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新たな文化交流を

鈴木聰一


私は徳川家康の生誕地「岡崎」に在住し、義務教育の教職を離れて10年になります。日本の平和を願い 基礎を築いたのは聖徳太子と徳川家康であり、共通点は「忍」そのものである、と言われています。 その家康を背にして、どこへ行っても「将軍家康」を出し、客が来れば岡崎城・家康の菩提寺「大樹寺」を案内し、 山岡荘八の「徳川家康」を読み「家康」を知ったかのような思いでいた自分を、この頃になって反省しています。
聞けば聞くほどに、知れば知るほどに、特に第21回歴史座談会に参加し、参会の皆さんの見方・考え方の深さ・なごやかな 中での情熱に感動しました。
我が家へ釜山からの家族が遊びに来ました。夫婦に伽耶の国と鉄の話をすると「そのことは高等学校で勉強しました」と言い、 座談会の資料を興味深く見ていました。
また、2003年10月5日熱田神宮の能楽殿での「ヤマトタケルノミコト」の組曲の演奏会で、古事記にのっとり作曲・演奏した S・T氏から感想を求められました。その中で神話「やまたのおろち」「草薙の剣」などの朝鮮半島との係わりと、特に音楽では 伽耶琴の演奏で国を統合しようとした嘉実王の話などをしました。
私は現在「岡崎ジュニアオーケストラ」の代表として小・中・高校生と係わり、ベートーヴェンの交響曲第五番「運命」を中心にした定期演奏会 の準備を進めています。
近い将来、釜山青少年交響楽団と合同演奏会を開催したいという希望を持っています。
両国の子ども達が、世界で活躍する指導者、 日本の小沢征爾・韓国のチョン・ミョンフン両氏の手による演奏会ができることを夢の夢として持っています。

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