xxxxxxx
朝鮮族通信 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[経済] 2003年 延辺農村海外労務収入6億 世帯当たり平均3000元規模

東城鎮泰興村は340世帯、1400余名が住んでいる。 何年か前から出稼ぎが増え、この村の一人当たりの収入は5000元(約7万円)以上に達した。 現在、全村において410名が出稼ぎをしているが、そのうち230名が延吉、北京、青島、威海などの都市に行っており、 180名が海外に出ている。

昨年末現在、延辺朝鮮族自治州の農村の一部の余剰労働人口は産業構造調整を通じて移動し、その他9万3000人余りは 農地を捨てて非農業生産に従事している。この一部の余剰労働力に当たる人々は延辺の余剰労働人口総数の46.5%を占め、そのうち1万1000名が海外 への出稼ぎに出ている。行き先はタイ、シンガポール、フィリピン、イスラエル、米国、ブラジル、オーストラリア、ドイツ、イタリア、英国、フランスなど20ヶ国にも及び、10業種にもわたっている。

出稼ぎ先は多様化、市場化しており、政府が組織したものもあれば村が組織したものもある。仲介人が組織したものもあれば、隣同士で斡旋したもの、 親戚・友人によるものや自分で捻出したケースもある。昨年の自治州全体の海外労務収益は6億元余りに達し、農家当たりの平均で3000元になっている。 「出国して稼いで戻り、リーダーになる」というのが最近の安図県石文鎮にみられる新しい現象である。カン・ウンチョル鎮単位書記によれば、 1998年から2003年にかけてこの鎮の海外労働者は累計で1億1000万元もの収入をもたらした。現在、出国していた46名の労働者が郷に戻り、 企業を興しているが、年間1000万元余りの経済効果を生み出しているという。

しかしその裏では、盲目性・無秩序による問題もある。すなわち信頼できる仲介機構が不足しているため、失敗する人も多い。 また耕作地に縛られ、土地の運営と出稼ぎの両立に齟齬をきたす場合もある。

延辺朝鮮族自治州ではこれらに対する対策を立て、矛盾を緩和すべく乗り出している。 敦化市では、「農村土地使用回転制度」を制定・実施し、秩序ある土地回転を認め、法定し、請負権を安定させ、使用権を活性化させることで、 農民が安心して出稼ぎに出られるようにした。同時に関連規定を設け、貸付・情報・送り出し経路・訓練講習などの面で 農村余剰労働力に全方位的なサービスを提供し、農村からの出稼ぎを促進させる方向である。

(吉林新聞 キム・ヨンリム記者 2004年11月27日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット