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[特集] 丹東を 行く(3)-丹東対北朝鮮取引の縮小版-‘平壌市場’

丹東の人々には馴染みがないが、北朝鮮の貿易商たちにはあまりにも身近な‘平壌市場’は、 丹東の対北朝鮮取引の縮小版だと言っても過言ではない。 ここでよく売れる商品は北朝鮮で現在必要とされる物品であり、ここで見向きもされない商品は 北朝鮮でも人気のない商品であるとの判断から、対北朝鮮貿易をしている人々はここをしばしば訪れる。 わずか30余りの業者がいるだけの何の変哲もない場所であるが、いつも人通りの絶えないところでもある。

丹東市振興区の十緯路と鴨緑江沿いの賓江路の交差点に位置した丹東税関の向かいの路地にある「平壌市場」は、 このあたりの売り場を総称する呼称である。 わずか200mにもならない小さな路地に「元山商店」「龍川」「統一」「安東商店」「親善デパート」「新義州商店」「平壌」 などの名前を付けた中古品売買の商店が並んでいる。売り場の主人は大部分が北朝鮮帰りの華僑である。 彼らは北朝鮮への出入りが自由で、北朝鮮市場をよく把握しており、北朝鮮の需要や商品価格などの情報に通じており、 店それぞれに活況を呈している。 また丹東税関に近いので、北朝鮮の貿易商が通関手続きを待ちながら手軽に物品を購入することもあると同時に、 価格が安く物品も多様なため、この場所を重宝しているという。

平壌に住んでから2000年に帰国、ここで商店を運営している華僑の王社長は、自分の商品が平壌の統一市場にも 出ていると、誇らしげに語った。ここで物品を購入していた北朝鮮新義州の貿易商・李さんは、北朝鮮市場の 購買力に合った製品が大部分で、ごく手軽に物品を求めることが出来るのでここを1ヶ月に平均2度は訪れるという。 現在、「平壌市場」には数千種の日用品、紡織品、食料品、履き物、かばん、タバコ、お酒、調味料、文具用品、 中古テレビが十分に揃っているが、大部分は遼寧省海城、浙江省温州、義烏などで購入したものである。 ここに専門部品を供給する承認も増え、賑わいを増している。ここを訪れる北朝鮮客をターゲットにした民宿や食堂も増えている。

規模・実力によって売り場の利潤も様々ではあるが、伝えるところによると売り場一軒あたりの一日の売り上げはおよそ2000元から2万元 だという。 丹東の「平壌市場」はささやかとはいえ丹東特有の産物であり、北朝鮮の実物経済を如実に反映する対北朝鮮取引の風向計とも呼ばれている。

(黒龍江新聞 ユン・ソンイル記者 2004年11月5日)
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