舞踊塚−高句麗が生き返る
狩猟図
この壁書には舞踊塚の主人公が歌舞とともに狩猟も楽しんでいる様子が描かれている。また絵をよく見ると狩猟に先が丸い 鏑矢が使われていることがわかる。鹿の角や木でザクロの実のような形の鏃が特徴の鏑矢(鳴り矢)は、百済や伽耶の 遺物からも発見される高句麗の代表的な矢の一つであった。動物を殺すというより音で気絶させる程度に使われた鏑矢が、 高句麗の狩猟図に描かれていることから、高句麗人が娯楽として狩猟を楽しんでいたということと、 そういう生活が戦争がいつあっても機敏に対応させたのであろうと考えられる。 |