アジア民衆史研究会第１回シンポジウム　[2006.07.17]　 


【第１回シンポジウムのご案内】
東京では蒸し暑い日が続いておりますが、みなさま如何お過ごしでしょうか。
来る7月29日土曜日、2006年度第1回シンポジウムを開催いたします。
多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

2006年度テーマ：
　　　死をめぐるポリティクス ──東アジアにおける民衆の世界観(6)──

テーマの主旨：
　大多数の人びとがおそらく経験するであろうところの死。
　言うまでもなく、それは死するその人にとっての個々人の問題、個別的な
限界状況であるが、同時にそれは、さまざまな人々・社会諸集団・あるいは
諸制度などからの介入によって、社会的な「何か」を生産する場でもある。
この場において個々人の限界状況は、さまざまな位相における限界状況へと
接続を試みられ、あるいは社会的な意味──たとえば「慰霊すべき死者」
「模範とすべき/すべきではない死」「共同体の守護者」など──が、
あるいはそれを再生産するためのもの──顕彰のための施設・モニュメント、
儀礼や禁忌などの慣習的実践──が生産される。
　さしあたってここでは、死という経験の場に対する介入と相克のダイナミ
ズムを、「死をめぐるポリティクス」として考えてみたい。アジア民衆史
研究会は2006年度、「死をめぐるポリティクス」という年間テーマのもと、
死という経験を巡るさまざまな介入と相克、分裂と結合の複雑な様態を考察する。
それを通じて、 19世紀から20世紀にかけての東アジア地域における「民衆の
世界観」の変容過程を考えるための糸口を探ってみたいと思う。

日時　：２００６年７月２９日（土）
　　　【幹事会】１３時から　※幹事の皆様はご参集下さい。
　　　【総会・大会】１４時から

報告　：中嶋久人「近代初頭の東京における墓地建設 ──神葬祭墓地から公共墓地へ」（仮）
　　　　高村竜平「朝鮮総督府の墓地政策とその影響」（仮）

会場　：早稲田大学 染谷記念国際会館 １階 レセプションルーム
　　　　〒169-0051　東京都新宿区西早稲田２-３-４

PDFファイルのビラ・ポスターは、以下のリンクからダウンロードできます（116KB）。
各所でご案内頂ければ幸甚に存じます。
［ビラ・ポスター］http://www.waseda.jp/assoc-asia/posters/200601poster.pdf

アジア民衆史研究会　事務局 佐野
http://www.waseda.jp/assoc-asia/
〒162-8844　東京都新宿区戸山 1-24-1　早稲田大学文学部　深谷研究室