◆ 海上アクセスの経済効果について |
記事No/ |
2 (親記事) |
投稿者/ |
唐人小吉
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投稿日/ |
2002年11月13日(水)22:26 |
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未記入 |
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未記入 |
従来の議論を見ていると、海上アクセスの利用者数を所与として、それを前提にまちづくりへの波及効果を考える傾向が強いように感じます。 過去の公共事業の失敗例とされているケースは、ほとんどがマーケティング不十分につき実需の予想を誤り、必要以上のインフラを立ち上げてしまったものです。それを考えると津の海上アクセスを巡る諸々の議論も同じ轍を踏む可能性があるわけで、これは非常に危険なことだと思います。
まちづくりへの波及効果としては、市民の利便性向上という側面も間違いなくあるのでしょうが、何よりも人と物の流れを増やすことによる経済効果、それによる津中心街の活性化が期待されていることは疑いないものと思います。
では、どのようにして人や物の流れが増えるのかを予想する場合、津を単なる通り道として考えない客のケースなら、ビジネス関連ということになりましょう。しかし津を基点としたビジネスの目的地が、付近の名古屋・四日市等であるとすれば、それらは陸路優先の目的地になると思われることから、津へ客を呼び込む原動力にはなり得ないでしょう。 それ以外の土地のビジネス客数はたかが知れており、海上アクセスをペイさせるだけのボリウムを期待するのはまず無理と思われます。
そこで観光客の動向が鍵となります。 海上アクセスにより明らかなメリットを受ける観光地は、言うまでもなく伊勢志摩と吉野熊野ですが、それらだけで損益分岐点をカバー出来るかどうか、確信を持って判断出来るでしょうか? 逆に多ければ多いほど、そしてそれが津へ流れ、津に逗留してくれる比率が高まれば高まる程、津市活性化に資することは疑いないことですから、両国立公園の間隙にある観光資源の開発、そしてそれらの連携について、今からしっかりと考えておく必要があるのではないでしょうか?
その方策について、多くの皆様と意見交換出来ればと思います。
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