在日朝鮮人研究会西日本部会第30回例会　[2005.09.12]　 


[場所] = ココプラザ(大阪市立青少年文化創造ステーション)JR新大阪駅東口より徒歩5分
　　　　　　06-6637-5421　http://www.kokoplaza.net/

[日時] = 2005年9月17日（土）午後4時から6時半　
[問合せ先] = ●在日朝鮮人研究会西日本部会● masipon@nifty.com

[内容] = 「介護現場から見た在日1世の現状と課題-大阪市生野区の場合-」　

報告：姜朱実（カンチュシル）さん（訪問介護ヘルパー）

 現在、在日朝鮮人の最大の集住地域である大阪市生野区における外国人登録は約3万5千人である。
うち、65歳以上の老人人口は14.8％、約5000人。また、日本人よりも独居率も高くなっているが、日本平均20％
で計算して、少なく見積もっても、約1000人になる。
 ところが、在日1世をとりまく環境は決してよくはない。国籍差別から生じた無年金問題、生活保護受給率の高さ、
認知症などによって日本語が出にくくなり、朝鮮語による介護の必要性、生活習慣のちがいなどに十分対応でき
ていないなど、多くの問題がある。
 報告者は在日2世の立場で生野区で介護に関わっているが、介護現場から見た在日1世の現状をいくつかの
事例を紹介しながら報告し、問題点を指摘し、今後の課題を探りたい。

【参考文献】NPO法人神戸定住外国人支援センター編(2005)『在日マイノリティ高齢者の生活権―主として在日
コリアン高齢者の実態から考える―』新幹社

資料代：会員/学生無料・一般500円