地理的位置
琿春は中国の東北辺境、吉林省東南部の図們江(豆満江)下流地区に位置し、中・朝・露三ヶ国の国境
が交錯するところであり、地理的には東北地方の中心にあります。
琿春の東南はロシア浜海辺彊区と接しており、国境線の長さは246kmです。現在は
琿春通商口と琿春鉄道通商口はロシアと通じています。
琿春西南は図們江を挟んで北朝鮮の咸鏡北道と向き合っており、国境線の長さは130.5kmです。
そのうち、圏河通商口と沙坨子通商口からは北朝鮮と貨客が通じています。
圏河通商口の向い側は北朝鮮の羅津−先鋒自由経済貿易区です。
琿春南部の防川から図們江に沿って約15km下ると、日本海にたどり着きます。図們江は長白山の
東側から発し、長さは516km、中国・北朝鮮・ロシアを繋いでおり、中国から陸路にて日本海へ入る
唯一の水上通路です。この通路を通って、歴史的に琿春は一時期、中原地帯が日本・ロシアなどの
東北アジアの国家と親善交流する通路となり、国境貿易が非常に盛んになりました。
この特殊な地理的位置により、琿春は外向的経済の卓越した強みを持つこととなっただけでなく、
国際文化交流の重要な基地になりました。
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行政区画
面積 |
5145ku |
人口 |
25万名。 そのうち漢族が48.8%、朝鮮族が41.9%、満族が9.3%、その他の少数民族が0.4%
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行政区分 |
4鎮5郷からなり、4つの街道弁事処、1つの辺境経済合作区(輸出加工区・中露互市貿易区を含む) |
気候状態
琿春市は寒温帯近海型季節風気候で、大陸性の気候は弱く、冬は暖かく夏は涼しく、温和で湿潤な気候です。
年平均気温は5.65℃、降水量も充分です。(年平均降水量は618.1o)年平均日照時間は2322時間で、
無霜期間は128〜170日です。
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