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[特集] 丹東を 行く(2)-浮上する第2のコリアタウン-‘韓国城’

最近、丹東のいろいろな媒体は、一面に「韓国城」の分譲広告で占められている。 三馬路一帯のコリアタウンは自然発生的に形成されたものであるが、振興区青年大街と 大中路の交差点に位置する韓国城は、漢族不動産開発業者の意識的な努力により 発生したコリアタウンである。現在、ここに通じる2号線バスの停留所も「韓国城」に改称した。

韓国城は丹東の有力業者である丹東ファブ不動産有限会社で、2億5000万元(1期投資は1億5000万元) を投じて開発する、総敷地面積6万9000平方メートル、建築総面積が16万8000平方メートル、総入居者が 1815世帯に達するアパート団地である。

丹東新都市開発地域に位置する韓国城は、鴨緑江と北朝鮮新義州を眺める場所で、55%以上のロック化率保証、 韓国式オンドル暖房、総合市場、中心街(ソウル通り)、プール、テニスコート、文化会館、市民公園、韓国式教育施 設などの付帯施設をしっかり作るという前触れにて、韓国人・朝鮮族を対象にした不動産物件である。

丹東初の韓国式アパートのモデルハウスと、韓国式インテリアでマーケティング戦略を進めているが、市内の他のアパートに比べて 坪当たり200元以上高いにもかかわらず飛ぶように売れている。 丹東華孚不動産有限公司の徐紹利総経理によると、現在までにアパート団地全体の80%以上を分譲したが、 そのうち韓国人と朝鮮族が約70%(朝鮮族50%、韓国人20%)を占めるという。 ここでアパートを購入した韓国人の場合、丹東で事業をしている韓国人あるいは不動産賃貸を目的にした投資家 が大部分である。朝鮮族の場合、黒龍江・吉林省地域の外国労務帰還者の新しい生活の場としての購入であるという。 付近にある春日路18番地にある丹東市朝鮮族中学校に子どもを通わせることが出来、またはここに店舗を借りようという 人が大部分である。

韓国ソウルで貿易業を営む張社長は、今後、北朝鮮の新義州開放を期して進出して来る韓国人を対象に不動産賃貸業を 展開しようということでアパート6件を買い置きしている状態だ。黒龍江省の湯原から来た崔さんは、弟との共同で 120坪のアパート2棟を購入した。資金不足により分割払いにしたが、既に賃貸者を見つけており、商売の元金を 集めるために再び韓国へ労務に出かけた。

当初、丹東華孚不動産有限公司では、新義州開放の時に韓国人と朝鮮族が大挙して丹東に進出するだろうという判断の下、 こうした戦略を展開することになった。彼らは長期的な目で、同地域の韓国・朝鮮社会の各種の行事に参加しつつ、 じっくりと広報を続けると同時に、韓国人・朝鮮族とのコネクション作りに注力、その結果、それが的中した形になり、 まさに一石二鳥となった。 アパート分譲が最終段階になると彼らは丹東中天コンサルティング有限公司と 独占契約を 結び、中心街(ソウル通り) への投資誘致 に取り掛かった。歩行街区を作り、100%韓国商品を扱い、名実共にコリアタウンとしてぶち上げ、対北朝鮮投資・貿易への架け橋の役割 をする足がかりを作るという戦略である。

丹東中天コンサルティング有限公司のキム・グァンリョン社長によると、現在、1万5000平方メートルの商店分譲のために、 韓国に専門家を派遣しており、ソウル・仁川などで投資誘致を活発に行っている。 さらに来年5月頃に丹東最初の韓国主体のイベントも行い、影響力を拡大する目標で、丹東市の該当部門と交渉中である。

現在、韓国城が丹東の韓国人と朝鮮族に新しい住居環境を提供したという肯定的意見と、韓国人・朝鮮族を金儲けの手段とみなすだけで将来が 不透明であるという否定的意見があるが、第二のコリアタウンとして浮上して来ていることだけは疑いのない事実である。

(黒龍江新聞 ユン・ソンイル記者 2004年10月29日)
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