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[特集]<丹東から見た北朝鮮> @北朝鮮の人々が溢れる丹東

※編集者註:
北朝鮮が経済難を克服するために2002年7月、配給制の縮小及び自由市場拡大など経済改革措置を断行した後、 北朝鮮社会は下層部から変化の風が吹いている。住民は金儲けに熱中し、韓国のドラマや歌にも関心を持つ韓流ブームが 北朝鮮にも拡がっている。
連合ニュースは、新義州と接する中国丹東にキム・グァンテ記者を派遣し、 丹東の表情とともに北朝鮮におきている変化を間接的に取材した。連合ニュースは関連記事を @北朝鮮の人々が溢れる丹東A南北離散家族面会所B北朝鮮に吹く韓流の風C経済改革の副作用など4回シリーズで制作、 一括して発行する。

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北朝鮮の改革開放速度は北朝鮮の新義州市と隣接した中国の丹東で、皮膚で感じることが出来る。 先日一週間、ここに泊まる間、週末を除いて毎日、午前9時におよそ10トンの北朝鮮のトラック50台余りが、 鴨緑江の橋を渡って丹東市内に一列に長く並ぶ姿を見ることが出来た。 全て平北ナンバーのトラックで、ほとんどが荷台は空であるが、たまに鉱物などを積んで来ることもあった。 北朝鮮の運転手達は、物品購入と販売を手伝う朝鮮族に物品を注文し、主にリンゴ、みかん、中古テレビ、 ガラス、窓枠、自動車部品などを積んで、日が暮れる頃に帰って行く。

「北朝鮮の人々が中国語が出来ず、買う時間もないため、商店にいる朝鮮族が通訳もして、物品購買を手伝ってやる」と、 自動車部品を販売する朝鮮族のリ・キョンファ(女・30代前半)がいう。北朝鮮が今年1月から10月まで 丹東から輸入した自動車とその付属品が61万6000ドルに達すると、11月22日、 中国東北三省地域の朝鮮族紙である黒龍江新聞が丹東税関の統計を引用して報道したように、 ここで中朝間貿易は活発に行われている。 両国間の活発な貿易と合わせ、この地に北朝鮮食堂と北朝鮮の人々が毎年増加している。 5年前まで1ヶ所に過ぎなかった北朝鮮食堂も現在8ヶ所が営業しており、丹東に出ている北朝鮮の人々も 3年前までは500名程度だったのが、現在は2000名余りになる。北朝鮮の2002年7月1日の 経済管理改善措置以後、急激に増加したと当地の人々は言う。

食堂に勤務する北朝鮮の女性スタッフも以前とは異なり、韓国の客も自然に話し、金日成・金正日バッジも付けなくなっていた。 昨年10月までは金父子のバッジをつけていたという。 ここに出て来ている北朝鮮の貿易業者と朝鮮族は、「今では北朝鮮の人々はカネがなければ生きられないことを皆知っている。 誰もが必死になって金儲けに狂奔している」と、現在の北朝鮮の雰囲気を伝えた。 最近、北朝鮮新義州から丹東に出て来た50代前半の金氏は、「人々はどうすれば金儲けが出来るだろうかと思案している」 といい、自身も丹東で購入した品物を北朝鮮で売り、金儲けしているといった。 新義州から来たほかの貿易業者は、北朝鮮が「言葉では社会主義だが、実際の運用は資本主義」といい、 北朝鮮の人々は改革開放を喜んでおり、それによって生活が良くなることを望んでいると言った。 このような変化の動きは、7月1日の経済管理改善措置以後、本格化したもので、金正日国防委員長が 「沢山金儲けした者が愛国者だ」として住民に金儲けを督励までした、と彼は言った。

丹東で起きている中朝間の活発な貿易により、北朝鮮の経済管理改善措置が一定の成果を挙げているとはいいにくいようだ。 平壌に長く住んだという丹東の北朝鮮人・鄭氏(33)は、「指導体制が変わらなければ改革開放をしてもしなくても変わり はない」といい、北朝鮮にある会社はほんのひとかけらに過ぎないとまで言った。 会社が物品を生産して売らなければならないのに、物品を中国から購入して売るだけで、生産施設を構築出来ないというのだ。 彼の話を立証するように、丹東から眺める新義州には、いくつかの工場の煙突があるものの一週間に2日ほどだけ煙が上が るのを見ることが出来た。

現在、新義州には電気が一日に12時間程度不規則に通じるのみで、何時に通じ、切れるのか知ることも出来ない、 とここの北朝鮮人達は言う。 北朝鮮で首都平壌と新義州のような国境の一部地域を除けば、夜でも電気が通じないと彼らは言う。 丹東のある食堂で働いている新義州出身の鄭氏(30)は、来年1月1日から新義州を「国際窓広場」にする というニュースを聞いたといった。 しかし現地の一部の人々は、北朝鮮との貿易で核心的役割を果たす丹東華僑の動きがまだない、と半信半疑である。

(聨合ニュース キム・グァンテ記者 2004年12月12日)
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