルゴル博士(政治学)など間島専門家たちが国際法-歴史-政治学の分野で それぞれ間島関連シリーズを準備している。 陸総務は、「中国東北工程の結果により、高句麗-渤海に引き続き早ければ今年の末から清時代の研究 が盛んになれば、また間島問題が盛り上がるだろう」として、間島関連書籍のブームが続くことを予想している。 (ニュースメーカー ユン・ホウ記者 2005年2月18日)
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