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第20回韓日歴史座談会を祝す

参議院議員
     高橋千秋


第20回韓日歴史座談会を迎えられることをお祝い申し上げますとともに、そのご努力に敬意を表します。

昨年の9月に光州広域市の友人というよりも先輩が亡くなられ、12月の中旬に墓参りに行くことになりました。
韓国に行く機会は度々あって、古い墓に行くことはあっても現在の方々の墓をお参りするのは始めてのことで、友人が亡くなった 寂しさとともに、興味深い旅でもありました。

短い滞在の中で慌しい墓参りではありましたが、少し郊外の丘の南に面した斜面に、まるで日本の古墳のような立派な墓と 、彼を讃える仲間が建てた石碑の前にビニールシートを広げて、イカや梨などの食べ物とともに、焼酎で酒盛りが始まり、 寒い中てはありましたが、皆で彼の人柄を偲ぶささやかな時間を持ったとき、韓国の人たちの先人たちを思う心を垣間見る ことができるような気がしました。

私たち日本人にとって、韓国の人たちとこういう形で付き合うようになれたのもようやく最近のことで、すぐ近くにいながら、 ほとんどその歴史や文化を知らないことや、酒を酌み交わしている時に言葉はあまり通じなくても、 旧知の友人のように親しくなれるのは、やはりどこかに同じ東アジアの地が流れているのだと思います。

これまで、お互いに隣人すぎて知ることを避けてきたのも事実ですが、ようやく普通の付き合いが出来てきた今、駐名古屋 大韓民国総領事館で行われている、歴史座談会が回数を重ね、より広がっていることを嬉しく思います。

今後はさらに、それこそ韓国のことをよく知らない人たちがこのような会に参加できるような体制を作って頂けるようお願いして、 お祝いのメッセージとさせて頂きます。

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