xxxxxxx
朝鮮族ネット 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



コリアン・マイノリティ研究会 第128回 月例研究会 [2014.09.07] 

[場所] = 「・オリーブガーデン・」(大阪市東淀川区菅原5-3-10)06-6328-5969 
     阪急京都線「淡路駅」東出口下車(地下鉄堺筋線乗り入れ)、東へ徒歩5分。
     カエルの看板が目印です。

[日時] =9月25日(木)18:0〜21:00 ★開始時間にご注意!

[問合せ先] = masipon@nifty.com

[URL] = http://white.ap.teacup.com/korminor/

[内容] = 


今月のコリアン・マイノリティ研究会の月例研究会です。奮ってご参加ください。
今回はコリマイ研恒例の「卒業論文中間報告」。3人の大学生から、卒業論文の取り組みの
中間報告をしていただきます。多数ご参加くださって、暖かい声援をお願いします。

@「公立学校における在日朝鮮人教育について―1960年代の滋賀県を中心に―」 
趙誠婀(チョソンア)さん(大谷大学4年)

私は、在日朝鮮人3世として滋賀県に生まれ、日本の教育を受けて今日に至った。これまで、
自身の民族的なことに関しては、親や家庭環境から把握できる程度で、ほとんど無知であった。
その後、大学で出会った民族団体にて、民族の歴史や文化を初めて学び、民族的アイデンティ
ティの形成や、日本社会においての在日朝鮮人の処遇を知ることにより、自分自身と向き合い、
出会いなおすことができた。このような経験は、日本の公教育を受けてきた私にとって、民族
団体に所属しなければ出来ないことであった。つまり、自分自身のことを理解したのは、つい
最近のことなのである。このような現象は、珍しいことではない。
在日朝鮮人の民族教育機関として、朝鮮学校があるが、学校数の減少や、本国の分断状況と、
ネガティブキャンペーンなどの政治的理由で生み出される在日朝鮮人の意識の面での「分断」
によって、日本社会だけでなく在日朝鮮人社会においても「引き裂かれ」が生じている。高校
無償化制度からの適用除外など、植民地期から続く政府レベルでの民族教育の弾圧などにより、
在日朝鮮人が民族教育を受ける機会は、減少の一途を辿っている。その結果として、日本に住む
在日朝鮮人の8割が日本の学校に通い、民族教育を受ける機会に恵まれていないことが明らかに
なっている。このような現在の状況についてより深く考えるために、今一度在日朝鮮人という
存在と、その民族教育について、歴史的な部分から考えていく。

A「在日コリアンの歩みと朝鮮学校―多文化・多民族共生の課題と展望―」
眞子(まなこ)義人さん(大阪国際大学4年)

本研究は朝鮮学校を通して、在日コリアンをはじめとした「在日外国人」と、それを内包する
「日本社会」がどのように関わっていくべきか、多文化・多民族共生社会を形成する上での
課題や展望を考察することを目的とする。
 第1章で、「なぜ日本で韓国朝鮮人が暮すようになったのか」ということについて、1910年の
「日韓併合」から1945年の「祖国解放」に至るまでの植民地時代に起こった様々な事件を追い、
オールドカマーの渡航史等を交えつつ在日コリアンの歩みを辿る。
  第2章は、朝鮮学校に関する歴史を、祖国解放後に展開された国語(朝鮮語)講習所をはじめ
とした「戦後の民族教育期」(1945-49)、“朝鮮人学校閉鎖令”が出されるも公立学校の中で半ば
ゲリラ的に民族教育が維持された「“公立”朝鮮人学校期」(1949-54)、そして現在の姿である
「各種学校」(1955-)の3区分にまとめ、現在の朝鮮学校に至る変遷について述べていく。
  第3章では、朝鮮民主主義人民共和国による核実験や砲撃事件、拉致事件等のニュースが流れ
る度に朝鮮学校や生徒たちに対する嫌がらせが起こり、また「高校無償化除外」をはじめとした
朝鮮学校に対する処遇の問題があり、それらよる影響や訴訟等について論じる。主に書籍や雑誌
論文等による「資料調査」、及び朝鮮学校の関係者に対してインタビューを行う。また資料調査
では、日本における他の外国人学校である韓国学校や中華学校、そしてイギリスで展開されてい
る黒人学校の取り組み等、いくつかの事例を比較し、多角的に朝鮮学校が置かれた状況を分析する。

B「朝鮮学校と地域との関係―京都・滋賀を中心に―」
吉川幸祐さん(同志社大学4年)

政府が朝鮮学校を高校無償化から排除し、極右団体が朝鮮学校解体を叫ぶ今。彼らの政策や行動
の「根拠」とは、朝鮮(「北朝鮮」)による拉致問題か、朝鮮学校の社会の教科書の記述内容で
ある。彼らの頭の中には生徒や先生、保護者の姿、ましてや朝鮮学校を支援する日本人の姿はない。
  彼らは決定的なところを見落としている。それは朝鮮学校と地域との関係である。公開授業や
チャリティーコンサートの開催等を通じ、いかに朝鮮学校が地元との交流を行い、信頼醸成に努め
てきたか。朝鮮学校と外部との関係性も考察してからこそ、朝鮮学校に対する総合的な判断はなさ
れるべきではないか。朝鮮学校に関する文献の多くはその法的地位や歴史、教育内容など朝鮮学校
単体に注目しているように思われる。私は「朝鮮学校と地域との関係」をテーマに、朝鮮学校の外
にも目を向けた。「地域との関係性」という観点から見た朝鮮学校像を記述したい次第である。
 
参加費:500円/大学生以下無料 (どなたでもご参加いただけます)
★準備の都合がありますので、参加希望者は必ず下記までご予約ください
★終了後、懇親会(有料)
 主 催:コリアン・マイノリティ研究会
 大阪市東淀川区菅原5‐3‐4 陰陽連絡線セッパラム文庫内

		
Copyright(C) 朝鮮族ネット