第17回 韓日歴史座談会

「壬辰倭乱秘史−日本軍と戦った日本軍」

要約紹介

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は、当館に格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、第17回歴史座談会のご案内を申し上げます。 一般に、家同士ならば隣人と上手く行かない場合引っ越してしまえば済みますが、国同士は隣国と上手くいかないからといって引っ越すわけには いきません。韓日は隣国として2000年近く交流をしてきており、その中には不幸な時期も幾度かありました。 しかし歴史を振り返ってみると、平和的関係は長く続きますが、不幸な関係はすぐに終わることがわかります。
島国である日本は、古より文明の中心であった大陸よに対する羨望から、韓半島と関係を深めたかったのではないかと考えられます。 16世紀末、日本列島をようやく統一した豊臣秀吉の無理な朝鮮侵略は、最初から日本内部に強い反発がありました。 朝鮮侵略のため急造した九州の名護屋の大本営に、戦争に反対した大名らの離脱を防ぐために、その妻たちを人質として連れてきた こともあったと言われています。
戦国時代、長篠の合戦で織田信長により威力を発揮した、ポルトガルから伝来した新兵器鉄砲は、豊臣秀吉の朝鮮侵略で再び その威力を発揮しました。小西行長と加藤清正両先鋒将が破竹の勢いで朝鮮王国の首都漢陽を占領できたのも、鉄砲の威力にあります。 しかし一年後、朝鮮軍が戦局を逆転することになり、その要因として李舜臣のような優秀な戦術家や義兵活動、明軍の支援などがありましたが、 実は歴史の裏に隠された沙也可のような降倭の存在もありました。彼らは正道とは言えない戦争に「No」と憤然と立ち上がったのです。 沙也可の反戦良心こそ、大義名分のない間違った道を歩く日本の指導者に対する、日本民衆の純粋な良心であつたと言えるでしょう。 今でも日本では韓日の平和な交流を望む沙也可のような方々が多いと思います。
つきましては、第17回歴史座談会は、韓国KBS放送が放映した 「壬辰倭乱秘史−日本軍と戦った日本軍」を御覧いただきながら、 韓日の歴史認識の共有を考え、そして皆様と沙也可のような降倭の意を称えながら、韓日が平和な隣国として共存 しなければならない理由を考えてみることにしましょう。ご多忙な折恐縮ですが、 ぜひともご拝観いただきますようご招待申し上げます。なお、出欠のご予定を別紙様式にて、 4月18日(金)までにFAXにて送信していただければ幸いに存じます。

敬具

駐名古屋大韓民国総領事 柳洲烈

◆とき 2003.4.23(水)17:30-19:30
ビデオ上映  17:45-18:45

◆ところ 駐名古屋大韓民国総領事館 会議室2F
〒450-0003 名古屋市中村区名駅南1-19-12

◆内容 1) ビデオ「壬辰倭乱秘史−日本軍と戦った日本軍」
上映(60分)(要約紹介 別添)
2) 討論会(30分〜45分)
  ※司会進行 当館職員 金河永(キム ハヨン)

以上