青銅鏡の秘密
銅鏡
古代社会では王は太陽のような存在で、太陽は命の光と思われていた。 その光が普段は王の胸にぶら下がっていたと思われる銅鏡に反射され、その様子が地上に太陽が 降りたかのように思われたことから、銅鏡は王の象徴物となった。 武寧王陵の中からは、このような銅鏡が全部で三つ発見された。しかしその中でも後に「宜子孫獣滞鏡」 と呼ばれるようになった青銅製鏡は、発見当時からその銅鏡が置いてあった位置のことで、歴史専門家 たちの目を引いた。それは発見当時銅鏡の下に、王の後ろ髪を飾る黄金製の飾りが重なって置いてあり、 そのことから銅鏡があった位置が王の顔部分であったことが推測できるからである。 |
武寧王陵から出土した鏡 |