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[社会] この街、行ったことありますか? ソウル加里峰洞・工団五叉路

IT・朝鮮族タウン・ファッション 三色共存

1,500余りのベンチャー業界、衣類アウトレット通りなど、昔の九老工団の思い出・郷愁、今やかすかに
朝鮮族タウン蜂の巣街にだけ痕跡わずかに

ニョキニョキそそり立つ工場の煙突、日が暮れると若い工員達の血気で騷々しかった居酒屋。 昔の九老工団と南部循環道路が交差するソウル九老区「工団五叉路(コンダンオゴリ)」の昔の姿である。 1970〜80年代の産業化の時期に都市外郭の典型的な工場地帯だったこの工団五叉路が見違えるように変身している。 一、二ブロックを隔てて、先端ベンチャータウン、朝鮮族と零細民の集団居住地、ファッションアウトレットタウンにより、 工団五叉路は三色に分化している。

桑田碧海という言葉が実感できるのは工団五叉路南側の「ソウルデジタル1団地」地域である。汝矣島金融街やテレランバレーを連想させる20余りの超高層オフィステルとアパート型 工場、ソフトウェア通信装備、アニメーション分野1500社余りの先端企業が入居している。これらの超高層建物群に かつら工場、皮革工場、印刷所、毛髪工場などが集まっていた昔の九老1工団の痕跡を探すのは容易ではない。 九老工団の全盛期を謳歌した工団五叉路の遊興街は、隣接する九老デジタル団地駅(昔の九老工団駅)側に移動中である。 ここのベンチャー企業社員達は退勤時間になると工団五叉路の酒場の替わりに駅の近所の新しく出来たファミリーレストランやコーヒー専門店に集まる。 韓信ITタワーのイ・ジェスン管理所長は、「デジタル1団地地域は、南九老駅、加里峰駅、大林駅など交通が便利な上に建物の賃貸料が江南の半分水準」 だといい、「2010年頃までには8,000社余りの業者が入り、テヘランバレーを超える韓国最大の先端産業団地が形成されるだろう」と述べた。

工団五叉路で地下鉄7号線の南九老駅まで500mほど続く加里峰市場の通りでは、また大いに異なる風景が広がっている。 中国飲食店、中国カラオケ店、中国酒と中国茶を売る食料品店など50店余りが集まる「朝鮮族タウン」である。東北三星飯店、延辺狗肉館、 紅楼夢カラオケ店、など看板の洪水を通ってみると、まるで中国延辺の通りを歩いているような錯覚を覚えるほどだ。


中国朝鮮族が多く住んでいる加里峰洞の街の様子

この朝鮮族タウンを中心にした加里峰1洞では、今だに俗称「蜂の巣」といわれる家が4〜500件残っている。1.5〜2.5坪に月々15万〜20万ウォンの一部屋の家。 九老工団が出来た68年頃、ここに引っ越して来て、今でも30件余りの蜂の巣を運営しているラ・ボスン(58)さんは、この通りの生き証人だ。 ラさんは、「景気の良かった70〜80年代には6万名を超える工員達が一度に工団から出て来て、一つの部屋に3、4名づつ雑魚寝したこともあった」と回想する。 ラさんは「5年後には外国人ビジネスマンのためのホテルやコンベンションセンターを建てるというから、この地域はどうやら『渡る者を呼び込む力』があるようだ」と苦笑いした。

加里峰駅側に向かう工団五叉路の雰囲気は、また異なる。工団路に沿って道端に工場のように見える倉庫型の建物が密集している。物流倉庫ではないかと思いきや、 実は50店余りの売り場と300店余りのブランド店が入った大規模なファッションアウトレットタウンである。 売り場で会った会社員オ・ジュンヒョク氏(32 京畿・安養市)は、「ここに来て週末ショッピングを楽しむのが一週間の楽しみ」だといい、「隣接した始興、光明はもちろん、安養や水原からまでもここへショッピングに来る人が多い」という。 産業化時代からデジタル時代へ変化する歳月同様に、曲折の多い事情が刻み込まれた工団五叉路。この街は今日も進化している。

(韓国日報 イ・ワング記者 2005年1月20日)
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