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[文化] 群集振付師の道、辛いことだけではない

延吉市文化館 ホン・ミソン氏の振付作品、昨年14個の賞を受賞


▲ホン・ミソンさん
今年の旧暦正月期間、CCTVを通じて全国に放送された延辺の文芸番組が 他の時に比べて特に多い。そのうちには第5回少年児童陰暦節文芸夜会に参加した 延辺子供番組“故郷のチャンゴの音”、 CCTV 7チャンネルの“沸き立つ大地”という 番組で放送された延吉百貨庁舍の売子たちが出演した“扇舞い”も含まれている。 専業舞踊家ではない踊り手導き、簡単な手さばき、腕さばき、足の動き、扇の動き、 音楽に対する理解に至るまで真心込めて教え、CCTV舞台に登場させるまで、そこには 振付師の忍耐と汗が隠されている。彼女こそが現在、延吉市文化館に勤めているホン・ミソン(34)さんだ。

“楽しい”と言う気持ちをもたらしてくれた、骨の折れる群衆振付師の道

1991年、延辺歌舞団舞踊俳優だったホン・ミソンさんは、当時の作品“春香伝”に出演して 芸者ウォルメの役を完璧に表現して一躍ヒット、大型舞踊「長白情」、舞踊「鉦が鳴る」に 出演して国家文化部文化大賞を受賞する栄誉を受け、舞踊俳優としての人気も日増しに高まった。 まだ暫くは舞台上で舞踊家として活躍することができる23歳の頃、彼女は結局舞台と別れて 振付師の道を選択した。名高い専業団体の専業振付師ではなく群衆振付師の骨の折れる仕事だった。

“舞踊家の時は 自分の技能にだけ気を使って熱心に努力しさえすれば良かったが、文化館に転勤して 振付を担当してからは、率直に言いまして苦労の始まりだったんです”と言いながらも、 自負感と満足に満ちた笑みを浮かべるホン・ミソンさん。分かってみれば、大変な苦行続きだった。 節日や記念日ならば特にグループ、団体の活動が多いため、週末や節日の休息は想像もできない彼女である。 それでも舞踊に対する愛情だけで今まで頑張って来た舞踊家、振付師の人生を苦しみも喜びも楽しく過ごした ホン・ミソンさんである。

“冶金工の家に包丁なし?”

ホン・ミソンさんの父、ホン・スチョルさんは60、 70年代の延辺 歌舞団で演出に活躍し、母も舞踊家だった。しかし舞踊家の難しさをあまりにもよく知る親は、娘に踊ることを許さなかった。 代わりに歌や楽器は許してくれた。.歌舞団メンバーが集まって住む地域にて幼い時代を過ごしたホン・ミソンさんは、 親の反対で踊ることはできなかったが、 舞踊に対して並々ならぬ関心を持つ彼女は、舞踊に対する愛を捨てることができずに、こっそりと延辺 芸術学校の学生募集試験の面接を受けた。技能試験では、 舞踊ならぬ体操に近いような踊りを見せた彼女を試験官の先生方は“冶金工の家に包丁が置いてない ようなものだな?”と舌打ちをしたという。しかし 167センチのしなやかな体格の持ち主である彼女は、優れた身体条件により破格の合格を遂げ、結局は 舞踊家の夢を叶えることが出来た。

数多くの成果、夢は膨らむ

12年間の群衆振付師の生活が彼女にもたらしたものは、数多くの成功の結実だ。 去年、彼女が振付を引き受けた児童舞踊“ムルドンィ踊り”、 “善良な心霊”が文化部と国家ラジオ放送総局が 主催した“ジュンマ杯”文芸コンクールでそれぞれ2等賞、 3等賞を受賞、延吉白山実験小学校の子供たちが 表現した舞踊“故郷のサャンゴの音”が文化部“グンソン杯”鼓舞激励賞を受賞した。 2002年、 中国シンヤンゴルコンクールで優秀振付師賞を受賞もしたホン・ミソンさんの振付作品受賞経歴は華麗だ。 去年1年だけでも11個の作品の振付を引き受けて14個の賞を受賞した。

自由に身を動かしにくい老人、朝鮮舞踊は全くわからない漢族のお嬢さん、いたずら好きなちびっこ... 彼女が教えて来た人々は、多くの階層、多くの年齢、段階の人々がすべて揃っている。性急で活逹な性格の 持ち主である彼女が踊りを教えながら窮屈な時も、いらいらする時もあるが、自分に熱心に従ってくれる人々 の信頼と熱情に、そんな気持ちはいつの間にか吹き飛んでしまうという。

“辛いからやめてしまいたい、などという考えはしたことがないです。振付を引き受けて教えながら<先生> と呼ばれるようになると、自己管理に気を付けるようになりますね。舞踊に係わる本もたくさん読むようになって、 資質を高めるのに気を使うようになりますね。今一番大きな願いといえば、勉強を重ねて群衆振付師ではなく 専業振付師になりたいということです。”彼女はそのように望みを打ち明けた。

(延辺日報 キム・ファ記者 2005年2月18日)
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