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在日朝鮮人研究会西日本部会第31回例会 [2005.10.13]  


[場所] = ココプラザ(大阪市立青少年文化創造ステーション)
JR新大阪駅東口より東南へ徒歩5分  06-6637-5421 http://www.kokoplaza.net/

[日時] = 10月22日(土)10:30〜12:30
[問合せ先] = masipon@nifty.com

[内容] = ■報 告:玄善允(ヒョンソニュン)さん
(大阪経済法科大学研究所事務室勤務。それと並行して、関西学院大学ほかでフランス語を教えて生活を凌いでいる。)

「在日」的経験とは何か 

 私は在日2世として生まれ育ち、今年で55歳になるのに、いまだにその経験を明確に把握できたとは言えない。
その間、解釈に努め、その過程を言語化してはきた。「在日」の子ども、或いは青年にその経験がどのようなものと
して映り、それをどのように意味変換をしながら生きてきたのか、それを特に「在日」の言葉を軸に考えてみたのが、
『「在日」の言葉』(2002年、同時代社刊)であった。また、「在日」の日本人との関係、とりわけ「共生」を目指した
挙動が地域社会でどのように受け止められ跳ね飛ばされるかを描いたのが近作『マイノリティー・レポート』(2005年、
同時代社刊)である。
 それに次いで、ここ数年来、ある小文(関川夏央)に触発されて、『「在日」との対話は可能か』(仮称)という本の
完成に勤しんでいる。韓国・朝鮮通で名高い関川の議論に対する不愉快さを基点に、在日的経験を改めて確認し、
日本人との対話はどのようにして可能かを探る試みである。それは同時に、「在日」と「在日」との対話の試みでも
ある。章立ては以下の通りである。

 1.在日文学について 2.関川夏央の「在日小説」について  3.李良枝の『由煕』評価をめぐって 4.「在日」は「在日文
学」を読まないという説について 5.「在日」は日本人になるべきという説について 6.偉くなった物書きについて  
7.「在日」の自己批判について  8.帰化について。

 今回はいまだ完成に至っていない最終の二つの章について、その骨子をお話し、ご意見をお聞きしたいと思って
いる。決して研究といったものではない。長年の歴史的な澱が沈殿し、心情的な軋轢も絡んだ問題に風穴を開けて、
楽しく生きたいという願望の所産に過ぎないのだが、これは私一個にとって長年の懸案であるから、これをうまく書け
れば解放されるかもしれない、と密かに思っている。


		

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