第14回 韓日歴史座談会

「Weberの報告書:大韓帝国明成皇后の最期」

要約紹介

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素は、当館に格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、第14回歴史座談会のご案内を申し上げます。
韓国では「歴史を知る日本人は良い日本人、歴史を知らない日本人はそうではない」という言葉があります。 韓国人は日本人に会うと、韓日の関係のいろんな歴史の話が自然によく出てきます。
しかし、大半の日本人は韓日関係の歴史に詳しくありません。「学校であまり習っていないし、 社会に出てからも聞いたことがない。」と言います。韓国では小さな子ども(三尺の童子)でも知っている歴史も、 日本人は初めて聞いた顔をします。その中の一つが大韓帝国の明成皇后(閔妃)暗殺事件です。韓国では本、ドラマ、 そして最近では英語でのミュージカルまで作られ、世界一周をしました。それにも関わらず、日本人の中には「へー、 全然知らなかった」という人が多いのです。
韓日関係が本島の意味でのパートナーシップを持つには、韓日関係の歴史をお互いに知り、認識を共にすることが第一歩 だと思います。歴史を理解し、お互い認めるべき部分は認め合わないと、再び悲しい歴史が繰り返される憂慮があるからです。 過去は過去であり、問題はこれからです。過去が正しく映される鏡となれば、将来は明るいでしょう。
1890年代、朝鮮が大韓帝国として、堂々たる国際社会の一員である姿を現そうとした首都ソウルには、世界各国の公使館 (大使館)が立ち並んでいました。そのような開かれた地で、東寺日本は浪人たちを利用し、政治目的に合わないことを理由に、 独立国朝鮮3千万の国民の国母として尊敬されている皇后を暗殺するという、前代未聞の計画を立て、結局実行してしまったとされています。 そして隠蔽までも図ったのではないかと考えられています。
今回の歴史座談会は、韓日関係史の中でも一番残酷な事件のひとつについて勉強しながら、「雨降って地固まる」という意味で、 アジアの世紀である21世紀を共同主役として歩んでゆくべく、韓日関係を考えていこうと思います。
つきましては、第14回歴史座談会は、韓国KBS放送が放映した 「Weberの報告書」を御覧いただきながら、韓日間歴史を振り返ってみる時間を設けたいと思います。 ご多忙な折恐縮ですが、ぜひともご拝観いただきますようご招待申し上げます。なお、 出欠のご予定を別紙様式にて、1月17日(金)までにFAXくだされば幸いです。

敬具

駐名古屋大韓民国総領事 柳洲烈

◆とき 2003.1.23(木)17:30-19:30
ビデオ上映  17:45-18:45

◆ところ 駐名古屋大韓民国総領事館 会議室2F
〒450-0003 名古屋市中村区名駅南1-19-12

◆内容 1) ビデオ「Weberの報告書:大韓帝国明成皇后の最期」
上映(60分)(要約紹介 別添)
2) 討論会(30分〜45分)
  ※司会進行 当館職員 金河永(キム ハヨン)

以上