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在日朝鮮人研究会西日本部会第32回例会 [2005.11.09]  


[場所] = ココプラザ(大阪市立青少年文化創造ステーション)
JR新大阪駅東口より東南へ徒歩5分  06-6637-5421 http://www.kokoplaza.net/

[日時] = 2005年11月19日(土)16:00〜18:30
[問合せ先] = masipon@nifty.com

■資料代:会員/学生無料・一般500円

■報告@:「在日コリアンの若者のアイデンティティ-愛媛県・関西地方在住在日コリアンの若者を対象
にした聞き取り調査を通じて-」崔海仙(チェヘソン)さん(関西学院大学大学院社会学研究科博士課程
聴講生)
 1世紀におよぶ在日コリアンの歴史は常に差別と抑圧の中で歩んできましたが、1990年代から世
界情勢や日本社会の変化とともに、在日コリアンの諸権利を求める活動などにより勝利を収めました。
その中で、国際化の進展、異文化共生、他者との関係などが日本社会に提唱されため、個々人の
人格が尊重され、選択も自由になって行きました。このように在日コリアンにとって従来よりはるかに
緩和された日本社会を背景に、日本で生まれ育った在日コリアンの3世および4世の若者のアイデン
ティティについて考察してみました。
 1世や2世のように、置かれた政治的立場、国家間の関係などによって民族への信念、つまり明確的
なナショナル・アイデンティティが強く求められ、ナショナル・アイデンティティこそ、日本社会で生
き残るための一つの手段でもありました。しかし、抑圧と差別が目に見えにくくなり、様々な個、文化
などが尊重される現在の日本社会で生きていく在日コリアンの若者のアイデンティティは周縁の状況に
よって、多様で柔軟に形成されてきました。
 本報告では、主に愛媛県と関西地方の在日コリアンの若者を対象にした聞き取り調査を通じて、複雑
ながら簡単に形成される様々なアイデンティティの様相について考察します。

■報告A:「戦後の滋賀県公立学校における民族学級-その変遷・授業形態など-」稲継靖之さん(滋賀
県立大学大学院)
 1949年の朝鮮人学校弾圧以後の民族教育形態の一つに「民族学級(特設学級)」があります。民族学
級とは、朝鮮人児童が朝鮮語その他を習得させることを目的として日本の公立学校に設置されたもので
す。1952年4月の時点において、民族学級は13府県(滋賀、茨城、京都、神奈川、埼玉、千葉、岐阜、岡
山、大阪、兵庫、福岡、山形、愛知)で設置されていましたが、その大半は課外授業方式で、全日制方式
は滋賀県のみであったと言われています。そのため、「滋賀型民族学級」という言葉が生まれるなど、
滋賀県は民族教育活動のモデル地方とされていました(金徳龍『朝鮮学校の戦後史 1945―1972』社会
評論社刊 参照)。
 滋賀県では戦後10数校から20校前後の朝鮮人自主学校が設置され、活発な民族教育活動が行われて
いましたが、やはり1949年の弾圧でその全てが閉鎖に追い込まれました。その後、県内に居住する朝鮮
人が行政側と懸命に交渉した結果、各地の公立学校に民族学級が設置されるようになりました。1953年
初めの時点で、県内に設置されていた民族学級は18に上っていました。
本報告では、新聞記事をはじめとする諸史料、体験者への聞き取りをもとに、滋賀県の民族学級の変遷、
授業形態などについて考察を進めていきたいと考えています。不十分な点も多々ありますので、参加者の
皆様の忌憚なきご意見を期待しています。 (終了後、懇親会)

【次回ご案内】西日本部会第33回例会は12月17日(土)同時刻、ココプラザで開催。報告@:金宮麻恵さん
(大阪大学大学院)「民族学校における民族教育の一環としてサムルノリや風物がどのような役割をはたし
ているか―白頭学院建国学校の場合(仮)」、報告A:本岡拓哉さん(大阪市立大学大学院)「神戸市長田区
湊川大橋「朝鮮人部落」の形成から撤去まで,そしてその後(仮)」(終了後、望年会)

★第13回全国研究大会は2006年2月(大阪)開催を予定しています。


		

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