在日朝鮮人研究会西日本部会第28回例会　[2005.05.25]　 


[場所] = ココプラザ(大阪市立青少年文化創造ステーション)JR新大阪駅東口より徒歩5分
　　　　　　06-6637-5421　http://www.kokoplaza.net/

[日時] = 2005年6月25日（土）16:00〜18:30　
[問合せ先] = ●在日朝鮮人研究会西日本部会● masipon@nifty.com

[内容] = 参加資料代：500円（会員/学生無料）
■書評：真田信治ほか編（2005）『在日コリアンの言語相』（和泉書院）評者：未定
■報告：宋実成(ソンシルソン)さん（大阪経済法科大学アジア研究所客員研究員）
「朝鮮語日本地域変種を考える-朝鮮語学の視点からのアプローチ-」
朝鮮学校を中心に習得され、在日朝鮮人社会で使用されている朝鮮語変種（variety）について論じる。
同変種に関する既存の研究は、朝鮮語学を専門としない研究者が論じたものや具体的な言語事実に
言及せぬまま同変種の「特徴」を論じたもの、あるいは、朝鮮語の誤用、日本語からの干渉という視点
から論じたものが大半である。朝鮮語の比較対象は常にソウル方言に基礎を置いた標準語・文化語で、
同変種の諸現象を考える上で、他の朝鮮語諸方言はほとんど参照されてはこなかった。
本話題提供では同変種における言語外的・言語内的な諸側面を朝鮮語学、特に朝鮮語方言学の視点
から考える。朝鮮語日本地域変種の発生・使用の歴史的・社会的背景や話者の年齢層による言語差、
使用範囲、同変種の習得途上にある児童から観察される事例、同変種研究の流れなどを紹介すると
ともに、同変種の言語現象のいくつかを、朝鮮語方言ならびに朝鮮語以外の言語での諸現象をも参考
にしながら簡単に紹介しようと思う。
終了後、懇親会。